エッセンシャルオイルに関わる研究開発のためのサポートについて

ティーツリーファームズでは大学等の教育機関や各種研究機関、医療機関や地方自治体などによる、ティーツリーオイルを中心としたエッセンシャルオイルの研究や各種啓発活動について、実験や展示等に必要となる「試料・資料提供」を通じてサポートさせていただいています。

当社は小規模な会社ですので、資金提供等を伴う支援活動は行っていませんが、社会貢献活動の一環として、こういったエッセンシャルオイルに関する研究を応援させていただいていますので、関心をお持ちの機関・団体さんがおられましたらお問い合わせフォームよりご連絡ください。

なお、サポートさせていたくのは「主としてティーツリーオイル・エッセンシャルオイルに関係する公益性の高い研究」であることを条件とさせていただきます。


 

厚生労働省事業による、医療関係者に向けたティーツリーオイル選びのポイントはグレードと鮮度


ティーツリーオイル選びは鮮度の高さ、刺激物質の少なさを重視すべき理由がこんなところでも紹介されていました。

厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業に基づき大阪大学が発信している『「統合医療」情報発信サイト』。このページ内にティーツリーに関する情報が公開されています。(ページへのリンク
※同ページではティーツリーオイルを「ティートリー油」と記載

ここで注目される記載は
”ティートリー油に含有される皮膚刺激物質(1,8-シネオール)の量は様々です。この化合物の含有量が高い製品では、一部の人に皮膚のかぶれや接触性皮膚炎、アレルギー反応がみられる可能性があります。
酸化したティートリー油(空気と接触していた精油)は、新鮮なティートリー油と比較してアレルギー反応を引き起こす可能性が高いです。”(同ページより抜粋)
というもの。

つまり、刺激物質1,8-シネオールの含有が多い、お掃除などに利用される日用品グレードのオイルに対するリスク、そして鮮度管理がされていないオイルのリスクについて記されていました。

実は皮膚刺激物質とされる1,8-シネオール。ISOの基準で以前は15%未満、2017年に厳しくなった改定ISOの基準でも10%未満と、依然として高い数値が残されています。これが先の紹介記事中で「量は様々」とされた理由。
実際に、現在でも古いISOの基準のままこの数値の高いオイルが安価に市場取引されています。香りにツンツンした刺激が強いため、比較的容易に判別がつきます。

対してプレミアムグレードのオイルの場合、この数値はなんと3%前後。
15%と3%ですから単純に5倍の差ですから、香りにも当然、大きな違いがあります。

ティ―ツリーオイル選びの際には価格だけでなく、こうしたグレードや鮮度の差についても、考えてみていただきたいと思います。

ティーツリーファームズのティーツリーオイルはプレミアムグレード以上のグレードです。これについては公開されている成分分析表から確認することができます。

抗菌エッセンシャルオイルを選んでアロマをより身近なものに


お買い物先の店頭などでエッセンシャルオイルの香りに触れて、アロマを始めたという方も多いのではないでしょうか。

そして最初は好みだけで選んでいた香りも、少しアロマを学び始めると香りがもたらす様々な「効果」があることを知り、エッセンシャルオイルに対する知識と感覚が変化してきますね。

一方で、様々な情報もあって、難しさを感じてしまう方もおられるようです。
たとえば人気の高いティーツリーオイルを活用されている方は抗菌を意識されている方が多く、「抗菌機能」を簡単に実現できるエッセンシャルオイルを提案することで、よりアロマを身近なものにできると考えました。
そしてアロマによる「空間の抗菌効果」に特化してが開発されたのが抗菌エッセンシャルオイル「メディフレグランス」
非常に高い抗菌効果で知られるティーツリーオイルの抗菌成分を活用することで、アロマに関する難しい知識を必要とすることなく、好みの香りを楽しむだけで空間の抗菌ができしてしまう、そんな「機能性エッセンシャルオイル」が生まれました。

専用ディフューザーのほか、市販の加湿器(精油が利用できるもの)などを利用して空間の拡散して使用してください。
メディフレグランスで選べる香りは13種類。風邪や花粉の気になる季節やハウスダスト、カビの気になる空間で大活躍します。

▶メディフレグランス ホームページ

香りの調整をしていない理由・Just the way you are.


