お試しサイズなのに10mlもある理由


ティーツリーファームズのエッセンシャルオイルにはお試しサイズの出荷があります。ただし、そのサイズは10mlボトル。コレって他社様では一般的な商品のサイズと同じなのですが、ティーツリーファームズではお試しサイズ扱いです。
その理由の基本にあるのは、25mlや50m、100mlといった大きな容量の商品を主力にすることで製造コストを下げてお客様にメリットのある商品価格をご提案するため。同時に出荷量が増えることで農園・生産者にとって「取引頻度の高い大口の安定取引先」として認識されることで、より良い価格で優先して品質と鮮度の高いオイルの供給を受けることができるようになりますから、お客様・生産者・当社の3方良し、Win-Win-Winの関係が構築できているからです。

一方であまり名前を聞いたことのないマイナーなエッセンシャルオイルの場合、香りもわからず、いきなり25ml、50mlはちょっと・・・というご意見も頂いていました。そこで他社様では一般的な商品サイズとなる10mlをお試しサイズとして設定しました。10mlもあれば単品としての香りだけでなく、ブレンドなど様々なシーンでの活用方法が見つかるはず。「ちょっと試してみる」だけでは知り得ない魅力を「じっくり試してみる」ことで発見していただけると考えています。

もちろん、ティーツリーファームズの中ではお試しサイズとしていますが、この容量で十分というお客様もいらっしゃるでしょうから、そんなお客様にはこの10mlサイズを商品として積極的にご選択いただきたいと思います。

コレは絶対駄目! ステルス値上げで品質を落としてしまう、本末転倒


ティーツリーファームズの主力商品であるエッセンシャルオイルを含め、近年、大きな物価上昇が続いています。
商品価格を上げずに利益を確保するために内容量を減らす、そんな『ステルス値上げ』と呼ばれる方法ですが、これをグレードのより低い素材に変更することで実現してしまう、そんな商品も最近目に付きませんか?

ブランドとは品質・グレードを約束するためにあるもの。『この会社のこの商品なら信頼に値する』そんな大切なお客様との大切なお約束だとティーツリーファームズは考えています。
創業より既に20年以上も経過し、今ではオーストラリアやニュージーランド産のエッセンシャルオイル、キャリアオイルならティーツリーファームズ一択、と言っていただいていているお客様も多くいらっしゃる中で、商品価格維持のために品質を下げるような行為は本末転倒、明らかなお客様への裏切り行為です。

エネルギー価格上昇に伴う(エッセンシャルオイルの水蒸気蒸留には大きなエネルギーを必要とします)生産者価格の上昇、輸送コストの増大など、取り巻く環境は厳しくなっています。そのため当社でも価格改定も逐次実施させていただいています。しかし、一方で品質の維持と向上には一切妥協しません。

これからも安心して、ティーツリーファームズの商品をご愛用いただくためにも、お客様から寄せていただいている信頼を大切に、質の高いエッセンシャルオイルをフェアな国際価格(それでも、日本の高品質なエッセンシャルオイルブランドさんとの比較では少しお安くなると思います)でお届けします。

猛暑の夏に気になる、ティーツリーオイルの良い保管場所は?


猛暑で日中の気温が40度近くになることが増えましたが、こんな夏に気になるのが、まとめ買いしたティーツリーオイルの保管場所です。
暑さで腐敗してしまうことがないのか心配だという方、どうか安心してください。

・ティーツリーオイルは熱に強い
ティーツリーオイルは水蒸気蒸留法で作られたオイルです。つまり、作られた際には熱かったんです。ということでの成分は熱に強いため、40度程度の暑さでダメージを受ける心配は全くありません。

・ティーツリーオイルの中には雑菌は繁殖できない
強力な抗菌・抗真菌効果で知られるティーツリーオイル。ですからそのオイルの中で雑菌が増殖することはできません。すなわち、雑菌を原因に腐ったり、カビが生えてしまうといった心配は全くありません。

