簡単! 抗菌用『ティーツリーオイル5%スプレー』の作り方


わずか3.33%の濃度でコロナウイルスへの強い不活性効果を示すレポートが発表され、注目されるティーツリーオイル。これを利用するならスプレーが最も簡単な選択肢ですね。

しかし、ティーツリーオイルを乳化・水溶化するためには専用の素材が必要だったり、調合バランスのための知識が必要だったりと、少しハードルが高かったりします。そこでオススメなのが『水でうすめてつかえるティーツリーオイル』の利用。これなら、市販の蒸留水や飲用水と混ぜてスプレー容器に入れるだけで完成です。

【用意するもの】
1.水でうすめてつかえるティーツリーオイル 125ml 1本
2.蒸留水・飲用水 250ml
3.スプレー容器

1と2とスプレー容器に入れて混ぜ合わせるだけで5%濃度のティーツリースプレーが完成です。このスオプレーがあればルームスプレーのように空間に拡散したり、ドアノブなど人の手の触れる場所の除菌・抗菌、そして外出先から戻った時の手や荷物の除菌などにも利用できますね。

コロナウイルスの不活性化にティーツリーオイルが有効との実験結果


2022年6月にイタリアの研究者が発表した、ティーツリーオイルのコロナウイルスに対する強い不活性化(ウイルスを死滅させる作用)を示す研究結果が注目を集めています。

研究ではティーツリーオイルをエタノールを用いて蒸留水で希釈した溶液を消毒剤として、ネココロナウイルス (FCoVII) とヒトコロナウイルス OC43 (HCoV-OC43) に対して使用する方法で実験が行われました。
この実験結果より、ティーツリーオイルの濃度が3.33%の場合で、5分後に83.41%、30分後に95.83%の不活性化が確認され、市販の消毒剤(5分後で99.26%)に匹敵する効果があることが示されました。また、テルピネン4オール(当社商品ではのティーツリー抗菌エクストラクトに相当)を3.33%の濃度で使用した際の5分後の不活性化率は99.29%と、消毒剤を上回る結果となりました。

この論文ではコロナウイルスは、空気または汚染された表面との接触によって伝染する可能性があり、エアロゾル(気体中に浮遊する微小な液体)では最大3時間、段ボールの表面では最大24時間、ステンレスやプラスチックの表面では最大2~3日間ウイルス粒子を検出できることを示し、水を利用して5%に希釈したティーツリーオイルを利用することで、抗ウイルスの消毒剤として効果的に利用できる可能性を示しています。
この場合、『水でうすめてつかえるティーツリーオイル』を水で3倍に希釈した水溶液をコロナ対策としてスプレーで利用できる可能性を示しています。

さらにティーツリーオイルは空気中でエアロゾル化された蒸気の形でインフルエンザウイルスを不活化するのに非常に効果的であることが証明されているとして、室内空気質改善における消毒剤としての使用の可能性があることを示唆している、と結論付けました。これはティーツリーオイルや抗菌エッセンシャルオイルを拡散力の強い超音波式のディフューザーや加湿器を利用して屋内に拡散する方法に効果が期待できることを示しています。

ティーツリーオイルのコロナウイルスに対する抗ウイルス効果は以前より専門家の間で論理的にはその効果が期待されていましたが、今回の研究者による実験データにより、これが裏付けられる情報となりそうです。

【研究論文の原文】
Potential Use of Tea Tree Oil as a Disinfectant Agent against Coronaviruses: A Combined Experimental and Simulation Study
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9228983/

大好きな『アロマ』を副業にする時のパートナー選び


副業を容認する会社が増え、アロマを趣味にしている方がこれを副業にしたいと考えるケースも増えてきているようです。
アロマに関わる様々な知識や資格などの習得・取得にチャレンジし、「いざ、副業開始!」という段階になって重要になってくるのはエッセンシャルオイルメーカーとのつながりではないでしょうか?

