花粉症の症状を一発で緩和する、ティーツリーオイルの活用法


花粉でグズグズする季節。根本的に治療できたら一番良いのですが、とりあえず出てしまった症状を緩和したい、そんな対症療法としてティーツリーオイルの活用方法をご紹介しましょう。

用意するものは洗面器と熱いお湯、そしてティーツリーオイル。この組わせでできることといえば「蒸気吸入」です。
熱いお湯を入れた洗面器にティーツリーオイルを3〜5滴ほどドロップし、その蒸気を吸入するという方法で、オーストラリアやヨーロッパでは風邪対策などとして古くから行われている方法です。蒸気をより多く吸入するために頭部にタオルを掛けて蒸気を集める方法もあります。
吸入を終えればティーツリーの成分と適度な湿度の作用でスッキリとしているはず。

ただし、この方法での使用の注意点は2つ。1つ目は喘息のある方の場合には発作誘引のリスクとなり得ること。これには十分な注意が必要です。
2つ目はオイルの成分による刺激。特に目や粘膜には刺激を強く感じることがありますので、適度に濃度を調整してください。刺激成分の含有が少ないプレミアムグレードのティーツリーオイルの方が、より使いやすくなるかと思います。

知っておきたい、オイルの「容積」と「重量」の関係


多くの量のエッセンシャルオイルやキャリアオイルを取り扱う場合に気をつけていただきたいことに比重による「容積」と「重量」の差があります。
5mlや10ml程度であれば、あまり目立ちませんが、1,000mlになるとその重量はおおよそ910グラム(オイルの種類によって比重は変わりますから、おおよその目安としてご理解ください)。そう、1キログラムじゃないんです。

水は1,000mlで1キログラムですが、対してオイルの場合、おおよそ9割。逆から考えて、1キログラムのオイルなら、おおよそ1,100mlになります。
つまりオイルなら1,000ml入りより1キログラム入りのほうが1割もお得という計算。
エッセンシャルオイルでこれほど大容量のオイルを購入することはあまりないかと思いますが、キャリアオイルや食用油を購入する際には知っていて役立つかもしれないですね

バケツ1杯分のエッセンシャルオイル


今回はプレミアムグレードのティーツリーオイルを探していたKさんのお話です。Kさん、オーストラリアでオリジナルブランド立ち上げのためにキロ単位のオイルを供給してくれる会社を探していました。
Kさんが当初、連絡をした会社は社名こそ大会社にような印象だったのですが、いずれも小売中心の会社だったようで「キロ単位なんて大きすぎて扱ってないよ」という返事ばかり。朝からずっと断られ続けて、午後になってようやく大手のX社に連絡をつけた時にはすっかり諦めムードでした。
「大きな量のティーツリーオイルが欲しいいんですけど」とKさん。
「大きな量というとどれほどですか?」とX社の担当者。
「2キロほどなんですが・・・こんなにたくさん供給できますか?・・・だめですよね。。。」とKさん
「2キロですか。なんだ、バケツ1杯分だけじゃないですか。全然問題ないです。100キロとか言われるのかと期待しましたよ・笑!」と担当者。

バケツ1杯分だけ・・・日頃、ミリリットル単位でエッセンシャルオイルに触れている私にとって、エッセンシャルオイルをバケツ単位で考える発想はなく、ずいぶんと衝撃的でした・・・とKさんは笑って語ってくれました。

エッセンシャルオイルは小売ではミリリットル単位で取り扱われるのが普通です。そのため一般のお客様がキロ単位でオイルを取り扱うことを経験されることはあまりないことでしょう。そんな事もあって実はメーカーであってもキロ単位での出荷に対応している会社はそう多くはありません。
ちなみにティーツリーファームズでは、百キロ単位までなら今まで取り扱った経験はあります。が、もし世界的な大企業を相手にした取引だと、その量はトン単位になりますから・・・ここまでになるとちょっと、なかなか想像できませんね。

意外かもしれませんが・・・「成分解析」と「香り」の関係


エッセンシャルオイルの構成成分を解析するのが『ガスクロマトグラフィー(GC)』という機器。
※この機器についての詳細はウィキペディアのページをご利用ください

そのオイルがどのような成分とバランスで構成されているのかを検査する機器で、エッセンシャルオイルの品質を確認するための最も基本となるデータで、画像のようなデータが採取されます。
たとえばティーツリーオイルであれば、この検査で抗菌成分「テルピネン4オール」や刺激成分「1,8シネオール」などの含有割合を調べることができ、その結果がオイルのグレードに直結しますから、重要な検査ですね。

