あの方の好きな香りは? 香りで自分を高める「見えない心遣い」::自分をもっと素敵にするためのアロマ


プレゼントを渡したり、好みの飲み物やお菓子でもてなしたり・・・誰かを自宅に迎えるときには喜んでもらえるように色々と考えちゃいますよね。そんな中に「香り」を加えてみませんか?

オレンジレモンなどの柑橘系の香りや、スペアミントなどスッキリとしたミント系の香り、フンワリとフローラルな香りの楽しめるラベンダーゼラニウムなど、香りには様々な系統がありますが、その日にお迎えするお客様が好む香りは何でしょうか?
少しその方のことを思い出して考えてみてください。日頃使っている香水や化粧品、好んでいる飲み物や、食べ物。こうした観察から好まれそうな香りが想像できたりしませんか?

嗅覚から入る印象は余計な説明の必要なく、そのままその方の意識に届きます。お客様の好む香りを用意することで、その方との関係がグッと良いものにステップアップできるかも。
香りによる「見えない心遣い」はきっとあなたへの印象に大きな影響を与えることでしょう。

家にたくさんのアリが入り込んできて、慌てて作った即席の「アリ退治アロマスプレー」


デスクの上をアリが・・・それも次々にやってくる・・・

実はオーストラリア、たくさんの種類の、そしてたくさんの数のアリがいる「アリ大国」。ちょっと油断をするとすぐに家の中に入り込んできます。床に食べ物のクズを落として、気が付かないでいるとると長〜い行列が屋外から延々と続くことも。。。

そして今日も食べ物クズはないのですが、偵察アリでしょうか、次から次へと入ってきます。入り口はどうやら窓まわり。
即席でアリ退治・アリ避けスプレーを作って散布したところ、ようやく侵入が止まりました。即席スプレーですので、どれほど効果が続くのかわかりませんが、とりあえずは効いていますのでレシピをご紹介させていただきます。

アルコール(エタノール)約50ml
レモンティーツリーオイル 約10ml
NZラベンダーオイル 約8ml
ティーツリーオイル 約5ml

量は「約」と書いていますが、急いで大雑把に計量したため。大凡の目安と考えてください。これらを混ぜ合わせてスプレーで散布するだけ。
窓まわりへの散布ではクモも落下してきましたので、クモにも効果があるかもしれません。

固定観念を打ち破って「大好きな香りを見つける冒険」に出よう::自分をもっと素敵にするためのアロマ


先日、アロマ業界とは関わりのないお客様と話がグッと盛り上がったのがラベンダーオイル話題。

この方は最近、趣味でアロマを始めたばかりだったので、手元にあった各地のラベンダーオイルの香りを楽しんでもらうことにしました(ティーツリーファームズではサンプルとして各国・各地のエッセンシャルオイルを所有・保管しています)。

この方にとって「ラベンダーオイル」とは「ラベンダーのオイル」。つまりその香りは1つだけといった印象。しかし、現実には産地毎に成分構成も香りも大きく異なります。
フローラルでフンワリした香りのタスマニア産のラベンダー。そしてそれと似たイメージのブルガリア産のラベンダー。ツンツンとスパイシーで刺激的なフランス産、そしてスッとした印象のニュージーランド産、そのほか、ラベンダーの近似種となるラバンジンなど様々な香りを試していくことで、この方の「ラベンダー」という名前への固定観念が大きく変化したようです。

同じ名前なの大きく異なる様々な香り・・・そんな香りの中から本自分に似合う香りが見つけられれば、アロマがもっと好きになれますよ。

※画像はオーストラリアのスーパーマーケットに並べられたチリ。こんなに種類があるなんて、きっとただ「辛い」だけではないのでしょう。

エッセンシャルオイルを化学的に捉えると、アロマがもっと拡がる::自分をもっと素敵にするためのアロマ


印象として香りを捉えることは重要ですが、一方でこれを科学・化学的に捉えることでアロマの幅がぐっと拡がります。
たとえば虫よけ。レモングラスのオイルにほとんど虫除け効果がない、という話を聞いたことのある方は?