・空気がなければ酸化が進みやすくなることはなく、香りの劣化もない
暑さはオイルの酸化に対して大きく影響を与えることはありません。ボトル内部の空気(酸素の量)をできるだけ少なくするだけで、酸化を最小限に抑制することができます。酸化が進まなければ香りが大きく劣化することもありません。

このように、ティーツリーオイルは猛暑であっても基本的に品質に影響を受けることはほとんどどありません。試しに真夏のオーストラリアの直射日光の当たる環境に1週間ほど放置して品質の変化を確かめる実験を過去に行ったことがありましたが、意外にもコチラもほとんど影響・劣化は見られませんでした。
実験記録・遮光瓶とティーツリーオイルの品質の変化

ということで、猛暑の日本の夏も安心して室温で保管いただいて大丈夫です。
ただしボトルは必ず立てた状態で保管してください。

2022年、大きく値上がりが予想されるエッセンシャルオイルとは?


世界的なインフレ傾向が続く2022年。エッセンシャルオイルもその影響を免れませんが、今回はその中でも特に大きな値上げが進みそうなエッセンシャルオイルについて、その理由とともに予想してみましょう。

予想1.ティーツリーオイル
最大の生産地となるオーストラリア東海岸地域で発生した大水害により多くの有力農園が被災したため、2023年第1四半期頃まで、一時的な生産量の減少によるオイル不足が予想されます。これに加えて大規模な蒸留生産施設が多いティーツリーの場合、これまではその規模を生かして蒸留コストを抑えていたものの、今年は燃料高によるコスト負担の急増で、この転嫁が一気に進む可能性があります。

予想2.レモンマートルオイル
国際標準化機構(ISO)による、エッセンシャルオイルの標準化の制定を受けて、この基準を満たさないオイルの流通が困難になりつつあります。結果、基準を満たすレモンマートルオイルに価格上昇が進んでおり、今度さらなる値上げに繋がる可能性があります。

予想3.レモンティーツリーオイル
ティーツリーオイルと同じく洪水被害による影響が起きているため、2023年までオイルの生産量が大きく減少する可能性があります。

予想4.ラベンダーオイル(タスマニア産)
既にここ数年、毎年生産者価格の上昇改定が続いているため、2023年産の急激な価格上昇はないと予想されますが、燃料高による蒸留コストの転嫁が進むため、例年より生産者価格の上昇幅が大きくなる可能性があります。

このように、エネルギー・燃料価格や物流コストの上昇の影響を受けて値上がりが予想されるエッセンシャルオイル。植物の作柄や生産規模、物流条件などにより、どのオイルも同じように値上がりが進むわけではありませんが、全体としてはやはり値上がり傾向にあることは間違いなさそうです。

こうした値上がりに加えて、アジア各国を中心とした需要の増加もあり日本向けに出荷されるオイルの確保において近年、困難に直面することが目立ってきました。それでも、ティーツリーファームズでは日本のお客様に鮮度の高い良質なオイルをお届けできるよう、これからもより一層の努力をさせていただきますので、ご愛顧とご支援を宜しくお願いします。

間違って「家賃」が振り込まれてきた・・・そんな時のティーツリーファームズの対応とは?


最近、「銀行口座への誤った振込」が話題になっていますね。ティーツリーファームズでは、現在はご注文のほとんどが「クレジットカード払い」、もしくはコンビニ払いがご利用いただける「後払い」になりましたが、創業まもない20年前には当社指定口座へのお振込をいただく「銀行振込払い」が半分以上を占めていました。
そしてこの頃、時々あったのが「不明な入金」。ご注文をいただいていないのに、お振込がある「誤振込」のケースです。

ティーツリーファームズでは創業当初から独自にデータベースシステムを構築し、お客様のご注文データを管理していましたので、「誤振込」での入金をいち早く見つけることができました。
こうしたケースでは、その半分ほどでお客様からメール等で直接ご連絡をいただいたり、取引銀行を通じてご連絡をいただきましたが、残りの半分はお客様がお気づきになっていないもの。でも、お客様の大切なお金ですから、そのまま「ラッキー♪」とネコババしてはいけません! ちなみに、その金額は家賃のような大変大きなものも何度かありました。

