ティーツリーの3倍の抗菌成分、どう使う?


一般的なティーツリーオイルの3倍の抗菌成分「テルピネン4オール」を含有している二次蒸留のティーツリーオイル『ティーツリオイル・エクストラクト』
3倍の抗菌成分を含むということは、一般的なティーツリーの3分の1の使用でも十分な抗菌効果を維持できるということ。
たとえばティーツリーを使ったスプレーや手作りコスメ、手作り石鹸などのレシピがあった場合にはそこに書かれている3分の1の量でオーケーかもしれません。

『ティーツリオイル・エクストラクト』はティーツリーオイルと比較して香りも抑えられていてどちらかというと微香性。その香りは芳香に適したものではありませんが、マスクすることが容易ですので、お気に入りの精油とブレンドすることで、お気に入りの香りのまま、ティーツリー並みの抗菌効果を実現することもできてしまいますね。

意外な、酸化したティーツリーオイルの活用法


ティーツリーオイルは酸化により、その香りがたとえ独特の酸化臭を伴う「嫌な香り」になってしまったとしても、実はまだ使い道があります。
実はティーツリーオイル、腐らないんです。そのため、酸化が進んでもまだ十分な抗菌効果を維持しています。

その理由は単純。ティーツリーオイルを含むエッセンシャルオイルは様々な成分で構成されていますが、ティーツリーオイルの抗菌成分はテルピネン4オールという成分。この成分は他の成分が酸化してしまっても、ほとんど酸化の影響を受けないのです。
ですから、酸化によって香りが劣化してしまったティーツリーオイルにもまだ十分な抗菌効果が期待できるのですね。

果たして、各メーカーの設定使用期限は別として、実際のところ、オーストラリアの一般家庭の薬箱では数年〜十数年前のティーツリーオイルが今も現役で活躍している場面を見かけますね。

ヘビーユーザー必読のティーツリーオイルの酸化防止術

ティーツリーオイル エッセンシャルオイル

ティーツリーオイル エッセンシャルオイル
ティーツリーファームズのティーツリーオイルは大きなサイズで100ml、小さなものでも25mlと大きめサイズ(一般的な他社様のサイズは10ml)。
なので「使いきれるかなぁ」、とご注文を躊躇されるお客様もいらっしゃいます。

しかし酸化防止の工夫さえしていれば、3年ほどは香りに大きな変化なく十分に活用いただけますので今回はその方法をご紹介しましょう。

用意するのは小さなガラス小瓶。これに小分けして保存するだけ。小分けの際にはボトル内部の空気をできるだけ少なくして封をするのがコツ。また、小分けしたボトルは密封前にボトルのネジとなっている部分にオイルが付着して残らないようにしっかり拭いてからキャップを装着し、そのまま立てた状態で保管します。そうすることでオイルによるキャップの劣化を最小限に抑えることができます。

ティーツリーオイルが酸化するとどうなるのか?


ティーツリーオイルは開封後、1年を過ぎたあたりから徐々に酸化が気になり始めます。顕著な変化は香り。澄んだグリーンな香りに対して、独特の酸化臭が加わり始め、すっきり感が失われてゆきます。
他に酸化が進み始める事で見られる変化はキャンプの内側。オレンジ色のベトベトしたオイルが見られるようになると酸化が進んでいる証拠ですね。

時折、アロマショップのテスターとして置いてあるサンプルにもこうしたものが見られ、ティーツリーの専門家としてティーツリーの香りの『名誉』のためにも、「今すぐ交換してあげて〜」とお願いしたくなってしまいます。
ティーツリーオイルは鮮度によってその香りに大きな違いがあります!
香りを楽しむ目的では、新鮮・フレッシュなティーツリーオイルをご利用いただきたいと思います。

2倍以上も? ティーツリーオイルの価格差と香りの差の理由


オーストラリアのティーツリー業界で最大手の会社さん。特徴的な色のラベルでオーストラリアのスーパーマーケットでも同社のオイルが安価に販売されています。
大きな薬店などに行けば他にも様々な会社の商品が並び、「さすがにティーツリーオイルの本場!」と思えるのですが、驚くのはその価格差。
アロマ用の小瓶の方が最大手さんなどの商品より2倍以上も高いんです。

その場で商品を開封して比較できれば、その理由はすぐにわかるのですが、この価格差の理由は単純にオイルのグレードの差。スーパーマケットなどで売られているのは日用品グレードのオイル。一方でアロマ用の小瓶はプレミアムグレードのオイルで刺激成分の含有が少ない、香りに優れたグレードなのです。そもそも、これらは生産者価格が全然違いますので、商品にも大きな価格差となって反映されるのです。日本で言えばブランド米と、そうでないお米の関係と同じかもしれませんね。成分バランスも香りも全然違います。

