今回は「ペーパーバークの木」についてお話しましょう。
オーストラリアにおいて一般的にペーパーバーク(Paperbark)の木というのはティーツリーをはじめ、画像のような樹皮を持ったメラルーカ種の木を指しています。
ティッシュペーパーよりも薄い、紙のような樹皮が何枚も重なって木を覆っています。上から押さえるとふわふわしていて、スポンジのような感覚。とても柔らかいため、爪を引っ掛けて引き上げれば、すぐに剥ぎ取る事ができます。
畑に植えられたティーツリーの場合、幹がこれほど太くなる前に毎年、刈り取られてしまいますのであまりお目にかかれませんが、天然自生している木や、街路樹として植えられたティーツリーの木を見つければ、このような樹皮を見ることができます。
ちなみにティーツリーの木のほかに、ニアウリやロザリーナ(ラベンダーティーツリー)の木なども同じような樹皮を持っていますので、「ペーパーバークの木」というのはある特定の種類の木を指すものではありません。
オーストラリアでは皆さん、このような樹皮を持った木で自身の身近な木をペーパーバークと呼んでいますので、人によってはティーツリーの木のことを指していたり、ニアウリの木を指していたり、メラルーカ種の木全体を指していたりと様々。なので会話の中で「ペーパーバークの木」が登場しても「ティーツリーオイルの作られているティーツリーの木」だとは限りませんので、ご注意を。
ゴールドコーストやブリスベンなどでは、このようなペーパーバークの木が公園や道路沿いに街路樹としてあちこちに植えられていますので、オーストラリア旅行の際には、こうした木々にもちょっと注目してみてください。