ピュアオイル? 希釈オイル? ニュージーランド産のマヌカオイルを選ぶ


漢方薬をイメージさせる特徴的な強い香りがあるため、香りを楽しむ目的で用いられるケースは少ないニュージーランド産のマヌカオイル
しかし、この香りには鮮度が影響しているようで、農園から作りたてで直送されてきたマヌカオイルでは軽やかで爽やかな香りが楽しめます。

香りを楽しむ用途では使わることの少ないマヌカオイルですが、マヌカハニー同様にその抗菌効果の活用を目的としては人気です。商品としては10%程度に希釈されたオイルが一般的に多く流通しているほか、これよりも更に濃度を下げることで価格をより抑えた商品も見られます。

アロマの知識がある方であれば、マヌカのピュアオイルと良質なキャリアオイルを購入し自身で希釈するのが最も経済的な方法。しかし正確な計量を行うためには器具等が必要になりますので、少し面倒な面も。(希釈オイルの作り方はこちらのリンクを参照
一方でより簡単に利用したい場合であれば予め希釈されたオイルを選択する方法が良いでしょう。(ティーツリーファームズではヒーリングスタイルよりマヌカ10%希釈オイルを出荷しています)。

活用の幅が広いマヌカオイル。上手に選んで使ってみましょう。

 

マダニの予防にはハーブの虫よけ


草むらなどにいて、吸血するマダニ。噛まれた箇所は腫れて、強烈なかゆみがあります。
感染症の原因にもなり日本では最近、話題になることが増えましたが、オーストラリアでは昔から広く知られた存在です。犬や猫、牛、鳥などといった動物にも付いて吸血しますから、人だけでなくペットも刺されないように気をつけてあげる必要があります。

こんなマダニですが、ハーブの虫よけスプレーが効果的で、屋外での作業でこのスプレーを使用していて刺された経験が一度もありません。おそらくレモンティーツリーやレモンユーカリに含まれる成分に効果が見られるようです。
愛犬には犬用のスプレーも。

特に夏を過ぎた頃からはオーストラリアではこうした作業をしていない、ただ芝生の上でのウォーキングをしていただけで噛まれた、というケースも増えるのですが、靴や足首にスプレーしておくと効果的です。

スプレーを自作する場合には、スプレー容器にレモンティーツリーオイルレモンユーカリオイルを3〜5%になるようアルコールで乳化・希釈して使用すると良いかも。
もし噛まれてしまった場合、マダニを取り除いたあとの強烈なかゆみと傷口の消毒対策にはティーツリーオイルが役に立ちます。

肌がしっとり・・・キュアスで簡単アロマバスを楽しむ

アロマバスといえば、本物のエッセンシャルの香りで楽しみたいもの。
しかし、希釈のないエッセンシャルオイルをそのままバスタブに入れてしまうことのリスク・危険性は以前に本欄の記事(実験画像で見てみよう! 安全にお風呂でエッセンシャルオイルを活用するためには?)でもご説明させていただきました。

でもその都度、アロマバス用に希釈したオイルを作るのは面倒・・・そう感じたならキュアスホホバオルのフレグランスタイプを活用してみましょう。

フレグランスタイプのホホバはその名前の通り、香りのついたゴールデンホホバオイル。もちろん使用しているのは天然のエッセンシャルオイルですから、香りはホンモノ!
アロマバスで人気のローズやラベンダー、少し暑くなればペパーミントやレモンミントの香りなどが活躍します。花粉の季節ならユーカリが人気ですね。

使い方は簡単で、そのままお湯入ったバスタブに適量を加えるだけ。お湯の温度によりエッセンシャルオイルがふんわりと湧き上がり、浴室を満たしてくれます。

さらに、お湯の表面に広がったホホバオイルは湯上がりの肌に密着。タオルドライの後にはモチモチ、すべすべの肌を実感できることでしょう。

疲れは肌に表れます。キュアスで肌も心も疲労回復させてあげましょう!

プロが教える、キャリアオイル選びで気をつけるべきポイント


エッセンシャルオイル選びではその香りや品質に注目する一方で、意外と無頓着になってしまう方が多いのがキャリアオイル選び。
エッセンシャルオイルと比較して安価なことと、選択肢があまり多くない、といったことも影響しているのかもしれませんね。
ただ、マッサージオイルなどの用途など、多くの場合でブレンドにおけるキャリアオイルの割合はエッセンシャルオイルより高くなります。場合によっては全体の99%以上がキャリアオイルで占めることだってあるわけですから、この品質を気にしないなんて、あってはいけません!