もちろん、使用目的に応じて選択すればいいので、日用品グレードで十分な用途であれば、そちらを選択するのは経済的に賢い判断。ただ、一方で日用品グレードのオイルは刺激の強い、薬っぽい香りだったり、若干酸化が進んだ香りだったりしますので、このグレードのオイルだけを試して、ティーツリーオイルの香りを嫌いにならないでいただきたいなぁ、と思っています。

ちなみに、ご想像の通りかと思いますが、ティーツリーファームズのティーツリーオイルはプレミアムグレードのオイルです。

実験記録・遮光瓶とティーツリーオイルの品質の変化


エッセンシャルオイルは茶色や青などの濃色の遮光瓶に入っているのが一般的です。しかし、こうした瓶に入っている理由はなんでしょう?
太陽光による品質の劣化防止というのが一般的に言われている理由ですが、実験の結果、太陽光による劣化については少なくともティーツリーオイルにおいては大きな影響がほとんどない事が明らかになっています。

実験の現場は灼熱の太陽光を直接受ける真夏のオーストラリア。ここに透明なガラスボトルに入れたティーツリーオイルを置き、1週間後にそのオイルの成分分析を実施。太陽光を浴びる前の以前のデータと比較する、という方法です。

結果は「全く変化なし」。暑さと紫外線が多く過酷なオーストラリアの太陽光においてもティーツリーオイルの成分は全く変化する事がありませんでした。
ティーツリーオイルの保管については太陽光よりも酸化防止に努めた方が、より効果的なようです。

業界では公然の秘密・ティーツリーオイルの価格差と品質について

小売店やオンラインショップなどを見て、ティーツリーオイルの価格には大きな違い・ギャップが有ることに戸惑われたお客様も多いのではないでしょうか。
そこで、一般のお客様はあまりご存知ない価格差の秘密についてご説明したいと思います。

 icon-arrow-circle-right 大きく分けられる「グレート」と「価格」

価格差の最も単純で大きな理由はオイルのグレード。一般的にお掃除などに利用される日用品グレードのオイルにはツンとする刺激成分「1,8シネオール」が多く含有されているため、香りを試すとすぐに違いがわかります。ティーツリーオイルの品質を定めた国際標準化機構(ISO)の条件を満たすだけの適度な抗菌成分が含有されているため、日常生活用途であれば十分な品質です。

一方で値段の高いのがプレミアムグレードのオイル。「1,8シネオール」の含有が抑えられているため、刺激が少なく、アロマテラピーなど主に香りを楽しむ用途で利用されます。香りの劣化の最も大きか原因となる酸化を抑制するために、鮮度管理も徹底され、同時に日用品グレードよりも抗菌成分の含有量も多いため、パフォーマンスの高さが魅力です。
当然ですが、Tea Tree Farmsのティーツリーオイルはこちらのプレミアムグレードのオイル。ですからアロマスクールなどでもしばしばご活用いただいています。

なお、グレードによるこうした顕著な価格差は日本のオンラインショップなどだけで見られるものではなく、オーストラリアでも同じ。
大きなドラッグストアでは店舗に複数のブランドのティーツリーオイルが販売されていますが、グレードの違いのよるこれらの価格差は時に2倍以上になります。

このようなグレードの違いによる価格差、そして香りを中心とした品質の違いは業界関係者や専門家を除き、あまり知られていません。そのため、「ティーツリーオイル」という名前だけで商品探しを行うと、これほどに大きな価格差が見られる事になるのです。

この違いを知ったお客様には是非、ティーツリーの生産地、オーストラリアから新鮮なプレミアムグレードのティーツリーオイルを出荷しているTea Tree Farmsで、良質なティーツリーの本当の香りを体験していただきたいと思います。

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2024年10月10日配信

●オーストラリア発●
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Tea Tree Farms便り (第283号)
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 こんにちは、ティーツリーファームズです!

  https://www.TeaTree.jp/
  https://shop.TeaTree.jp/

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◆今号のもくじ
(1)ティーツリーとマイコプラズマ肺炎菌と感染予防と・・・
(2)目的別で考えるキャリアオイルの基礎知識
(3)ティーツリーで自宅の第一印象を改善しよう!
(4)編集後記

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(1)ティーツリーとマイコプラズマ肺炎菌と感染予防と・・・

