未知の香りと出会う「ワクワク感・ドキドキ感」を楽しむ旅のしかたとは?


オーストラリアの田舎町を旅する時の楽しみ。それは地元の小さなカフェを訪ねること。

旅行客が立ち寄る、こんなカフェの多くは地元との特産品を並べて紹介している事が多くあります。
工芸品などと共に、蜂蜜やお菓子、ナッツや果物などを中心に並べているお店が多いのですが、しばしば並べられているのがエッセンシャルオイルを使った商品に出会えます。

地元の小規模な農園さんが生産したエッセンシャルオイルがあれば、ほぼ欠かさず購入してしまいますね。
このほかにオイルを活用したルームスプレーや虫よけといったもあり、その『突飛なブレンド』に驚かされることも楽しみの一つ。

いつもの決まった香りに「安心感」を得る、そんなアロマもありますが、未知の香りとの出会いを楽しむ「ワクワク感・ドキドキ感」を楽しむアロマもオススメですよ。

Tea Tree Farms:オーストラリア産の希少種のエッセンシャルオイル

厳しくも豊かな自然が生み出した、オーストラリアの精油


有名なエッセンシャルオイルのメーカーがひしめくヨーロッパ。そこにティーツリーをはじめとする高い品質のエッセンシャルオイルを供給し続けているのが、ここオーストラリアで生まれ育つ植物です。

周囲を大きな海に囲まれた大陸国。見方を変えれば大きな島国。豊かな自然環境とカンガルーやコアラに代表される独特の生態系を維持できているのは周囲から隔絶された環境だから。

澄んだ空気と青空からギラギラとした太陽の光が降り注ぎ、あるときは激しい雨と洪水、そして干ばつと山火事・・・そんな厳しい自然環境の変化が育んだ植物たちからオーストラリア産のエッセンシャルオイルは生まれるのです。

生産地・オーストラリアからお客様へ直接お届けするTea Tree Farmsのエッセンシャルオイルたち。
ボトルを開封した瞬間から、その香りを通じてきっとたくさんのストーリーを語ってくれることでしょう。

ヘリが来て、ティーツリーの原生林の間で見つかったものとは・・・


ティーツリーの育つこの地域の海岸沿い。海岸には白い砂浜が続き、内陸には湿地帯が広がります。
湿地帯といっても、雨が降ると泥沼のようになり、夏には激しく乾燥して地割れするような土地。ここにはティーツリーと同じメラルーカ種の木々が生い茂る原生林です。

人の目が届きにくい、こんな原生林の間を縫うように幹線道路が通っているのですが、去年の夏、ここを運転していると超低空飛行をする真っ黒なヘリコプターが突然目の前に現れてビックリ。そしてその先にはパトカーが数台。
事故か検問かと思い慌てて減速しましたが、パトカーは通行を止める様子もなく、ヘリはそのパトカーのすぐ脇で空中停止(ホバリング)。ヘリの下には何やら大きな植物らしき束が下がっていました。

この光景はズバリ、大麻の摘発です。人目の届きにくいこうした原生林の中で大麻の違法栽培があるのだとか。ニュースで聞いたことはありましたが、摘発のシーンを目の前にするとは・・・ビックリしました。

中に迷い込んでしまうと出てこれなくなってしまいそうな、そんな広大で延々と続く広い原生林ですが、だからこそ、ヘリコプターを使ったこんな摘発が必要になってくるようです。

カビ・真菌に対するティーツリーオイルの抗菌濃度の一覧


優れた抗菌効果で知られるティーツリーオイルですが、病原菌・バクテリアだけでなく、水虫などの原因として知られるカビ・真菌に対しても強力な効果があります。
もちろん、お部屋のカビにだって効果的。

この記事では研究によって具体的に知られている真菌(カビ)の名称と、効果が認められた最小発育阻止濃度(MIC:minimum inhibitory concentration)についてまとめられたデータを論文『Melaleuca alternifolia (Tea Tree) Oil: a Review of Antimicrobial and Other Medicinal Properties (C. F. CarsonK. A. HammerT. V. Riley)』から抜粋・翻訳して、それぞれの真菌に関する情報のリンクと共にご紹介します。