安定した香りを重要視するメーカーさんでは基準になる香りを設定し、様々な産地や生産年の香りをブレンドすることで、安定した香りを維持しています。メーカー毎の「香りの特徴」はこうして作られたものです。
たとえば香水や香りをベースにしたブランディングなどでは、いつも同じ香りが求められますので、調香師のこうしたブレンド力が重要になってきます。

対してティーツリーファームズのエッセンシャルオイル。香りはそのままに香りを調整することなく出荷しています。
たとえばオーストラリア・タスマニア島で生産されるラベンダーオイルは、この島が年によって比較的大きく変動する気候のため、その影響を受けて生産年により生産されるオイルの成分構成にも大きな変化が生じやすい特徴があります。これを調整することなく、そのまま出荷することで、ワインを楽しむように生産年ごとの香りの変化を楽しんでいただきたい、私たちはそう考えているのです。

エッセンシャルオイルは植物から抽出される農産物で天然素材。その年の天候や温度、湿度、降雨量、土壌環境など様々な要因の影響を受けて育ちます。その結果、その成分構成や香りにも年ごとの「個性」が生まれるのです。
「Just the way you are.」(素顔のままで)
飾ることのない、エッセンシャルオイルの「ありのまま」をそのまま受け止めてみるのも悪くないやり方ではないでしょうか。

自己評価・Tea Tree Farmsのブランドのポジションは?


アロマのブームもあり、日本で販売されているエッセンシャルオイル・ブランドも随分と増えました。これらの特徴を「紹介」しているページもあり、目にしたことがある方もおられるのではないでしょうか?
そこで、今回はTea Tree Farmsブランドのエッセンシャルオイルの特徴を「自己評価」してみたいと思います。

Tea Tree Farmsの特徴といえば「生産年の記載」「大容量ボトル」「メーカー直販」「オーストラリア・ニュージーランド産に限定」などが挙げられます。このほか「ティーツリーオイルと関連商品の種類の多さ」もありますね。ロットごとの香りをそのままに「香りの調整を行なっていない」こと、「出荷商品の成分分析を公開している」ことも特徴でしょうか。

ユーザーによっては「安定した香り」を重視する方もあり、こうした方は調整された香りを好みますから、ロットごとに香りに変化のあるTea Tree Farmsのオイルは適さないかもしれません。
一方でワインを楽しむようにその年毎の、ロット毎の香りの自然が生んだ香りの変化を楽しみたい、という方にはまさに「一期一会」でお楽しみいただけます。

品質を重視するなら出荷商品毎の成分分析表が確認できるTea Tree Farmsのエッセンシャルオイルが役立つことでしょう。たとえばブレンドを作る際にも、なんとなく「香りだけ」で判断するのではなく、オイルの化学的な構成を元に理論的に組み立てることが可能になります。こういった点では(商品単位が比較的大容量であることも影響しているでしょうが)プロユースに適しているのかもしれませんね。実際にアロマスクールや医療関係向けなどの、品質の高さと同時に大きな量が求められるプロ用途の出荷も目立ちます。

エッセンシャルオイルはそのメーカーの理念により様々な立ち位置・ポジショニングが採られます。
Tea Tree Farmsは「サイエンティスト(化学者)」の視点でエッセンシャルオイルを理解することへ共感いただけるお客様へ、高い品質で最適なエッセンシャルオイルを供給するメーカーとしてのポジショニングを最も重要視しています。