開業した自身の事業として、お客様にオススメするエッセンシャルオイルは品質に優れていることが第一条件。さらに安定した供給を受けられること、価格面で適切な利益が確保できることなども不可欠な絶対条件です。また、仕入れも金額的に事業規模に応じた無理のない条件を確保したいものです。
価格だけを考慮するなら某大陸系の卸売ネットショップなどに超激安商品も見つかりますが、常識的に考えるなら「中身が本物である可能性はほぼゼロ」でしょう。かといって、有名・有力ブランドとの直取引は容易ではありません。

こんな時に選択肢となるのがティーツリーファームズの副業スタートアップサポート。小売販売用の商品(10mlボトル入り)として、日本国内の百貨店でも取り扱われたことのあるオーストラリアの有力老舗ブランドの商品が小さなロットからお取引が可能です。
商品はオーストラリア・ニュージーランド産のオイルに限られますが、これらのラインナップをベースにビジネスとして広げていくというのは、副業として現実的な選択といえます。

大好きなアロマだからこそ、関わるお客様には「より良い香りと品質のエッセンシャルオイルを届けたい」という誠実で真摯な姿勢は、この分野でビジネスをする上で私達は最も大切なことだと考えます。だからこそ、良いパートナーとなるメーカーと巡り合うことが、アロマを副業を成功させる鍵になるのではないでしょうか。

※画像の商品はTea Tree Farmsブランドの10mlボトル商品です。小売販売用ブランドの商品ではありません。

なかなか剥がれないシールをスッと除去するならティーツリーオイル


スッと剥がれてくれれば良いのですが、時々ありませんか、べったりと貼られたシールの糊の部分が残ってしまうことって。
画像のケースではプラスチック製品に貼られたシールが残ってしまいました。エタノールを使っても、家庭用中性洗剤を使ってもベトベトするだけで全然とれません。窓用スプレーやキッチンの油汚れ専用のお掃除用のスプレーも試しましたが、やっぱり効果なし。少し溶けた糊が塗り広がるようになって、状況は悪化する一方です。

こんな時に役立ったのがティーツリーオイル。キッチンペーパーに約10滴ドロップしてシール部分に当ててこするだけ。みるみる糊が溶解して、キレイに除去することができました。プラスチック製品ですから、ティーツリーの成分で腐食してしまわないように洗剤で表面を軽く洗浄して終了です。
この方法は陶器やガラス、金属などでも活用できますが、プラスチックについてはスチロール樹脂については使用できません(激しく表面を腐食して溶解させてしまう)ので、ご注意ください。

ティーツリーオイル以外に、ユーカリオイルでも代用できます。
ちょっと贅沢なエッセンシャルオイルの活用法ですが、とても実用的ですので是非覚えておいていただきたいと思います。

マヌカオイルは商品価格だけでなく、その希釈率を確認することが重要


ニュージーランドのマヌカ(マヌーカ)。ティーツリーの近似種となるこの植物は高い抗菌力を持った蜂蜜『マヌカハニー』で有名な植物です。
ティーツリーなどのメラルーカ種の樹木と同様に様々なケモタイプがあり、生育地や生育環境、そして個体差が比較的大きいことが知られています。

エッセンシャルオイルについてはニュージーランド北部のイーストケープ産の個体により高い抗菌成分の含有が知られており、マヌカオイルについてはこの地域で生産されているオイルが主流です。
その優れた品質より世界的に注目を集める一方で、生産量が限られていることから近年引き合いが増え、価格の上昇が顕著になっています。さらに生産の不安定さも相まって、近年、時期によっては入手が極めて困難になることのあるエッセンシャルオイルです。

