本物のエッセンシャルオイルは水に溶解しない! 100円ショップのオイルが生んだ誤解


ティーツリーファームズのエッセンシャルオイルって水に溶けますか? 数年前、立て続けにこんなご質問をいただきました。
オイルはそのままでは水には溶解しませんので・・・と説明をしても「持っているエッセンシャルオイルはそのまま水に溶けるんで、エッセンシャルオイルって水に溶けるものじゃないんですか?」と。。。。

こんな誤解の原因は100円ショップのアロマオイルでした。その多くは水に溶解するように多量の乳化剤を添加されていたのです。乳化剤を添加すれば希釈も容易になりますし、何より乳化剤を多量に加えることでコストの高いエッセンシャルオイルの量を減らすことができるのですから一石二鳥。一般のお客様が同じ形状のボトルに入っている「アロマオイル」と「エッセンシャルオイル」を同一のものだと混同してしまったことも原因の一つです。

しかし、本物のエッセンシャルオイルは、厳密にはその構成成分の中の一部の成分がごく微量だけ水に溶解することはあり得ますが、乳化剤を添加しない限り水にそのまま溶解させることはできません。

※画像はエッセンシャルオイルを水に撹拌したもの。エッセンシャルオイルは粘性が低いため、水に混ぜて撹拌すると細かい粒となり、水は白濁します。数分静置しますと、再び水面集まって浮遊します。

抗菌効果抜群のティーツリーオイルを混ぜ入れた水なのに、それでも水が腐敗してしまう理由


ティーツリーオイルには強力な抗菌作用がある・・・にもかかわらず、ティーツリーオイルを混ぜた水を置いておくと、水が腐敗してしまったのは一体何故でしょうか。

エッセンシャルオイルは「オイルなので、水には溶解しない」から・・・と思った方、半分だけ正解。エッセンシャルオイルは様々な成分が混ざってできていますので、実際にはごく微量だけ水に溶解する成分が含まれていることがあります。水蒸気蒸留した後の蒸留水がハーブウォーターとして利用される例があるのは、このような理由もあってのこと。
しかし、全く溶解しない成分もあります。その例がティーツリーオイルの抗菌成分「テルピネン4オール」
この成分は水に全く溶解しませんのそのまま混ぜても水面に浮遊するだけ。つまり、その下は水のままですから、放置しておくと水に含まれた不純物が原因となって腐敗してしまうことがあるのです。

ティーツリー二次蒸留オイルの特徴と活用のコツ


ティーツリーオイルの最大の特徴はその抗菌効果。パンを使った実験でも、その強力な効果を目視することができました

このティーツリーの抗菌効果を支えている成分を2回蒸留することで濃縮したのがティーツリーオイル・エクストラクト。ティーツリーの二次蒸留オイルです。
このオイルの特徴はもちろん、一般的なティーツリーオイルの約3倍に達した抗菌成分。理論的には抗菌成分「テルピネン4オール」が一般的なティーツリーオイルの3分の1の量で同等の濃度になります。

さらに興味深いのはその香りが微香性なこと。ティーツリーを濃縮すると聞くと、ティーツリーの特徴的な香りがさらにパワーアップした強い香りをイメージしてしまいますが、実際には古木をイメージさせる穏やかな香り。そのためミントや柑橘といった香りで容易にマスクすることができ、ブレンドに加えることでティーツリーの香りを意識することなく抗菌用途で使うことができるようになるのです。

ここが違う! ティーツリーファームズのティーツリーオイルの魅力とは


ティーツリーオイルなんてどこでも同じ・・・そう思っていませんか?