水虫菌(白癬菌)など、ほとんどのケースでティーツリーオイルが1%未満の濃度での、十分な抗真菌効果が確認できます。
それぞれの数値についての根拠となるデータについては、論文にリファレンスとして記載されていますので、そちらを参考にしてください。

論文の英語原文はこちらのリンクから確認いただけます。


Fungal species % (vol/vol)
MIC
Alternaria spp.
アルテルナリア属菌
0.016-0.12
Aspergillus flavus
アスペルギルス(コウジカビ)
0.31-0.7
A. fumigatus
アスペルギルス(コウジカビ)
0.06->2
A. niger
アスペルギルス(コウジカビ)
0.016-0.4
Blastoschizomyces capitatus
ブラストシゾミセス
0.25
Candida albicans
カンジダ・アルビカンス
0.06-8
C. glabrata
カンジダ・グラブラータ
0.03-8
C. parapsilosis
カンジダ・パラプシローシス
0.03-0.5
C. tropicalis
カンジダ・トロピカリス
0.12-2
Cladosporium spp.
クラドスポリウム属菌
0.008-0.12
Cryptococcus neoformans
クリプトコッカス・ネオフォルマンス
0.015-0.06
Epidermophyton flocossum
エピデルモフィトン
0.008-0.7
Fusarium spp.
フザリウム属菌
0.008-0.25
Malassezia furfur
マラセチア・ファーファー
0.03-0.12
M. sympodialis
マラセチア菌の一種
0.016-0.12
Microsporum canis
イヌ小胞子菌・白癬菌の一種
0.03-0.5
M. gypseum
白癬菌の一種
0.016-0.25
Penicillium spp.
青カビ
0.03-0.06
Rhodotorula rubra
ロドトルラ
0.06
Saccharomyces cerevisiae
サッカロミケス(出芽酵母)
0.25
Trichophyton mentagrophytes
白癬菌・水虫菌
0.11-0.44
T. rubrum
白癬菌・水虫菌
0.03-0.6
T. tonsurans
白癬菌・水虫菌
0.004-0.016
Trichosporon spp.
トリコスポロン属菌
0.12-0.22

この記事の一つ前の記事では病原菌として知られるバクテリアに対する同様のデータをご紹介していますので、そちらも参考にしてください。

病原菌に対するティーツリーオイルの抗菌濃度の一覧


ティーツリーオイル
には大変強い抗菌効果が知られています。

この記事では研究によって具体的に知られている菌(バクテリア)の名称と、効果が認められた最小発育阻止濃度(MIC:minimum inhibitory concentration)についてまとめられたデータを論文『Melaleuca alternifolia (Tea Tree) Oil: a Review of Antimicrobial and Other Medicinal Properties (C. F. CarsonK. A. HammerT. V. Riley)』から抜粋・翻訳して、それぞれの菌に関する情報のリンクと共にご紹介します。