比較的強い香りがある一方で、漢方薬を思わせる特徴的な香りに対しては好みが分かれます。そのため、芳香を目的とした利用では少し扱いづらいエッセンシャルオイルと言えるでしょう。一方で、10%適度に希釈されたオイルがアトピーなどのスキントラブル対策への利用を目的として流通しているケースが多いようです。
そのため、市場に出回っているオイルの多くは10〜20%程度に希釈された商品となっており、一般的な他のエッセンシャルオイルのように希釈されていない100%ピュアオイルはむしろ珍しい存在になっています。
希釈率も販売価格もメーカー毎に大きく異なることから、商品の選択時には商品価格だけでなく、その希釈率を確認することが重要です。

なお、ティーツリーファームズでは希釈のないピュアマヌカオイルのほかに、アーモンドオイルで希釈した10%希釈オイルを出荷しています。

目立たないけれど仕事がデキる! そんなオイルがコレ


もしかすると皆さんの職場にもいませんか? 普段は口数も少なくあまり目立たないのに、仕事は早くきっちりと正確・・・実は密かに皆に頼られている・・・そんな人。
オーストラリアのアロマの世界で、同じように普段はあまり目立たないけれど仕事がデキる・・・そんなオイルがコスメグレードのマカデミアナッツオイル。化粧品用途のために特別に精製されたキャリアオイルです。

オーストラリアのマッサージオイルのベースとしてほぼ必ず使われるのがこのオイル。街にある気軽に行けるマッサージサロンは当然のこと、リゾートホテルにあるような超高級なスパでも使われているのがこのコスメグレードのマカデミアナッツオイルなのです。
粘性が低いのでベトつきがなく、肌にスッと浸透する感覚。滑りも良くナッツの香りが抑えられているためラベンダーなどのリラクセージョンを演出するエッセンシャルオイルの香りにもほとんど干渉しません。
また、精製により酸化の影響を受けやすい成分が除去されているため、酸化による劣化が進みにくいため、2年を超えるような長期保存にも適します。

マッサージを受けている間はついついラベンダーなどのエッセンシャルオイルの香りに関心がいってしまいますが、目立たずにしっかりと仕事をしているマカデミアナッツオイルの存在にも気づいてあげたいですね。

ティーツリーの「ツンツン」する香りは好き?それとも苦手?


最近、ツンツンする香り成分「シネオール」の含有が多めの香りに少し人気が出始めたようです。
従来まではこの香りが強いティーツリーオイルに対して「薬っぽい」と感じる方が多く、特にアロマ用途では避けられる傾向がありました。また、抗菌用途であっても「シネオール」の含有量が増えることで、それに半比例して抗菌成分「テルピネン4オール」の含有が減少することから、「シネオール」の含有が少ないことがハイグレードなオイルの条件として認知されるようになった経緯があります。

しかし最近になって「シネオール」の香りを「好ましい」とする方の声が増えてきたようで、この成分の含有が多めのティーツリーオイルの人気が徐々に高まってきたようです。「シネオール」の成分はグロブルス種やブルーマリー種などのユーカリオイルに80%以上の割合で多く含まれる成分です。そのためユーカリオイルの香りが好きな方にとっては心地よく感じられる香りです。一方で経験的にユーカリオイルの香りを薬として触れてきた事が多い方にとっては「薬」をイメージさせるものなのでしょう。

現在もより高いグレードのティーツリーオイル(プレミアムグレード)として出荷されているのは「シネオール」の含有が少なく、抗菌成分を多く有するティーツリーオイルですが、こんな私達が常識として理解してきたことも、時間の流れと人々の嗜好の変化で徐々に変わってくるのかもしれません。

ティーツリーオイルが消臭に効果的な理由


市販の除菌・消臭スプレーが人気ですが、水溶化したティーツリーオイルがこの代替になることをご存知ですか?
ティーツリーオイルには優れた消毒・殺菌効果が知られており、これを適度に水溶化・希釈することでこうしたスプレーを自作することが可能になります。ティーツリーの爽やかな香りによって嫌なニオイをカバーする「芳香効果」が期待されますが、実は嫌なニオイ自体を根本から消してしまう「消臭効果」も備えているのです。
こうしたニオイの原因は主に雑菌の増殖によるもの。こうした雑菌の増殖をティーツリーの抗菌力が抑制することでニオイを根本から退治してしまうのです。例えばニオイの気になる靴や靴箱の中、キッチンシンクの下の収納スペースなどにスプレーすることで、こうした効果を時間することができることでしょう。
その効果を確認する方法として、こんな実験も面白いですね。