キャリアオイルはホホバやマカデミアナッツアーモンドオリーブ、アボカド、グレープシード、アプリコットカーネルなど様々。さらに精製オイル、未精製オイル、オーガニックオイルなどの選択肢が加わります。
それぞれに粘性や香りの強弱、時間経過による酸化などによる劣化への強弱などの特徴がありますから、これらの条件を理解した上で選択しなければいけません。

1回あたりの使用量も多いため、1本数百ミリリットルと比較的大きな容量で販売されていることの多いオイルですから、一般ユーザーにおすすめするのは使用サイクルと保管・使用期限のバランスを考えること。
一般的なユーザーであれば2年以上の保管に耐えられる、精製されたアーモンドやマカデミアナッツのオイルが便利かも。また、ホホバオイルは未精製であっても2年以上の保管に耐えられます。容量が大きいほどに単価が低くなりますので、まとめ買いする場合にはこうした長期保存に適した種類のキャリアオイルがオススメです。
一方で、ハイペースで3ヶ月〜半年以内に使い切れるなら、未精製のアボカドオイルなどはユニークな選択肢かも。

価格重視で、オリーブオイルやグレープシードオイルで安価な食用オイルで代用しているケースもあるようですが、もしベタつきや香りが強く、植物由来の不純物の含有も多くいため酸化の影響を受けやすいので、プロのセラピストは絶対に採らない方法ですね。

せっかく品質の優れたエッセンシャルオイルを使うのですから、キャリアオイル選びにもこだわってみませんか?

画像は精製マカデミアナッツオイル。オーストラリアではマッサージセラピストのほとんどが、このキャリアオイルを選択しています。

ティーツリーオイルを使ってキッチンやシンクのお掃除!


デスクについたボールペンインクの汚れ。ティッシュペーパーにティーツリーオイルを1滴ドロップして拭き取ると、一瞬できれいになることでしょう。ティーツリーオイルには油性の汚れを簡単に除去できる、そんな効果があるのです。

こうした効果が活用できるのはデスクだけではありません。たとえばキッチン。シンクで使用すれば油汚れの除去にとどまらず、その優れた抗菌成分による抗菌効果&食中毒予防としても魅力的ですね。
シンクのお掃除では、まずお湯を流してシンク全体を温めます。そしてティーツリーオイルを特に汚れが目立つ箇所を中心に数滴ドロップ。そして固く絞った雑巾やお掃除用のスポンジ、キッチンペーパーなどを使って隅々までしっかりクレンジング。
そしてあとはきれいに洗い流せば完了。特に金属製のシンクならお掃除後にはピカピカに見えるかも。

水でうすめて使えるティーツリーオイル」を10倍に希釈し、スプレー容器に入れて拭き掃除に使用する方法もいいですね。食卓のテーブルやキッチンベンチのお掃除にはこの方法が簡単・最適。ピンポイントで汚れが特に目立っている箇所にはキッチンペーパーにティーツリーオイルを1滴ドロップしてお掃除する方法も。ただし、ティーツリーオイルはニスや樹脂などの表面コーティングを溶かしてしまう事があるので、木製家具や樹脂製の仕上げの家具では注意が必要です。

カビ対策・予防としても効果的ですし、これらが原因となる「キッチンの嫌なニオイ」の予防対策にもなりますので、定期的に活用してみませんか?

ティーツリーで、果樹の樹皮に生えたカビを退治


微量でも強い抗真菌効果があるのがティーツリーオイル。真菌とはカビ。さらにキノコも真菌に区分されます。

果樹園のオレンジの木の樹皮に黒いカビがたくさん生えたことがあります。カビは放射状にどんどん広がり、やがて胞子を放つために小さなキノコがニョッキリ。
問題なのはこのカビが生えた部分から先の枝が弱ってしまい、枯死してしまうこと。こうなるともう放置しておくわけにはいきません。

そこでティーツリーを活用。水溶化された「水でうすめてつかえるティーツリーオイル」を10倍に希釈(これでティーツリーの濃度は1.5%になります)し、スプレー散布。1回のスプレーだでけ、その後1週間ほどでカビは死んでしまい、やがて乾燥してボロボロと剥がれ落ちてしまいました。