「いえいえ、たくさんのナチュラルな虫よけに配合されています」という声が聞こえてきそうですが、レモングラスのオイルを化学的に見てみると、残念ながら蚊が嫌う成分の含有が殆どありません。このオイルに多く含まれるのはシトラール(ゲラニアール、ネラールなど)という成分。一方、強力な虫よけで知られるのはシトロネラールという、これと似た名前の成分です。
事実、シトラール成分が全体の90%を超えるレモンマートルオイルにも虫よけは期待できず、虫よけに配合されることはありません。私自身、訪問したレモンマートル農園でたくさんの蚊に刺された経験があります。。。

こう聞くと、シトロネラールの含有が多い「シトロネラ」のエッセンシャルオイルなどが、その名前から最も適しているように思えますが(キャンプ用品店で売られている虫よけ効果のあるランタン用の燃料にはこのオイルが混ぜられています)、シトロネラールの含有量は20〜30%ほどで(この割合でも、十分な虫よけ効果が期待できます)、この割合はレモンティーツリーオイルと変わらないほどです。一方でレモンユーカリオイルには70〜80%のシトロネラールが含まれる・・・
このようにエッセンシャルオイルを捉えると違った光景が見えてきませんか?

エッセンシャルオイルを化学的に捉えることで、アロマがもっと広がって楽しくなる・・・これでおわかりいただけることでしょう。

意識して、あなただけの香りを作る、そして変える::自分をもっと素敵にするためのアロマ


小学生の頃、授業参観日になると日頃はジャージ姿だった担任の先生が「まるで別人」のような姿で教壇に立った光景を覚えているのはきっと私だけではないかと思います。
この時、私が気になったのは衣服に加えて匂い。香水だったのか化粧品だったのか今では判断がつきませんが、いつもと全く違った匂いをまとった先生に、日頃感じない、特別な印象を持ったことを記憶しています。

人が持つ匂い・香りへの印象は様々ですが、日々その香りに触れることでそれはある特定の印象となることがあります。「あっ、これは○○さんの香りだよね」といった具合に。それは香水である必要はなく、たとえばお部屋の香りや、衣服の香りでも存在することでしょう。ただし、ありがちな香りになってしまう市販の芳香洗剤などではなく、オリジナルな香りであることがポイントかも。
そしてこれを時々変えてみると・・・きっと日頃、周囲のみなさんが感じることのなかった、違ったあなたの印象になってゆくことでしょう。

もし変化を望むなら、自分自身が変わることこそが、周囲を変える最も簡単で確実な方法。香りがこれをお手伝いできるのです。

それは恋と同じかも・・・直感的に好きになれる香りに出会う::自分をもっと素敵にするためのアロマ


エッセンシャルオイルの香りには様々な効果が「期待」されていますが、それはすべての人に当てはまるわけではありません。

たとえば、あなたが「どうしても好きになれない香り」。いくらリラックス効果が知られている香りといっても、嫌いな香りに満たされた空間でリラックスなどできるワケがありません。逆にきっとあなたの心はストレスに満たされてしまうことでしょう。

具体例はラベンダーの香り。正確な統計は出ていませんが、おおよそ1割ほどの人にはラベンダーオイルに多く含まれるリナロールに対してのアレルギーがあると専門家は考えています。このような人に対してラベンダーの香りがもたらすのは「リラックス」ではなく「頭痛」。ラベンダーの香りで頭痛を経験したことのある方はリナロールに対するアレルギーを疑ったほうが良いかもしれません。頭痛まで感じなくても、ただ漠然と好きになれないような場合も、それは体の示した「拒否反応」の表れかもしれません。

アロマで香りを楽しむことは「我慢」や「修行」ではありません。恋と同じであまり頭で考えずに、直感的に好きになれる、そんな香りこそストレスからあなたの心を解き放って、内面から素敵に変えてくれる香りかもしれませんよ。

香りによるさりげない空間の演出で印象を高めるテクニック::自分をもっと素敵にするためのアロマ


人の感じる「印象」とはとかくエモーショナルなもの。その時の感情に大きく作用されます。
世界的なコーヒーチェーンで知られるスターバックスのプロデュースにも関わったマーケティングのプロによれば、人が物事を判断するのに最も影響を与えるのは論理的思考ではなく、直感を含む感情的な思考なのだとか。つまり相手に与える最初の印象がその後の関係を大きく左右することになるというのです。

この印象を構成する要素の中には視覚的な要素のほかに嗅覚的な要素も含まれることを忘れてはいけません。たとえば、スペアミントの香り。この香りは日常生活において歯磨きなどでも多用されていることもあって、清潔な印象を感じませんか? サンダルウッドならオリエンタルなイメージ、オレンジやレモンなら活発で爽やかなイメージでしょうか。
そう、人が抱く香りに対するイメージを上手に利用することで香りによる「印象操作」が可能になります。