ティーツリーの抗菌・消臭効果が確認できる、簡単な実験

なお、ティーツリースプレーは『水でうすめてつかえるティーツリーオイル』を飲用水などを使って5〜10倍に希釈し、スプレー容器に移して使うだけですから簡単に作れてしまいます。

久しぶりに開けたティーツリーのボトルの香りに違和感を感じたら


保管していたのを忘れるなど、ティーツリーオイルのボトルをしばらく放置してしまった経験はありませんか?
キャップの内側はベトベトと黄色っぽく汚れたように見え、ドロッパーもどことなく汚れた感じ。そして香りにもスッとした部分が遮られるような、何だか違和感・・・
コレは典型的な酸化による劣化現象。ティーツリーオイルが酸素と結合して劣化してしまった状況です。ただし多くの場合でキャップやドロッパー部分に付着していた部分だけが酸化により極端に劣化してしまっただけで、ボトルに残る大半のオイルについては、まだ大きく劣化が進んでいないというケースが多いようです。
こんな場合、キャップとドロッパーをエタノールなどを利用して洗浄することで元のように利用できるようになります。

しかしこれにも限度があって、開封後、半分ほど使用した後の状態(=ボトル内部に多くの空気・酸素が入っている状態)で数年間に渡って放置されてしまっていたような状態だったなら、内部での酸化も進んでいて独特の違和感に満ちた香りに劣化してしまっていることも。この場合にはこのオイルはもう香りを楽しむ目的で利用することはできないことでしょう。

一方で、このように大きく酸化が進んでしまった場合でも抗菌成分はまだ十分有効です。そのため意外ですが、抗菌目的にはまだ十分利用できます。例えば乳製品のように「中身が腐って内部に雑菌やカビやバクテリアがウヨウヨ増殖中・・・」なんていう事はありません。

涼しくなって、キャリアオイルの容器が凹んできた・・・その理由とは?


プラスチック容器に入ったキャリアオイル。涼しくなって、その容器が凹んできた、そんな体験はありませんか? 特にその容器の容量が大きくなるほどに目立ちます。
しかし、キャップはしっかり閉まっていますから、「蒸発」してしまったわけではなさそうですし、キャップを開封するとスッと空気を吸い込んで、ボトルの凹みは無くなって、元に戻ります。

この理由はオイルの体積膨張が関係しています。オリーブオイルを例にすると、この膨張率はおおよそ0.0007(多くのキャリアオイルがこの数値の近似値です)。温度が1度上がるとこれだけ増加し、下がれば減少する容積です。500mlボトルの場合で製造時の気温が摂氏25度だったと仮定します。気温が10度まで下がると、その容積は以下の計算。
0.0007(膨張率)x15(気温差)x500(容量)= 5.25
つまり5.25ml分だけ容量が小さくなってしまった計算です。中の容積が縮小したので、その分だけボトルが凹むわけです。この状態でキャップを開けると、ボトルが元の形に戻ろうとすることでスッと空気を吸い込み、ボトルの形状が元に戻ります。

この例では温度が下がった事を仮定していますが、もちろん、温度が上がれば逆に容積は増えます(膨張した容積でボトルは炭酸水でも入っているように、固くパンパンに張っていることでしょう)。

表面が凹んだ容器を見ると、中身が蒸発して減った? オイルが劣化して容器がダメージを受けた? こぼれた? などと色々と想像してしまいますが、こんなシンプルな理由ですので、安心してご利用いただきたいと思います。
ちなみにティーツリーファームズでは商品を製造時の気温(通常20度〜25度)で計量しています。