
超格安でペパーミントオイルを手に入れたと喜ぶ知人のJさん。なんでも、近所の雑貨店にあるアロマ売り場にあった『エッセンシャルオイル』なのだとか。
プロの目で是非見てほしい、とのことで確認をさせてもらいました。
10mlサイズのボトルは一般的なサイズ。ラベルには大きくブランド名とペパーミントエッセンシャルオイルと記載があります。
ボトルを開封して驚いたことはキャップの内部にドロッパーがないこと。ただ丸く大きなボトルの口があるだけ。毎回、スポイトを使用して取り出す必要がありそうです。
そして、その香りですが・・・薄いんです・・・とっても。。。
ペパーミントオイルはメントールの含有が多く、刺激的でパンチの効いた香りがその最大の特徴です。でも、このオイルはフンワリとした、薄くボーッとした香り。エタノールの刺激臭もなかったので、もしかすると乳化剤を加えて水で薄められているのかもしれません。
ちなみに、同時にティーツリーなどのオイルも購入したということでしたのでそちらも見せてもらいましたが、ドロッパーのないボトルからの香りは同じく、薄い香り。香りの良し悪し以前に、判断できるほどに十分な香りがない・・・つまりコレは希釈されているのか、合成されているかさえわかりませんが、ピュアなエッセンシャルオイルではない、ということだけははっきりしました。
こんなのもあるんだけど・・・と最後に見せられたのはローズ。本物なら数万円しますが、これも含めて、全て1本200円ほどだったとか。これで納得。
ここまで極端に安いと、「あー、やっぱりねぇ・笑」と笑い話で済ませられますが、その生産に大きなコストのかかる本物のエッセンシャルオイルがこんなに極端な激安価格で出回ることはありえません。ましてや昨今のエネルギー価格の高騰で、現在は大幅な値上がり基調なのですから。
極端に安価なエッセンシャルオイルには必ず理由があります。たとえばティーツリーオイルも生産年やグレード、生産国によって実際には大きな価格差があります。まして、今回のようにその中身が本物でないようなケースさえありますから、アメリカの大手通販会社さんのサイトでもブランドごとに価格差が大きいのはこれが理由。
「安物買いの銭失い」という格言もありますが、適正な価格を知った上で、信頼できるエッセンシャルオイルを見つけてください。