こうしたケースでは過去のご注文時にお知らせいただいたメールアドレスにご連絡を差し上げたり、お電話番号に電話をしたり・・・これが通じない場合には取引銀行に依頼をして、振込人記録から連絡先を探したり・・・実はこうした「誤振込」でのお金の返金には大変な手間がかかりました。
でも、そもそも当社が受け取るべきではないお金をお返しすることは当然ですし、こうしたことで、結果的にお客様からの信頼をさらに深めることもできました。

当社が創業した頃(1999年)、インターネットを通じて買い物をすること、そしてさらに日本国外(オーストラリア)から商品を購入することはあまり一般的ではなく、「本当に商品が届くのか?」「騙されているんじゃないのか?」「品質は大丈夫?」など、今よりもお客様に大きな不安があったように思います。
こんな『心理的な壁』を打ち破るために、お客様に安心感を持っていただき、商品の品質の高さを感じることで信頼感を得ることは最も重要な課題でした。こうして築き上げた仕組みと信頼が当社の今の事業基礎となっています。
そしてこれからもティーツリーファームズは、こんな『正直で真面目』な会社で有り続けます。

ティーツリーオイルを「夏の冒険」の相棒に


虫刺されや、小さな擦り傷や切り傷など、そんな場面で役立つのがティーツリーオイル。
過去にはオーストラリア軍の常備薬としても活躍したほどの強い消毒効果は、抗生物質が一般的でなかった時代に広く活用されていました。
外傷だけでなく、粘膜の治療にも利用され、口内炎や歯肉炎のケアなどでも活用されてきた歴史があります。

キャンプやハイキングなど、夏の冒険では十分な救急薬が揃わないこともあるでしょう。こんなとき、広い範囲で活用できるティーツリーオイルの小瓶が役に立つかもしれません。
今年の夏はティーツリーの小瓶をこうした旅や冒険の相棒にしてみませんか?

お酒やフルーツと勘違い? ティーツリーオイルにコバエが寄ってきた


研究のためにティーツリーオイルをビーカーに注いでおいた時の話です。
研究スペースにコバエが入り込み、周囲を飛び回り始めました。このコバエ、ワインやビールなどのアルコールを好む種類で、時折グラスの中に入り込んでしまう、困ったヤツです。果樹が好きで、メロンや桃、プラム、そして熟しすぎたオレンジなどにも寄ってきます。

このときの、このコバエ。しばらくするとティーツリーオイルの入ったビーカーの縁に止まり、縁に付着していたごく微量のオイルに触れてしまうと、そのまますぐに死んでしまいました。
ティーツリーオイルに含まれる成分にアルコールや果樹のニオイに似た成分が含まれていたのでしょうか。実は同じようなことをこの後にも数回目撃しています。

レモンマートルオイルを置くと、コバエはこの香りを強く嫌いいなくなってしまいます。一方でティーツリーオイルにはコバエをおびき寄せて駆除する、そんな作用があるようです。

オーストラリア産のホホバオイルの生産量減少で、イスラエル産の輸入オイルが増加中


優れた品質で知られるオーストラリア産のホホバオイル。一方でその生産量は多いものではなく、一部の農園の生産休止もあり、近年は減少しています。結果、これを代替するために、イスラエル産を中心に他国産のホホバオイルのオーストラリアへの流入が増えてきました。

実はこうしたオーストラリア国外からの輸入されたホホバオイルをオーストラリアでパッケージし、「オーストラリア産」として出荷・販売しているケースもあるようので、真にオーストラリア産のホホバオイルを入手するためには『商品がどこの国で製造されたのか』ではなく、『ホホバオイルがどこの国で栽培・生産されたのか』を確認することが一層重要になります。
(これについては、他の国で生産されたホホバオイルの品質が劣っている、という意味ではなく、本当のオーストラリア産のホホバオイルの質感を知って、体験していただきたいという願いを込めて、述べさせていただいています。)

ティーツリーファームズで出荷しているキュアスホホバオイル(Q’usホホバオイル)。このゴールデンホホバオイルはオーストラリア・NSW州で栽培・生産されたホホバから抽出された、真にオーストラリア産のホホバオイル。オーストラリア産のホホバオイルを知る専門家ならすぐに、その香りと質感で見分けがつくほど。