化学的に精油を理解する・そして精油の「個性」を知る


ティーツリーファームズでは出荷商品の成分分析表をページで公開しているほか、出荷商品自体に添付しています。
当社の創業当時(1999年頃)、こうした分析表を商品に添付して出荷いる他社メーカーさんは存在していましたが、ネット上で公開していたメーカーはありませんでした。まだこの頃はそれほどネットが普及していなかったこと、そしてエッセンシャルオイルをネット販売している会社自体がまだあまりなかったことがその理由でした。

そんな時代において独自に成分解析を行い、それをさらにネット上で公開するという方針はティーツリーファームズが精油を「化学的・科学的な目で理解することを重視する」という、メーカーとしての姿勢の表れでした。
植物とその生育環境、そしてオイルの抽出技術から生み出される精油は生産者が異なればその構成成分のバランスが大きく変化します。同じ生産者・生産環境であってもロットごとにも変化します。そしてもちろん香りにも違い・個性が生まれます。
こうして生まれた精油を植物の「名前」だけで単純にカテゴリ分けするのではなく、ユーザーがそれぞれの「個性」を知り、品質を正しく理解するために成分解析は欠かせないものだと私たちは考えています。

水虫・ニオイ対策&予防に使うティーツリーフットスプレーの作り方


足のニオイ・・・夏のトラブルと思いがちですが、実は冬でも厚手の靴下をはく事もあって足に汗をかく事が多いと思いませんか?
そこで今回はエッセンシャルオイルを使ったフットスプレー。エッセンシャルオイルの殺菌効果によってニオイの原因となる雑菌までしっかり退治してしまいましょう。

用意するものは
・スプレー容器
・水
ティーツリーオイル(またはティーツリーオイル・エクストラクト
・アルコール(エタノール)

もっともシンプルな構成は水100mlに対してティーツリーオイルを20滴ほど加え、毎回使用前に良く振ってからスプレーする方法。
スプレーしたあとは拭き取らずにそのまま乾燥させて下さい。

すぐにすっきり乾かしたい方は、水の代わりにエタノールを使用する事もできます。ただし、ピュアなエタノールは肌への刺激が強いので(同時に過度に皮脂が失われて、肌を乾燥させてしまいます)水と混ぜていただいた方が使いやすいかと思います。

ティーツリーオイルの活用が一般的ですが、より強力な抗菌を試すならティーツリーオイル・エクストラクトも効果的です。

冬に届くホホバオイルは固まってバターのよう・・・


冬の間、お届け得するホホバオイルは画像のような状態で届くことが多いのではないでしょうか。

ホホバオイルは10度以下の低温で凝固し始めますので、冬の間にお届けする商品の場合、画像のように固まってしまっていたり、液体の状態のまま、白っぽく濁っていたりする場合がしばしば。

こんな場合でもホホバオイルの成分には全く影響あありませんので、15度以上の室温で置いていただくと元のゴールデンカラーのホホバに戻ります。
お急ぎの時にはぬるま湯を使って「解凍」していただく方法も。

Tea Tree Farmsから商品をお届けした際には、画像のようにボトルには白いキャップが使用され、ポンプはパッケージ内に同梱した状態となっています。
凝固したままのオイルにポンプを差し込もうとするとポンプが破損してしまうことがありますので、まずは液体化させてから使用してくださいね。

アロマの先生も驚いたティーツリーオイルとは?


今回はお客様よりいただいたメッセージをご紹介します。
このお客様、アロマ教室に通いながら、アロマセラピーを始めたばかりの方でした。
教室でティーツリーオイルを知り、その香りを気に入ってネットで検索。ティーツリーファームズのティーツリーオイル(プレミアムグレード)を見つけていただき、ご購入いただきました。

ご自身ではまだ品質を判断する自信がなかったとのことで、香り(=品質)を確かめてもらおうとアロマ教室に持参し先生に見ていただくことに。

先生は当初、ボトルの大きさ(100ml)を見て日用品グレードの低グレードなものかと想像されたようですが、香りを試して「これは良い香りですね、私が使っているものと変わらないグレードの良いオイルです!」と即答。そしてさらに添付され分析表を見て品質の高さを再確認いただき、「本当に良い品質のオイルを見つけましたね」と褒めていただいたそうです。