少し気温が下がり始めると増えるのが『風邪』としてひとくくりにさ
れる病気。コロナやマイコプラズマ肺炎、インフルエンザなど様々な
感染症です。
ティーツリーにはこれらのウイルスを不活性化する効果が知られてい
ます。もちろん既に感染して体内に入ってしまった段階では残念なが
ら治療に用いることはできませんが、それ以前の段階、そう、うがい
や手洗いと同じように予防の段階での活用です。つまりウイルスが空
間に浮遊していたり、壁面や床面に付着・落下している場合の対策と
して、超音波式のディフューザーや加湿器などを使って空間にオイル
を拡散する方法で対処できる可能性が知られているのです。

この場合、ティーツリーオイルのほか、ティーツリーに含まれる抗菌
成分として知られる『テルピネン4オール』を利用した抗菌エッセン
シャルオイルが役立ちます。

特に今年は南半球の冬に大流行したマイコプラズマ肺炎菌による感染
の拡大が懸念されていますから、その対策と予防も注目されています。

▽【研究データ】ティーツリーオイルでマイコプラズマ肺炎菌を不活性化

【研究データ】ティーツリーオイルでマイコプラズマ肺炎菌を不活性化


▽ティーツリーオイルによりインフルエンザウィルスを死滅させ、感染抑制させる効果について

ティーツリーオイルによりインフルエンザウィルスを死滅させ、感染抑制させる効果について

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(2)目的別で考えるキャリアオイルの基礎知識

エッセンシャルオイルと違って、情報が少ないのがキャリアオイル。
しかし1回あたりの使用量が多い分だけ、使用感も価格面でも大きな
違いがありますから、ぜひ基本的な知識は持っておきたいものです。

ティーツリーファームズで主にオススメするのはホホバとマカデミア
ナッツの2種。

まず、保湿力ならホホバオイル。朝に使用すれば夕方まで十分保湿効
果を維持してくれます。未精製でも成分も安定しているゴールデンホ
ホバなら十分な栄養価を維持していることも魅力ですね。

使用後にスッと肌に馴染んでサラサラした感触があるのが精製された
マカデミアナッツオイル。そのためオーストラリアではマッサージオ
イルのベースとして定番です。また爪にも浸透性がよく、べとつき感
が少ないため、ネイルオイルのベースとしても多用されています。
ネイルケアならマカデミアナッツの一択ですね。

スキンケアならホホバオイルです。保湿力に加えて、肌への刺激のな
く、古い皮脂を溶解してくれる効果が優れているため、クレンジング
にも使用できます。未精製のゴールデンホホバオイルが高級化粧品の
素材として多用されているのもこれが理由ですね。

ちなみに経済性を重視するならアーモンドオイルが選択肢です。マカ
デミアナッツに比べて少し粘性が高くべとつき感がありますが、品質
の割に安価なのが魅力。精製されているオイルの場合は直保存にも適
しています。

▽ティーツリーファームズのキャリアオイル
https://shop.teatree.jp/product/category/item/itemgenre/ttf/co/

どれも同じように思われがちなキャリアオイルですが、使用目的に合
わせて上手に使い分けていただきたいと思います。

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(3)オイルのこんな使い方はいかが?

●ティーツリーで自宅の第一印象を改善しよう!

玄関のニオイ。特にマンション住まいの方なら、シューボックスを原
因にしたニオイが気になりませんか?
「消臭」を掲げた消臭剤や芳香剤を使っている方も多いかもしれませ
んが、玄関はお客様にとって『第一印象』となる場所ですから、もう
少し丁寧な対応が重要だと思うのです。そこで活躍するのがティーツ
リーオイル。

ティーツリーオイルを利用したスプレーを使うことで、ニオイの原因
となる靴の中の雑菌の増殖を抑え、ニオイを根本から退治してしまう
というものです。

自作する場合の最もシンプルなレシピはコレ。
・100〜150ml程度のスプレー付きのボトル(100円ショップなど)
・飲用水(コンビニなど)
・ティーツリーオイル 20〜30滴ほど(ティーツリーファームズ)

オイルは水に溶解しませんので、使用前・使用中にしっかり振って混
ぜ合わせ、オイルを水に撹拌しながら使用します。

靴の内部にスプレーすることで絶大な効果が期待できます。一方でシ
ミにならないよう、淡色系の靴や革靴での使用では気をつける必要が
あります。

ティーツリーオイルに代えて、抗菌エッセンシャルオイルを使用する
方法もあります。この場合、お好みの香りが選択できるのが魅力です
ね。
▽抗菌エッセンシャルオイル
https://shop.teatree.jp/product/category/mfg/