こんな『ガスクロマトグラフィー(GC)』の化学的な検査を通せば何でもわかってしまう気がしますが、成分構成は分かっても、実はとても大切なことをが判別できません。それは「香り」。
もちろん、成分構成を知ることでおおよその香りの目星はつけられます。また、その香りの裏付けとして解析されたデータを確認することはできます。

しかし、この検査結果だけを見てそのエッセンシャルオイルが良い香りなのか、そうではないのかを判断することはできないのです。

個体が持つ「香りの個性」を楽しむ


同じ名前のエッセンシャルオイルでも、メーカーが変わるとその香りには大きな違いがあることは珍しくありません。
この最も大きな要因は産地の違い。たとえば誰もが知っているペパーミントの香りでも、北米産とオーストラリア産では大きな違いがあるのです。
さらに同じ産地のオイルであっても、生産年や生産時期、生産ロット毎にもその香りには違いがあります。特に生産年はその年の雨や天候などが作用し、比較的違いが大きく現れる要因ですね。

ティーツリー場合、常緑樹であり、加えて花や果実ではなく枝葉からオイルが抽出されるため、一年を通してハーベストが行われます。そのため同じ年の生産であっても年の前半と後半では気象状況や樹木の生育状況が大きく違うこともあり、そこから抽出されるオイルの成分構成や香りには大きな違いとなって現れることは決して珍しいことではありません。

画一的に大量生産された工業製品に囲まれて生活していると、こうした「不揃い」がつい気になってしまいますが、エッセンシャルオイルは農業製品であり天然の植物から作られる生産物なのですから、こうした違いがあることはむしろ「当たり前」のこと。

ですから、画一的な香りを求めるのではなく、その個体が持つ「香りの個性」を楽しんでいただきたいと思います。

ヨーロッパの影響を色濃く残す「古いオーストラリア」の風景


蔦の絡まる城壁のような壁。
イギリスの影響を未だに色濃く受けているオーストラリアでは、故郷への郷愁があるのでしょうか、このような壁や、スコットランドなどに多く見られる低く延々と連なる石垣などがあちこちで見られます。

もちろん、近年に新しく開発された区画にはこんな家はありませんが、開拓から50年、100年と経過した土地には、かつてのヨーロッパの姿が現在も色濃く残っています。
このほかにも、イタリア系移民が多かった地域にはイタリア風の、ギリシャ系移民の多かった地域にはギリシャ風の、そんな建物が集まり、当時の様子を今に伝えています。

ところで、オーストラリア産のエッセンシャルオイルの代表と言えるのはティーツリー。その優れた抗菌力から薬用用途の多いエッセンシャルオイルですが、高い品質(プレミアムグレード)のものは未だにイギリスやフランスなどアロマテラピーをリードする国々に多く出荷されています。
これらの国々に出荷が多いのも、かつての深いつながりの影響が残っているからなのでしょうか。

ティーツリーで香りを楽しむなら、「1,8シネオール」の含有量に注目して品質をチェック!


抗菌効果での活用に注目されがちなティーツリーオイル。しかし、その香りの素晴らしさもわせれないでいただきたいエッセンシャルオイルです。

もっとも基本的な知識としてアロマで使うためのティーツリーオイル選びで重要なのは「1,8シネオール」という成分の含有量とバランス。目安としてこの成分が5%を超えてくるとツンツンした刺激が強くなり、ウッディーな香りを遮りますので、ゆっくり香りを楽しむ用途では使いにくくなってきます。お掃除用などで安価に販売されている、ほとんどの日用品グレードのティーツリーオイルがアロマで使いにくいのはこれが理由(一般的にこのグレードのオイルの場合、成分分析は公開されていませんが・・・)。

対してこの含有量が3%未満(2%台前半か、それ未満ならもっとオススメ)なら、ウッディーな香りと緑の香りが遮られることなく豊かに感じられます。アロマテラピー用とされるティツリーオイルはこの品質を満たすプレミアムグレードのオイルですから、香りがツンツンする事なく香りを楽しむことができるのです。

