針葉樹から生まれる、青い色のエッセンシャルオイル・ブルーサイプレス


オーストラリアの木々というとユーカリばかりのイメージがありますが(たしかに、森にはユーカリ種の木々がたくさんありますが・・・)実は針葉樹も結構あるんです。

日本では建築木材として「オーストラリアヒノキ」が有名ですね。

さて、こんな針葉樹の中に青いエッセンシャルが抽出される木があります。それはサイプレスの木。この木はヨーロッパ種のサイプレスとは異なり、オーストラリア大陸北部の熱帯地域に生育するサイプレス木で、「オーストラリアンブルーサイプレス」。名前の通りその色は青く、そしてウッディーでフルーティーなとても繊細で複雑な香りのエッセンシャルオイルが抽出されます。その香りはそのままで「香水」として使えそうな香り。

この木のオイルは粘性が高いため、単純な水蒸気蒸留だけで抽出するとボトルから取り出せないような使い勝手の良くないオイルになってしまいますが、蒸留工程を特殊な条件下で調整(温度、圧力、時間などの様々な条件による)することで粘性を抑制し、香りの良く、より利用しやすいエッセンシャルオイルが生まれます。これこそがエッセンシャルオイル蒸留の技術。

ただ、植物を蒸留すればエッセンシャルオイルはできるなんて思っていませんでしたか?・・・いいえ、エッセンシャルオイルづくりはそんな単純なものではなく、深い知識と確かな技術をもって作られているのです。

ティーツリーオイルは、迷ったら大きなボトルを選ぶことをオススメ


ティーツリーファームズのページに「ティーツリーオイルを買おう」と思ってお越しくださったお客様、でも、ボトルのサイズで迷ったりしていませんか?

迷ったお客様にオススメするのは100mlの大きなボトル。何故なら、ティーツリーオイルはその用途が広いからです。

このページでも色々と紹介していますが、香りを楽しむだけでなく、抗菌目的での活用のほか、お掃除・ハウスキーピング、ペットのケア、ガーデニングなどその用途は他のエッセンシャルオイルよりもずっと広範囲。小さなボトルだとすぐに使い切ってしまうことでしょう。

事実、「こんな大きなボトル、使いきれるかな?」という心配が杞憂で終わってしまいました・・・そんなコメントをしばしばいお客様よりただきますし、ティーツリーオイルの出荷商品の中で最も多いのが100mlボトルだという状況も、この事実を裏付けていると言えるでしょう。

ティーツリーオイルは、迷ったら大きなボトルを選ぶことをオススメします!

キレイな水、空気、太陽光、土壌・・・オーストラリア産のエッセンシャルオイルが魅力的な理由


オーストラリア産のエッセンシャルオイルが魅力的な存在になれる、最も大きな理由はその生育環境だと言えます。

オイルの素材となる植物の健康な生育に欠かせない水、空気、太陽光、そして土壌・・・オーストラリアはその全てがキレイなんです。
理由はとても単純で、人口が少ないから。日本のおおよそ20倍の広大な大陸に、日本の5分の1の人口しかありません。

加えて先進国としての環境問題への取り組みも進んでいて、環境保護のための厳しいルールも多く存在しています。

エッセンシャルオイルを選ぶときには、オイルの種類だけでなく、ぜひその産地にも注目してみてください。

そして機会があればこんなマークのある、オーストラリア大陸の素晴らしい自然環境の中で育った植物から作られたエッセンシャルオイルの魅力を感じてみてください。

 

自分だけの香りを創り出す楽しみ::自分をもっと素敵にするためのアロマ


エッセンシャルオイルの楽しみ方の一つはブレンド。色々な香りを合わせて、自分の香りを創り出すこと。
時に失敗もあるけれど、その経験は次へのステップになりますから、絶対に無駄にはなりません。