多くのケースで1%未満の濃度、ほとんどのケースで2%未満の濃度で十分な抗菌効果が確認されており、ティーツリーオイルの強力な抗菌力がその数値からうかがえます。

なお、それぞれの数値についての根拠となるデータについては、論文にリファレンスとして記載されていますので、そちらを参考にしてください。

論文の英語原文はこちらのリンクから確認いただけます。


Bacterial species % (vol/vol)
MIC
Acinetobacter baumannii
アシネトバクター
1
Actinomyces viscosus
アクチノマイセス
0.6
Actinomyces spp.
アクチノマイセス属菌
1
Bacillus cereus
バチルス セレウス
0.3
Bacteroides spp.
バクテロイデス属菌
0.06-0.5
Corynebacterium sp.
コリネバクテリウム
0.2-2
Enterococcus faecalis
エンテロコッカス
0.5->8
E. faecium (vancomycin resistant)
エンテロコッカス(バンコマイシン耐性)
0.5-1
Escherichia coli
大腸菌
0.08-2
Fusobacterium nucleatum
フソバクテリウム
0.6->0.6
Klebsiella pneumoniae
クレブシエラ・ニューモニエ(肺炎桿菌)
0.25-0.3
Lactobacillus spp.
乳酸菌属菌
1-2
Micrococcus luteus
マイクロコッカス
0.06-0.5
Peptostreptococcus anaerobius
ペプトストレプトコッカス
0.2-0.25
Porphyromonas endodentalis
ポルフィロモナス・エンドドンタリス
0.025-0.1
P. gingivalis
歯周病菌
0.11-0.25
Prevotella spp.
プレボテラ属菌
0.03-0.25
Prevotella intermedia
プレボテラ・インターメディア
0.003-0.1
Propionibacterium acnes
プロピオニバクテリウム アクネス
0.05-0.63
Proteus vulgaris
プロテウス ブルガリス
0.08-2
Pseudomonas aeruginosa
緑膿菌
1-8
Staphylococcus aureus
黄色ブドウ球菌
0.5-1.25
S. aureus (methicillin resistant)
黄色ブドウ球菌(ペニシリン耐性)
0.04-0.35
S. epidermidis
表皮ブドウ球菌
0.45-1.25
S. hominis
表皮ブドウ球菌
0.5
Streptococcus pyogenes
化膿レンサ球菌
0.12-2
Veillonella spp.
ベイロネラ属菌
0.016-1

この次の記事では同じ論文から、カビ・真菌に対する同様のデータをご紹介していますので、参考にしてください。

秋の夜にオススメの香りはニュージーランド・ラベンダーの香り


秋の夜のアロマでオススメしたい香りはニュージーランド産のラベンダーの香り。
夜のアロマは高いリラックス効果のあるラベンダーの香りが定番ですが、まだ夏の余韻が残るこの時期ならちょっとスッキリ・清涼感があるニュージーランド産の香りがよく合います。
そして、もう少し秋が深まってきたなら、もうちょっとフローラルで色っぽい香りのタスマニア産のラベンダーに引き継いでみましょう。

香りを楽しむにはディフューザーを使ってのお部屋でのアロマも定番ですが、服などに香りを移して翌朝ほのかな香りを楽しむ方法も。
ハンカチや小さなハンドタオル、キッチンペーパーにラベンダーオイルを数滴ドロップして折りたたみ、これを洗濯物の間に挟んでおくだけで、翌朝にはほのかな香りが楽しめます。クローゼットの中に一緒に入れておく方法もありますね。

エッセンシャルオイルの香りは人工の芳香剤と比べると香の持続する時間が短いですが、これが本物の香り。ナチュラルメイクを楽しむように、ラベンダーの自然な香りでさりげない秋のお洒落してみるのも、きっと素敵ですよ。

足臭菌対策にも効果的! 足湯でカサカサ肌の解消にホホバオイルを使おう


ホホバオイルでしっとり肌になれるのは全身浴だけではありません。足湯でも活用してみましょう。
適温のお湯を入れた容器にホホバオイルを3〜5ml(キャップ半分〜1杯)程度加えて足湯で使用しましょう。足湯の後にはタオルドライするだけなので、先に石鹸で手足をしっかり清潔に洗っておきます。

そして入浴。手を使っで足のマッサージをすれば、入浴後は手の肌までしっとりとなります。
ホホバと一緒にティーツリーオイルを2〜3滴加えることで抗菌によるスキンケア効果も。ティーツリーオイルには雑菌を抑える効果がありますから、様々な細菌性や水虫などの真菌性のスキントラブルに効果が期待できるのです。
このほか、ナチュラル抗菌タイプのホホバオイルを利用する方法もありますね。

入浴後、タオルドライで仕上げれば、ホホバオイルが肌をコーティングしてくれて、カサカサ肌はもっちりスベスベ肌に。さらにティーツリーオイルが足の臭いを予防してくれます。

ティーツリーでランニング・ウォーキングシューズのニオイ対策


ランニングシューズやウォーキング用のシューズ。トレーニングの後のシューズはその内側がジットリと汗で湿っていますが、ニオイはその場ではあまり気になりません。
しかし、そのまま放置すること1〜2日。するとあの嫌なニオイがやってきて、そのニオイはお部屋中に・・・
ニオイの原因は増殖した雑菌。なので雑菌対策をすることでニオイ対策ができてしまいます。