スプレーの自作が面倒な方には『ティーツリーのダニ駆除スプレー』
がオススメ。目的外の使用になりますが、実は消臭にも効果的です。
▽ティーツリーのダニ駆除スプレー

ティーツリーのダニ駆除スプレー

※このコーナーはオーストラリアで一般的に利用されているオイルの
使い方を紹介しているものです。体質に合わない場合、思わぬ副作用
が出る場合もございます。この情報のご利用にあたっては安全に留意
し自己責任でご利用ください。ティーツリーファームズではこれによ
る事故・副作用などについて一切責任を負いません。

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(4)編集後記

「今日の患者から、変な検査結果が出てきたよ。」オーストラリアの
秋にあたる昨年の4月、医師である友人から伝えられたのがマイコプ
ラズマ肺炎の感染例でした。気温が下がると感染が広がりやすくなる
ことから、これ以降、急速に感染が拡大し、今度は秋を迎えた北半球
での感染拡大が予想されています
幸い重症化する例は少ないようですが、お手元にティーツリーがあれ
ば、予防に活用していただきたいと思います。

▽お便りお送り先

お問い合わせフォーム

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Tea Tree Farms便りの記事を許可無く転載する事を禁じます。
Copyright(C) Tea Tree Farms Pty. Ltd.
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ティーツリー情報辞典(ティーツリーオイルの使い方)

ティーツリー情報辞典

ティーツリーオイルの使い方

8.ティーツリーオイルを使う

ティーツリーオイルはその強力な抗菌・殺菌効果から、怪我の際の傷口の殺菌や感染症(水虫やカンジダ)対策としてオーストラリアでは使用されています。ピュアオイルを使うケースもありますが、肌への直接の塗布は成分が強いため最近では15%〜20%程度に希釈された希釈オイル水溶化したオイルの利用が増えてきました。

こうした体への使用のほか、香りを楽しむアロマテラピーの分野でも人気があります。日用品用途のオイルなどは刺激が強く「薬臭い」と敬遠されがちですが、Tea Tree Farmsの商品にような、プレミアムグレード以上のレベルのオイルの場合、1,8シネオールの含有量が2%台と少なく、薬臭さを感じられることはあまりないと思います。また鮮度も香りに大きく影響しますので、香りを楽しむ事を目的にティーツリーオイルを購入する際には生産年などにも注意して下さい。

このほか殺菌効果を生かしてお掃除などにも使えます。机や家具、電話の受話器などの拭き掃除、窓のお掃除などにも活用いただけますほか、お風呂などのカビのつきやすい場所のお掃除にもお勧めです。
拭き掃除の場合、バケツに入れたぬるま湯に対して10滴ほどティーツリーオイルを加えて雑巾がけに使ってください。窓のお掃除などには(100mlのスプレーを作る事を前提にした量で)アルコール20ml、ティーツリーピュアオイル5mlを加えて混ぜ合わせ、最後に水を75ml加えてよく混ぜ合わせ(白く濁りますが問題ありません)スプレーをして拭き取ってください。

また、Tea Tree Farmsではさらに強力な抗菌・殺菌効果が活用できるティーツリー・抗菌エクストラクトもご用意しています。

9.ティーツリーオイルの抗菌効果

ティーツリーオイルの抗菌効果についてカビを実験を行った結果をご紹介します。

<実験方法>
カビが少し生え始めたパンを密封した容器に保存しカビの成長を観察する。
食パンですが、カビの付着が多いと予想される両端部分は除外し、真ん中の連続した3枚を選択しました。そしてこれらを1枚ずつプラスチック容器に入れて密封し、その後の経過を観察する方法をとりました。


上の画像は実験を始める前のパンの状態。3枚使用しましたが3枚とも空気に接していたフチの部分にカビが生えている状態で、真ん中部分にはカビがは生えていませんでした。

サンプルA
コットンにティーツリーオイルを3滴含ませたものをパンと一緒に密封しました。

サンプルB
ティーツリー より強い抗菌効果が期待されるティーツリー・オイルエクストラクト(現在の商品名はティーツリー・抗菌エクストラクト)を同様に3滴含ませたものをパンと一緒に密封しました。

サンプルC
何も加えない状態でパンだけを密封しました。

この状態で5日間、室温で保管し経過を観察しました。なお、途中2日目に容器を誤って開封してしまい容器内に気化して広がっていたオイルの成分が散逸してしまった可能性があったため、各3滴ずつオイルをさらに加えました。

<実験結果>


サンプルC 何も加えずに密封
上の画像は5日目のもので何も入れていないパンの様子。当初カビのあったフチの部分のカビも大きく成長し、カビの無かったパンの真ん中部分にもカビが広がっている様子が観察できます。