屋内のカビ対策として注目されるティーツリーですが、屋外でもこうした活用方法がありました。

ささくれ・さかむけなら、マカデミアナッツオイルが効果的


ネイルオイルをご存知ですか? その名前の通り爪をケアするためのオイルですね。
オーストラリアではベタつきが少なく、爪を強くしてくれるマカデミアナッツオイルをつかったトリートメントが人気です。

アプローチは簡単。コスメティックグレードのマカデミアナッツオイルを爪に直接塗って、指先で丁寧にマッサージするだけ。爪周りも同時に保湿されることでささくれ・さかむけといった問題も一緒に解決する事ができるのです。

ココで重要なのは化粧品グレードのオイルを選択すること。もし似ているからといってキッチンにあった食用のマカデミアナッツオイルを使ったりすると、ベトベトしてスマホの画面も油まみれ・・・みたいな、ちょっと大変な事になってしまいますので、ご注意を。

ホホバで簡単にできる! ボサボサの髪をしっとりサラサラにする方法


乾燥によりダメージなドによりボサボサになった髪。高価なシャンプーやコンディショナーでトリートメントをする方も多いのではないでしょうか? こうした髪は、ホホバオイルを使って簡単にケアすることができるのです。

ホホバオイルをつかった「ヘアパック」。手のひらにゴールデンホホバオイルをとり、両手で広げてから髪全体になじませます。もしフケっぽいような状態であれば、髪と同時に頭皮にもしっかりと馴染ませてみましょう。
短い髪の場合には乾いた髪にそのまま使用しても構いませんし、もし長い髪であれば事前に軽く洗髪してからタオルドライした後に使用すると使いやすいですね。
髪にホホバを入れてから10分ほど置いて、後はいつもどおりにシャンプーをつかって洗い流します。これだけでしっとりした髪に仕上がりますので、コンディショナーは不要になることでしょう。

ホホバをつかった簡単ヘアパック。わずかこれだけでしっとりサラサラの髪を取り戻すことができます。

虫刺されとティーツリーオイル


虫刺されの後のかゆみ。これに効果的なのがティーツリーオイルで、オーストラリアでも多用されています。
これにはいくつかのプロセスがあります。その1つ目はかゆみを抑える効果。
ティーツリーオイルには軽い麻酔作用があるため、あのガマンできないかゆみを軽くしてくれる効果があるのです。

2つ目は抗菌力による消毒効果。虫刺されは刺された事によるダメージ以上に、かゆみにのために爪先をつかって肌を引っ掻いてしまった事による傷口が様々なトラブルとダメージの原因になりがちですよね?
ティーツリーの抗菌成分が傷口の消毒とケアに役立ちますので、こうした虫刺されの後の「2次的なトラブル」対策にも効果的なのです。

一方で虫に刺されないための虫よけ効果について。ティーツリーオイル自体はとても強い成分のため、虫がオイルに直接触れた場合には死んでしまうのですが、虫が嫌って近付いてこなくなるような成分の含有には乏しいため、残念ながら虫よけとしてはあまり役立つことはありません。
虫よけには適しているのはレモンティーツリーレモンユーカリの香りになります。

ホホバオイルとティーツリーオイルで体臭対策&予防


チーズのようなニオイ、とも表現されることの多い体臭。古くなった皮脂に雑菌が増殖することで、あのニオイが発生すると言われています。
つまり、皮脂と雑菌をコントロールすることで体臭問題の改善が期待できる、ということになりますね。

そこで考えられる方法は2つ。1つ目は皮脂をコントロールする方法。活用するのはホホバオイルです。
ホホバオイルは皮脂の成分に近いため、固化した皮脂を溶解する効果があります。ホホバオイルを使って腋下など、ニオイの気になる部分をしっかりとクレンジングしてから、石鹸を使って洗い流しましょう。古い皮脂を減少させることでニオイの原因を取り除きます。

2つ目は雑菌をコントロールする方法。活用するには高い抗菌効果のあるティーツリーオイルです。
マカデミアナッツオイルなどのキャリアオイルやエタノールを利用して希釈したティーツリーオイルをバスタブに入れるなどの方法で入浴時に利用します。ニオイを発生させる雑菌の増殖を抑制することでニオイの原因を取り除きます。

さらに、これらのハイブリット方式としてこれら両方を同時に試したり、抗菌タイプのホホバオイルをクレンジングで活用する方法もありますね。