そして「いつも変わらない安定した香り」を求めることだってナンセンス。何故ならその素材となる植物だってその年の水や光、温度、風、土壌など様々な影響を受けて毎年変化するのだから。その変化はエッセンシャルオイルを通じて成分構成、そして香りの違いとなって私達に語りかけてきます。

エッセンシャルオイルの香りとの出会いはまさに『一期一会』。だから、ブレンドを通じて大好きな香りに出会っても「素材」の香りが変わり続ける以上、残念ながらそのプレンドの記録だって香りの目安でしかあり得ません。

こんなに「不安定な香り」ですが、だからこそ、そのから生まれるプレンドの楽しみ方をリードするのは自分自身の感性。感性を磨いて直感を信じて、今しか出会えない、そんな素敵な自分だけの香りを創り出せるようになってみませんか?

遠くから「全景」見るように、エッセンシャルオイルの香りの広がりと変化を楽しむ


エッセンシャルオイルの香りを試す場合には、まずボトルを開けて、鼻を近づけ、直接その香りを試すのではないでしょうか。これはとっても普通な方法です。

しかし、この方法ではっきりと分かるのは、香りの『導入部』といいますか、一番最初の感じられる強い部分がほとんど。強い香りに嗅覚が押されてしまって、その背後にある微妙な香りはなかなか感じられにくい場合があります。

たとえばこのペパーミントの香り。メントールの持つ刺激的で特徴的な香りが一番最初に感じられます。しかし、この背後には甘みを感じさせるような香りなど様々な香りが隠れています。ですから、開封したボトルに鼻を近づけるよりも、そのボトルから少し離れて香りを試したほうが香りの「全景」がよく感じられるのです。

ですから、特にはじめての香りを試す場合などには少し離れて全景を見るように香りを感じることで、エッセンシャルオイルの香りの広がりと変化を楽しむ事ができるのです。

オーストラリア流・もっと気軽にカジュアルにエッセンシャルオイルの魅力に触れてみよう!


スーパーマーケットでもティーツリーやユーカリ、ラベンダーペパーミントなどのエッセンシャルオイルが購入できるオーストラリア。こんな事もあって日本よりもエッセンシャルオイルは毎日の生活の中で身近な存在のように思います。

エッセンシャルオイルとはいえ、スーパーマーケットで購入できる安価なオイルですから、さすがにアロマで使えるような香りの良さは期待できませんが、切り傷や火傷などの傷のケアや風邪をひいた際のケア、そしてカビ退治やシールはがしなどといったお掃除用途などの日用生活品として活用されています。
たとえば、こうしたオイルの意外な活躍の場は家具店や家電販売店。特にユーカリオイルを展示品の値札や汚れを除去するために常備しているお店が多くあるんですよ。

日本でアロマやエッセンシャルオイルといえば資格などもあって、難しいイメージがありますが、オーストラリアではこのように割と身近でカジュアルな存在。もちろん、専門的なことを学べば、その世界はドンドンと広がりますし、より良い香りにも出会えます(お掃除用のオイルでアロマテラピーをしていた、なんてコトもなくなります)が、はじめはみんな初心者。
ですから、まずはもっと気軽にカジュアルにエッセンシャルオイルの魅力に触れていただきたいと思います。

実用的で香りも優れている・・・レモンティーツリーが最近かなり人気です


ここ数年、日本での人気がドンドンと高まっているのがレモンティーツリーのエッセンシャルオイル
以前はティーツリーオイルと勘違いされることもありましたが、今ではこんな誤解を受ける事も随分と少なくなってきました。

レモンに似たクセのない優しい香りは香りが楽しめるだけでなく、その優れた虫よけ効果もあって実用性の面でも優れた存在です。
エタノールで希釈して屋内外の虫除けスプレーとして使ったり、ホホバマカデミアナッツなどのキャリアオイルを使って希釈する方法で汗に流されにくい虫よけとして活用したり。さらに、市販の虫除け剤と違って香りが良いので、実はチョッとオシャレだったりしますね。