とある世界的な高級ホテルチェーンでは世界各地にあるすべてのホテルのロビーで同じ香りを使った演出を行っています。これにより宿泊客に対してホテルのイメージを暗示できるほか、嗅覚で「いつもの香り」を感じることで、宿泊客は初めての旅先でもリラックスした感情を抱けるのだとか。
このテクニック、お店や会社だけでなく、個人でも十分に活用できるテクニックですね。

※画像は抗菌エッセンシャルオイル「メディフレグランス

鎮静効果のある香りで心のストレスを抑える::自分をもっと素敵にするためのアロマ


精神的に不安定なときこそ、香りがもたらす効果を上手に活用してみましょう。
ヨーロッパや北米で人気のある「リコリス菓子」。黒色のグミ・キャンディーが一般的で日本ではあまり馴染みのあるものではありませんが、このお菓子に多く含まれているのがアニスの香りです。実はこの香りには高い鎮静効果が知られていて、子供の癇癪を抑える効果を期待してこのお菓子が子供たちに与えられてきた、という側面(というより、主目的かも)もあるようです。

アニスシードオイルと同様にスターアニスやアニスシードマートルにも同様の強い鎮静効果が知られています。香りの主成分はどれも「アネトール」という成分でこれが香りの源泉になっていますので、それぞれ香りは大変似ています。
なお、「アネトール」は構造的に女性ホルモンのエストロゲンに類似していることから、女性の更年期障害の改善にその効果が期待されます。

不安感や恐怖感など、自分ではコントロールの難しい感情はイライラ、ストレスとなって仕草や表情に簡単に出てしまうもの。これらのエッセンシャルオイルが持つ鎮静効果でこうした心のストレスを癒やすことで自分自身を変えて、スムーズなコミュニケーションにつなげてみませんか?

※画像はアニスシードマートルの葉

集中力アップで自信もアップ::自分をもっと素敵にするためのアロマ


香りが精神的に与える影響をうまく利用することで、自分をもっと素敵に変えてゆく。今回は集中力を高めるためのアロマを考えてみましょう。
香りがもたらす様々な効果のうち、科学的な実験でそれが確認されたもの一つがペパーミントの香りによる集中力のアップ。この香りを活用することで自分自身に変化を取り込んでみましょう。
例えば試験勉強。ペパーミントの香りで「記憶力」がアップするわけではありませんので過剰な期待は禁物ですが、集中力を高めることで学習環境がより良いものになることが期待できます。そのほか、締切が迫った仕事や約束事などがあれば、集中力を上げることでスムーズに作業が進むことが期待できますね。

ペパーミントを含むミントの香り以外にも、レモン系の香りにも集中力アップの効果があると感じている人も多くいます。オレンジやグレープフルーツといった柑橘の香りのほか、レモンマートルレモンティーツリーといった、柑橘種ではありませんが同様にシトラール成分を多く含むエッセンシャルオイルが活躍できることでしょう。
集中力を高めることによって、今まで困難だったことが少しでもうまく進むようになれば、精神面での自信のアップになりますよね。

リラックス効果で表情を変えてみましょう::自分をもっと素敵にするためのアロマ


エッセンシャルオイルの魅力はその香りと、その香りに秘められた数々のちから。これらを上手に引き出して活用することで、自分自身をもっと素敵にすることにトライしてみませんか?
今回は自分自身の内面、精神的な部分にスポットを当てて考えてみたいと思います。

精神面におけるエッセンシャルオイルに期待される効果として頻繁に挙げられるのはリラックス効果。ラベンダーの香りがその代表ですね。このオイルにはリナロールやリナリルアセテート(酢酸リナリル)などのが多く含まれ、科学的にも鎮静効果の高さは良く知られています。リナロールは、ロザリーナの精油にも多く含まれていますね。
精神的に落ち着くことで、大きく変わるのは表情。そう、自分の内面と他人をつなぐ一番重要な要素は顔の表情です。ちょっとイライラしていたり、疲れていたりすると、ほとんどの方はそれが表情として出てしまいますよね。

エッセンシャルオイルには直接、疲れを取り除いてくれる効果はありませんが、精神的に落ち着くことで表情が穏やかであれば相手の警戒感は解けるもの。そうすると色々なことがよりスムーズに動き始めます。ですから、ラベンダーなどのリラックス効果が知られているオイルの香りを活用すことで、自分自身を表情から素敵に変えてみませんか?
きっと周囲とのコミュニケーションにもプラスに作用することでしょう。