ティーツリーファームズのティーツリーオイルの特徴といえば生産年の表記。新鮮な野菜が美味しいように、新鮮なティーツリーオイルはその香りが爽やか。一般的なティーツリーオイルの多くが一般ユーザーの手元に届くまで、アメリカやヨーロッパなどの会社を経由して多くの時間を要するため、フレッシュなオイルの入手は容易ではありません。
ティーツリーファームズなら生産地オーストラリアからの直送。最短6日ほどで届きます。さらに頻繁にロットが入れ替わり、特に売れ筋の100mlボトルなら他のサイズのボトルより高めの鮮度のオイルがお求めいただけます。
そして価格。安心でお手軽なフェアな国際価格を反映しています。この価格はただ安いのではなく、これこそが世界の価格。

さらに魅力を高めているのはその品質。日本で売られている「スタンダードグレード(日用品グレード)」の価格のまま、アロマテラピーで使われる「プレミアムグレード」の品質ですから、香りが断然違います(事実、アロマスクールさんやプロのアロマセラピストさんへの出荷も多くありますので・・・)。
もし、ティーツリーの香りが「刺激のある薬臭いもの」と感じているなら、それはティーツリーオイルの選択が間違っている証拠。

オーストラリアから直送される鮮度とグレードの高い、本物のティーツリーオイルの魅力をティーツリーファームズで体験してみてください。

それはティーツリーじゃない? 組合に入るか入らないか・・・生産者のエゴが生む歪み


「奴らが作っているのはティーツリーオイルじゃない! 俺たちの組合以外が作っているオイルは全部ユーカリのゴミから作った偽オイルだ!」
地元の新聞の掲載されたこんな激しい中傷。某ティーツリーオイルの生産者組合幹部の発言でした。

事実を知らない一般読者なら信じてしまいそうな内容。記事を読んだ組合から距離を置く、古参のティーツリー生産者は「まだ、こんなことを言っているのか・・・」と困惑の表情です。
一体、どうなっているのか。話はISO(国際標準化機構)によるティーツリーオイルの国際的な品質基準が制定される前まで遡ります。
当時、様々な生産者が様々な木々から「ティーツリーオイル」を生産していました。もちろん、基準が存在しないのですから内容・品質もバラバラ。こんな状況を打開すべく、有力生産者や組合などが中心となって様々な対立を抱えながら生産者間の利害調整を行い、規格が定められたのでした。
この時点で『国際的なティーツリーオイルのルール』が生まれ、基準を満たすオイルが「本物のティーツリーオイル」となったのです。
しかし、様々な感情的なしこりまでは今現在までも解消されていなかったのです。結果、「ティーツリーオイルは自分たちのオイルだ」という思いの強い組合幹部による、非組合生産農家に対する冒頭のエゴ丸出しの、極めて残念な発言につながったのでした。

同じティーツリーの木なのに、それでも毎年変化するティーツリーの香り


周囲の木と比較して、甘い実のなるミカンの木。ほとんどの場合、毎年その木は周囲の木よりも甘い実を実らせます。これは樹木のもつ個体差が理由で、ティーツリーオイルについてもこれと同じように、より高いグレードのオイルが抽出される木からは毎年高いグレードのオイルがつくられます。

ただ、一方でエッセンシャルオイルは植物の成分を濃縮したものですから、その年の作柄が大きく出がちに。雨や日照時間の多さ・少なさ、温度の状況、そしてハーベストの時期(ティーツリーは通年でハーベストが可能な一方、その時期により抽出されるオイルのバランスは時期により大きく変化します)など、様々な要因が違いをもたらします。

結果、化学的な成分分析の上では例年通りに変わらず高い品質ではあるものの、成分構成の微妙なバランスの変化により、その香りは毎年一定ではなく、時として大きな違いさえも生じさせることがあるのです。

メラルーカオイルとティーツリーオイルは同じものなのか? 一般的にはYES しかし専門家的にはNO!


「メラルーカオイル」と「ティーツリーオイル」は違うのか、そんなご質問を何度か過去にいただきました。今回はこんなご質問への回答です。

結論から言いますと、このようなご質問を頂いたお客様が意図されている「メラルーカオイル」と「ティーツリーオイル」は、ほとんどの場合で同じものを指しています。
大手のネットワークビジネス(マルチレベルマーケティング)の会社さんがティーツリーオイルをその学名の一部を抜き出して「メラルーカオイル」と表示して販売したことから、こうしたネットワークビジネスを通じて過去にティーツリーオイルを入手されたお客様の多くで、「ティーツリーオイル」ではなく「メラルーカオイル」としてこのオイルの名称を認識されたことがその理由にようです。この場合、双方とも「Melaleuca alternifolia」のエッセンシャルオイルを指しています。