サンプルA  ティーツリーオイルを加えて密封
上の画像は5日目のサンプルAの様子。ティーツリーオイルをドロップしたコットンを入れて密封したものです。フチの部分のカビには広がりがありましたが、真ん中の部分にはカビが生えていません。ティーツリーオイルの成分によりカビの活動が抑制されたことが観察できます。



サンプルB ティーツリーオイル・エクストラクトを加えて密封
上の画像は上の2つと同じ5日目のサンプルBの様子。ティーツリーオイルの抗菌成分を濃縮した「ティーツリーオイル・エクストラクト」をドロップしたコットンを入れて密封したものです。ティーツリーオイルを密封したものよりもさらにカビの活動が強く抑制された様子が観察できます。こちらも真ん中の部分にはカビは全く生えてきておらず、カビがコットンに含まれるティーツリー・抗菌エクストラクトの成分に近づけない様子がよくわかります。


今回のこの実験から、ティーツリーオイルの抗菌効果、そして抗菌成分を濃縮したティーツリーオイル・エクストラクトのさらに強力な抗菌効果が見えてくるかと思います。

補足:本実験において使用しています「ティーツリーオイル・エクストラクト」はその商品内容を一部変更し、同等品の「ティーツリー・抗菌エクストラクト」として出荷しています。


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ティーツリー情報辞典(ティーツリーの品質)

ティーツリー情報辞典

ティーツリーの品質

5.品質の見分け方

ティーツリーオイルの品質についてはISO基準によって定められています。この規格は2017年に改定されて、従来よりも更に厳しくなりました。
オーストラリアで生産されたティーツリーについてはほとんどがこの基準値を満たしている一方で、オーストラリア国外で生産されたオイルの一部ではこのISO基準を満たせないオイルが多く存在するようになっています。

品質を見極めるポイントとしては肌への刺激成分となる1,8シネオールの含有量が5%以下、殺菌効果のある成分であるテルピネン-4-オールが30%以上のスタンダードグレードのレベルを満たしているかをチェックすれば良いでしょう。

また、香りを楽しむ用途においてはやはりオイルの鮮度にもこだわっていただきたい。『薬くさい』ともいわれるティーツリーの香りですが、この原因の多くは酸化による劣化によるところが大きく、適切に管理された鮮度と品質の高いティーツリーの香りを知れば、このようなイメージはたちまち払拭されることでしょう。

6.市販商品の品質レベル

アロマテラピー用として販売されているティーツリーオイルではプレミアムグレードのオイルが採用されています。そのため、日用品用途(殺菌やお掃除などの目的で使用)として売られているものと比較して、香りも成分構成も優れています。

日本ではまだこれらの区別が十分に認知されていないため、お掃除用グレードのオイルをアロマテラピーで利用しているケースもあるようですが、刺激が強く、鮮度管理も充分でないため、好ましい利用ではありません。

これらの商品の決定的な違いは香りです。刺激成分となる1,8シネオールの含有量からくるツンとくる香りの強弱、そして鮮度の面での香りの変化でグレードを知る事ができます。

関連資料:業界では公然の秘密・ティーツリーオイルの価格差と品質について

なお、Tea Tree Farmsの商品はプレミアムグレードの品質を最低限の基準としています。また、生産地オーストラリアよりお客様に直送させていただく事により、常に鮮度の高いティーツリーオイルをお届けしています。

7.ケモタイプ精油

「Tea Tree Farmsのオイルはケモタイプ精油ですか?」 というお問合せを時折いただきます。
『ケモタイプ=高品質精油』といった形で誤解があるようですので説明させていただきます。

ケモタイプとは同じ種類の樹木から異なった成分構成のオイルが抽出される事があり、これを分類するための表示の事になります。例えばニアウリとネロリーナという成分構成の全く異なる2種類のオイルは、どちらも同じ「Melaleuca quinquenervia」という樹木から抽出されます。品種の改良などを経て特定の成分が多く含まれる固体だけを集めればそれが一つのケモタイプを構成します。

ティーツリーオイルが抽出されるティーツリーの木の場合はテルピネン-4-オールという成分が多く含まれ、1,8シネオールの含有量が少ないケモタイプですからMelaleuca Alternifolia(メラルーカ・アルテルニフォーリア)テルピネン-4-オール ケモタイプと表記する事ができます。しかしながら、現実にはこのタイプのオイルが抽出されるティーツリーにしか商品価値がないため、他のケモタイプからはオイルは生産されず、ケモタイプ表示の必要性がありません。
なお、ケモタイプ表示が必要なニアウリなどのオイルの場合、Tea Tree Farmsではケモタイプ表示をしています。


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