市販の除菌スプレーという選択肢もあるのでしょうが、ここではティーツリーオイルを活用してみましょう。自作したティーツリースプレーをシュッとスプレーして一晩置けば、ニオイはすっかりなくなってしまいます。後にはほのかなティーツリーの香り(スプレーの作り方はこのリンクから)。
自作が面倒な方には「ティーツリーのダニ駆除スプレー」を利用しましょう。スタッフもこのスプレーを利用していますが、強力な効果です。足にフットスプレーとして使用すれば、足の臭い対策や水虫予防にも効果的。玄関の靴箱にも利用できますね。
スポーツの秋。スポーツシューズのニオイ対策にティーツリーを活用してみませんか?

ハーブ・ティーが人気でレモンマートルオイルの生産急減&価格が上昇中


ここ数ヶ月でちょっと思いがけない理由で価格が上昇しているのがレモンマートル
レモンマートル入りのハーブティーが人気となり、葉の出荷が増え始めたことから、オイルの生産が減少し、その結果、生産者価格が上昇している・・・そんな連鎖になっています。

レモンマートルの木は生産自体は困難な植物ではありませんので(植えれば肥料なしでもグングン大きくなりますし、渇水にも強い)用途が広がって消費が増えれば、生産量も増加してくるでしょうから、今後この傾向がいつまで続くかわかりませんが、もしかしますとこれから半年〜1年後には小売ベースでもレモンマートルのエッセンシャルオイルは価格上昇が見られるかもしれません。

芳香? 抗菌? 風邪予防も? アロマで使うディフューザー、どう選ぶ?


エッセンシャルオイルの香りを楽しむのに使用されるのがディフューザー。香りを拡散するための器具ですが、今回取り上げるのはこの中でも超音波を利用して水と共に霧状に拡散するタイプ「超音波式ディフューザー」。

このタイプだけでも様々なものが販売されていますが、見た目だけでなく、性能にもかなりの違いがあります。
一般的なエッセンシャルオイルが使用できるもののほかに、その機器専用の液体だけでしか使用できない、とされる機器もありますから、選択には気をつけたいですね。

一般的なエッセンシャルオイルが使用できるタイプのディフューザーの中から選ぶ際に着目したい点は「噴霧量」「タンク容量」「電飾」の3点。
このうち、噴霧量は一番考慮すべき点です。超音波式ディフューザーの中で、安価な商品群の中に多いのが噴霧量の弱いタイプ。ノズルから「ちょろちょろ」っとミストが出てくるタイプです。もともと機器の性能上ミストを作る機能が弱い上に、この記事の画像にあるような背の高いデザインだと機器内部でミストが滞留してしまうのでさらに噴霧量が減少するため要注意です。小さなお部屋の芳香だけなら十分かもしれませんが、抗菌目的などでは全くの力不足。

次に考慮すべきはタンク容量。タンクの容量が小さいということは、すぐに水が少なくなってしまうので、長時間の運転に適していないということ。先に紹介した「ちょろちょろ」とだけしか噴霧しない機器であれば小さなタンクでも十分なのでしょうが、風邪予防などで抗菌を目的に空間にエッセンシャルを拡散する場合などには大きめのタンクを備えた機器を選択すべきでしょう。
大きなタンクを備えた機器ではタイマー機能や間欠運転機能などが付いた機器もありますので、特に夜間の寝室での利用では便利です。

そして3つ目は電飾。LEDを使ってキラキラと光る綺麗なものも多いのですが、これは消せますか? とくに抗菌目的で活用するなら寝室での利用が多いので、眠りの妨げになってしまわないよう、電飾がコントロールできる機器を選択しましょう。

ディフューザー選びでエッセンシャルオイルの活用の幅が芳香以外にも大きく広がります。
この冬はディフューザーを賢く選んで風邪予防に抗菌エッセンシャルオイルを活用してみませんか?

▶︎抗菌エッセンシャルオイル『メディフレグランス』