ではメラルーカオイルとは必ずティーツリーオイルのことを指し示すのか・・・。一般的にはYESと言って良いかと思います。ただし専門家的にはNO。何故ならMelaleuca alternifolia以外の、他のメラルーカ種の樹木よりもエッセンシャルオイルが抽出されているから。たとえばニアウリやロザリーナ(ラベンダーティーツリー)ネロリーナなどが挙げられます。
そのため、ネットワークビジネス関係者やそのお客さんの世界では「メラルーカオイル」と呼ばれることはあっても、私たちエッセンシャルオイルの専門家の間では「メラルーカオイル」とは呼ばれることはりません。

ティーツリーオイル・エクストラクトはエッセンシャルオイルなのか


ティーツリーオイル・エクストラクトはティーツリーオイルを特殊な条件下で2度目の蒸留をして抽出される二次蒸留オイルです。
溶剤などの薬品を加えて抽出したわけではなく、水蒸気だけを使って温度や圧力、そしてタイミングを調整して抽出した、れっきとしたエッセンシャルオイルです。

水蒸気蒸留のエッセンシャルオイルといえば、植物の成分を水蒸気とともにそのまま全部集めたものと思われがちですが、実際には蒸留の全行程のうち、好ましい成分が気化するタイミングを計って収集の調整していることをご存知でしょうか?
こうしてエッセンシャルオイルは技術の進歩とともに、今も進化し続けているのです。

大好きな香りにティーツリー並みの抗菌効果を追加する簡単な方法


ディフューザーを使ってお部屋に大好きな香りを使っている方も多いのでは。こうした香りの演出は特に来客のある時などの空間の演出には素敵ですよね。
でも香りだけでじゃもったいない! 同時に空間のお手入れ・抗菌の実現してみませんか。

使用するのはティーツリーオイル・エクストラクト。微香性ながら、ティーツリーの抗菌成分を約3倍に濃縮した特別なエッセンシャルオイルです。
ブレンドの割合はお好みの香り7に対してティーツリーオイル・エクストラクト3の割合。これをディフューザーなどで拡散すれば、ティーツリーオイル並みの高い抗菌力で、香りを楽しみながら同時に空間のお手入れが可能に。
香りを機能的に活用して素敵な空間をさり気なく、より一層魅力的なものにしてみませんか?

エッセンシャルオイルの根拠のない安さに潜む怖さとは


安さで商品を選ぶ・・・根拠のある価格の中であれば賢い選択ですが、そうでなければ・・・ちょっと怖い話。

ティーツリーファームズにも時折、出処も生産年もわからない、そんなエッセンシャルオイルの売り込みがあります。提示される価格は一般的な生産者価格を大きく下回る、驚くほどに激安。しかし、当社ではこういった売り込み先と取引を行うことは絶対にありません。
もし仮に、こんな商品を仕入れたなら、簡単に激安商品の出来上がり・・・。しかし、本名も出生地も、そして生年月日さえもわからない、さらに添加物が入っている可能性さえある、そんな身元不明のエッセンシャルオイルに品質や安全性をお約束することはできません。

数年前に激安ローズオイルの売り込みを受けた科学者の友人。試しに少量を購入して解析してみたところ「ローズの成分なんて1ミリも出なかったね。化学合成した100%の偽物だったよ」。

当社を含めて善良なメーカー各社は、より高い品質を維持しながら、生産コストを下げて利益率を高め、そして同時に市場における価格的優位性やブランド力を高められるよう大きな努力しています。品質を犠牲にしない安さはこのようなメーカーの努力より生み出されてくるものです。
商品選びにあたって、どうしても「価格比較」を優先してしまいがちですが、生産者価格さえ大きく下回ってしまう根拠のない極端な安さは誰かが・・・主に購入されるお客様自身がその安さゆえの犠牲になっている・・・ただ安さだけで商品を選ぶ事にはこんなリスクも隠れているのです。

※画像はティーツリーの葉。良質なエッセンシャルオイルが作られる作物の生産には必ず一定のコストがかかり、理由なくこれを下回る価格で良質なオイルが流通することはありません。