ところで、レモンティーツリーはオーストラリアが初夏を迎える12月上旬頃より、こんな綺麗な花を咲かせます。

鮮度とグレードが醸し出す、ティーツリーの優しい香り


ティーツリーファームズのティーツリーオイルについて、お客様よりよくコメントをいただくのが「香りの優しさ」。
日用品グレードのツンツンと刺激の強い香りをイメージしていると、プレミアムグレードの香りはきっと驚きの穏やかな香りになるのでしょう。

もちろんこうしたグレードの違いも大きいのですが、忘れてはいけないのが鮮度。ティーツリーオイルは古くなって酸化が進んでしまうと独特のクセのある、残念な香りに劣化してしまいます。
一方でフレッシュな香りは爽やかな澄んだ香りですから、新しい程に良い香りが楽しめます。このあたりは熟成が進んで「香りが成長」するラベンダーやペパーミントなどのエッセンシャルオイルとは大きく異なるところですね。

もし、ティーツリーの香りが苦手だったり、ツンツンして薬っぽく感じてしまうなら是非一度、鮮度の高いプレミアムグレードのティーツリーオイルを体験してみてください。

ティーツリーの後は、レモンティーツリーの花の季節


11月にティーツリーの花が咲き終わり、12月に入った頃から咲き始めるのがこの花。レモンティーツリーの花です。

ティーツリーと同様にオーストラリアのこの地域が原産ですから、ただ苗木を植えるだけで、特に手入れも必要なく、どんどん大きくなります。こんな事もあって、公園や道路脇の街路樹としてもしばしば見かける存在。
葉をとって指先ですり潰せば、エッセンシャルオイルで感じられる、あのレモンのような香りがフワッと上がってきます。

ところで、この花の形がティーツリーとぜんぜん違うことにお気づきでしょうか? そう、葉っぱがティーツリーに似ているためレモンの香りがするティーツリーとして「レモンティーツリー」と呼ばれていますが、植物学的な分類では少し離れた存在。そのため、花の形が全然違います。
マヌカに近いため、マヌカの花とそっくりなんですよ。

ちなみに、このレモンティーツリーの花がピークを終えた頃、次に咲き始めるのがレモンマートルの花です。

 

白いフワフワの花が見られる、ティーツリーの花の季節


11月。ちょうど今がティーツリーの花の季節です。収穫時に根本まで刈り込まれる、プランテーション(畑)のティーツリーの場合には多くの場合、木の高さは2メートルに届きませんので、目の前で白いフワフワの花を見ることができます。
一方でその周囲などにある大きなティーツリー木の場合、直径が30センチ以上ある太い幹に5メートル以上の高さありますので、その花はすっと高い場所に。

ところで、こう聞きますと「どうして、周囲の木はプランテーションの木と一緒にハーベストされてしまうこともなく残って、大きく育ったのだろう」と疑問に思いませんか? その理由はケモタイプにあります。
ティーツリーの木からは、どれもが同じ質のオイルが抽出されるわけではありません。プランテーションに植えられた木は一定の品質レベルのオイルが抽出されることが明らかな木々。それに対して周囲に生えている天然木からはどんなオイルが抽出されるのか(とても良い品質のオイルが採れる木かもしれませんし、逆にすべてを台無しにしてしまうような、全く成分構成の異なる木かもしれませんし・・・)全くわかりません。
※同じ種類の木であっても、そこから抽出されるエッセンシャルオイルは全く異なる成分構成であることは珍しくないため、こうした違いを分類するために植物の種類に加えてケモタイプという分類が行われています。
ですから、プランテーションのすぐ横に育っているこうした天然木は収穫されることなく大きく育っているのです。

ちなみに私の友人の農園主さんも、試しにプランテーションに隣接した場所に自生していた天然木からオイルを抽出してみたのだそうですが、想像通り、全く異なる成分構成のオイルが抽出され、「商業価値ゼロだったね」と笑っていました。