こうして近年、ますます希少になってきたオーストラリア産のゴールデンホホバオイルですが、キュアスホホバオイルでは農園さんから直接届くフレッシュなホホバオイルを安定してお客様にお届けしています。
オーストラリア大陸で、オーストラリアの水と空気と太陽の光をタップリ受けて大切に育てられたホホバから抽出された、そんなゴールデンホホバオイルをこれからも安心してお楽しみいただきたいと思います。

※更に詳しい情報は『キュアス・ホホバオイルのホームページ(https://www.qusjojoba.com/)』からどうぞ。

洪水のあとのティーツリーオイルの成分変化に対応するために


ティーツリーオイルの産地となるオーストラリア・NSW州の北部地域。ノーザン・リバーズとも呼ばれるこの地域はその名前の通り、標高差が小さいフラットな地形に多くの河川があるため、古くから湿地が多く、洪水も多い地域になります。
こんな地域を原産地として自生するのがティーツリーの木。そのため、洪水には強く、そう簡単に水没で死滅してしまうことはありません。

洪水に遭ったティーツリーの多くは葉を失います。丸坊主になり、一見すると枯れてしまったように見えますが、数週間で赤っぽい色の新芽を吹き、徐々に元の姿に戻ってゆきます。
一方で、このような新芽には1,8シネオールの成分が多く含まれ、洪水からしばらく経過したタイミングでハーベストされたティーツリーオイルは刺激の強いシャープな香りに。一般的なグレード認識で言えば、少し低めの仕上がりになってしまいます。
一般的に洪水が多いのは3月から6月頃。地面が乾いてハーベストのトラクターは入れるようになるのが9〜10月頃になりますが、洪水のあった年の場合、夏を迎える前のこの時期に作られたティーツリーオイルはこんな仕上がりになるのです。

5年前の2017年に発生した洪水の後には、ティーツリーファームズでも、こうした少しシャープな香りのオイルを出荷させていただくことになりました。今年、2022年に発生した洪水ではいち早く洪水の直前にハーベスを終えたオイルを多めに確保し、洪水による成分変化の影響がお客様に及ばないよう、準備をさせていただきましたので、安心してティーツリーファームズのティーツリーオイルをお求めいただきたいと思います。

ラベンダー農園がフレッシュなラベンダーオイルを出荷したがらない理由


フレッシュなティーツリーオイルの香り。爽やかでクリスピーなその香りは、もちろん酸化により発生する独特の劣化による香りの変化を全く感じさせることはありません。ティーツリーではフレッシュなオイルが好まれる理由がココにあります。

一方で抽出から3ヶ月〜半年ほど経過したフレッシュなラベンダーオイル。その青々しい香りには少し尖ったところがあり、まだリラクゼーションに使われるような穏やかでまろやかに熟成した香りではありません。また、香りもあと半年ほどの間、さらに熟成による大きな成長・変化があります。
このようなことから、ブレンダーによるブレンド作業でブランドによる均一な香りを作りたいメーカーさんでは鮮度の高いラベンダーオイルは採用できるものではありませんし、生産農園にとっても、その香りの違いがクレームの原因となることがあるため(この顛末の記事はこちら)、新鮮なラベンダーオイルはあまり出回ることがないのです。

しかし、フレッシュな青々しいラベンダーオイルの香りを知り、さらにその後、徐々に進む香りの成長と変化を体験するのはとても楽しいものです。そのため、ティーツリーファームズではオーストラリア・タスマニア産のラベンダーにおいて、農園さんのご協力を得て、あえてフレッシュなラベンダーオイルを毎年5月頃に出荷させていただいています。
なお、熟成の進んだ安定して落ち着いたラベンダーの香りをご希望のお客様は、併売しています前年産のオイルをご選択いただくと良いでしょう。

関連記事:熟成が大人の香りを醸し出す・・・時間が創る熟成ラベンダーオイルがもつ奥深い魅力