実はティーツリーファームズのエッセンシャルオイルは日本国内のアロマ学校さんなど、香りの「プロ」にも多く出荷しています。
ボトルが大容量なため”誤解”を受けやすいのですが、厳しいプロが認める品質と香りですから、様々なシーンでご活用いただきたいと思います。

誤解されている!ティーツリーオイルのペットに対する毒性問題を読み解く


2014年に発表された「Concentrated tea tree oil toxicosis in dogs and cats(高濃度のティーツリーオイルによる犬・猫への毒性)」という論文を根拠として、ティーツリーオイルを含むペットケア商品が犬や猫に対して有害であるという「誤解」が一部で広がっているようです。

研究は2002年から2012年の10年間に確認された、犬・猫の合計、443匹(内訳:犬337匹・猫106匹)に起きた、希釈されていない100%ピュアなティーツリーオイル( 0.1ml〜85ml)によって起きた中毒事故の症例を集めて集計したものです。このうち、うち395匹については意図的にティーツリーオイルが与えられたものでした。使用については「221匹(50%)の動物で皮膚、133匹(30%)で皮膚および口腔、67匹(15%)で経口」とされています。

さて、ここから誤解を解いてゆきましょう。
まず最初に、研究の対象となっているのが「希釈されていないティーオイル(100%TTO)」であるということ。ピュアオイルは強い成分を含有していますから、多量に肌へ塗布したり経口摂取すると犬や猫だけでなく、人間であっても中毒症状を示す場合があります(85mlも飲んだら即入院です!)。
しかし、一方で一般的なペットケア用品におけるティーツリーオイルの含有割合は1%未満、多くの場合で0.5%未満というのが平均的な数字ですので、その濃度には100倍から200倍以上の違いがあることに留意すべきでしょう。
つまり希釈のないティーツリーオイルによってもたらされる中毒症状をもって、100倍以上に十分に希釈されたティーツリーオイルが使用されているペットケア用品が同じ程に危険と考えるのは、あまり論理的とは言えません。

なお、1%未満にまで希釈したティーツリーオイルであっても十分な抗菌効果が期待できる例として、カンジダ菌に対するティーツリーオイルのMIC90(集団を構成する90%の菌株の発育を阻止する抗菌濃度)は0.25%であることが挙げられます。

2点目は使用箇所。犬や猫の場合、体や傷口を舐める習性がありますので、皮膚に使用された221匹のケースにおいても、最終的に口から体内に取り込まれている割合はかなり高いものと推測できます。さらに摂取されるのが希釈のない100%ピュアオイルですので一般的なティーツリーを使ったペット用品と比較して、中毒性を示す可能性は大幅に高くなります。

そして3点目はこの統計が「ASPCA Animal Poison Control Center database」という、動物に対する毒性症例を集めたデータベースから作られていること。症例数は443件となっていますが、毒性を示さなかったケースや報告に至らない軽い症状で終わったケースについては、そもそもこのデータベースには登録されません。つまりティーツリーが使用されたケース全体の母数が示されておらず、重症となったケースだけを集約したこの数字だけをもって、そのリスクの高低を比較・判断する目安にはなり得ません。

日本やオーストラリアにおいてもティーツリーオイルを配合したペット用品は現在もたくさん利用されています。強い抗菌力を持つティーツリーオイルは希釈されたものでも十分な抗菌力があり、スキンケアや傷口のケアなどにも活用されます。またペットの周囲に多いダニやノミの駆除にも大変効果的です。

たとえば「塩」だって、そのまま多量に食べると体には有害です。
すなわち、この論文の要点はティーツリーオイルのもたらす毒性の可能性にあるのではなく、ティーツリーオイルの動物への使用において、適度な量・濃度で使用することの重要さを示したものとして理解されるべきでしょう。