こんな事もあってかティーツリーの香りについては「森のような素敵な香り」という方もあれば、「ツンツンと薬臭くて使いにくい」という方も。でもこの違いはオイルのグレードの違いをもって簡単に説明することができるのです。

こんなティーツリーの香りですから、アロマで使うならプレミアムグレードのオイルの一択! 一方で抗菌を意識した場合でも実は「1,8シネオール」の含有量が減る分だけ、反比例して抗菌成分の含有割合が高くなるので、予算さえ許すようであればプレミアムグレードのティーツリーオイルがオススメなのです。

人との関わりで、見た目(視覚)ほどに重視すべき香り(嗅覚)へのアプローチ


ミントの香りの魅力はスッキリ感。歯磨きなどでも使われているため、この香りは清潔なイメージを連想させますね。

実は視覚(見た目)と並んで、香りがもたらすイメージは嗅覚を通じて直接、心に働きかけてくるので軽く考えてしまうのは間違い。逆に目に見えない分だけ、しっかり意識して活用すべきでしょう。

たとえば人との関わりの場。面接でもデートでも、見た目と同じ程に香りがもたらすイメージが相手の心に影響を与えると考えれば、これを利用しない手はありません。逆に、口臭や体臭、衣服についた好ましくない臭いがあるならば、これを取り除く努力を欠かしてはいけません。

香水を使ったり、最近流行のフレグランス付きの洗剤や柔軟剤を使う方法もありますが、やはり「市販の香り」にはオリジナリティーがありません。
この記事を読んでいる読者の方なら、きっとエッセンシャルオイルへの関わりがあることでしょう。
自分が自分らしくあるために、オリジナルな香りづくりに挑戦してみませんか?
エタノールをベースに好みのエッセンシャルオイルを加えるだけで、自分らしい素敵な香りが見つけられるかもしれません。

針葉樹から生まれる、青い色のエッセンシャルオイル・ブルーサイプレス


オーストラリアの木々というとユーカリばかりのイメージがありますが(たしかに、森にはユーカリ種の木々がたくさんありますが・・・)実は針葉樹も結構あるんです。

日本では建築木材として「オーストラリアヒノキ」が有名ですね。

さて、こんな針葉樹の中に青いエッセンシャルが抽出される木があります。それはサイプレスの木。この木はヨーロッパ種のサイプレスとは異なり、オーストラリア大陸北部の熱帯地域に生育するサイプレス木で、「オーストラリアンブルーサイプレス」。名前の通りその色は青く、そしてウッディーでフルーティーなとても繊細で複雑な香りのエッセンシャルオイルが抽出されます。その香りはそのままで「香水」として使えそうな香り。

この木のオイルは粘性が高いため、単純な水蒸気蒸留だけで抽出するとボトルから取り出せないような使い勝手の良くないオイルになってしまいますが、蒸留工程を特殊な条件下で調整(温度、圧力、時間などの様々な条件による)することで粘性を抑制し、香りの良く、より利用しやすいエッセンシャルオイルが生まれます。これこそがエッセンシャルオイル蒸留の技術。

ただ、植物を蒸留すればエッセンシャルオイルはできるなんて思っていませんでしたか?・・・いいえ、エッセンシャルオイルづくりはそんな単純なものではなく、深い知識と確かな技術をもって作られているのです。

ティーツリーオイルは、迷ったら大きなボトルを選ぶことをオススメ


ティーツリーファームズのページに「ティーツリーオイルを買おう」と思ってお越しくださったお客様、でも、ボトルのサイズで迷ったりしていませんか?

迷ったお客様にオススメするのは100mlの大きなボトル。何故なら、ティーツリーオイルはその用途が広いからです。

このページでも色々と紹介していますが、香りを楽しむだけでなく、抗菌目的での活用のほか、お掃除・ハウスキーピング、ペットのケア、ガーデニングなどその用途は他のエッセンシャルオイルよりもずっと広範囲。小さなボトルだとすぐに使い切ってしまうことでしょう。

事実、「こんな大きなボトル、使いきれるかな?」という心配が杞憂で終わってしまいました・・・そんなコメントをしばしばいお客様よりただきますし、ティーツリーオイルの出荷商品の中で最も多いのが100mlボトルだという状況も、この事実を裏付けていると言えるでしょう。

ティーツリーオイルは、迷ったら大きなボトルを選ぶことをオススメします!