プロが教える、キャリアオイル選びで気をつけるべきポイント


エッセンシャルオイル選びではその香りや品質に注目する一方で、意外と無頓着になってしまう方が多いのがキャリアオイル選び。
エッセンシャルオイルと比較して安価なことと、選択肢があまり多くない、といったことも影響しているのかもしれませんね。
ただ、マッサージオイルなどの用途など、多くの場合でブレンドにおけるキャリアオイルの割合はエッセンシャルオイルより高くなります。場合によっては全体の99%以上がキャリアオイルで占めることだってあるわけですから、この品質を気にしないなんて、あってはいけません!

キャリアオイルはホホバやマカデミアナッツアーモンドオリーブ、アボカド、グレープシード、アプリコットカーネルなど様々。さらに精製オイル、未精製オイル、オーガニックオイルなどの選択肢が加わります。
それぞれに粘性や香りの強弱、時間経過による酸化などによる劣化への強弱などの特徴がありますから、これらの条件を理解した上で選択しなければいけません。

1回あたりの使用量も多いため、1本数百ミリリットルと比較的大きな容量で販売されていることの多いオイルですから、一般ユーザーにおすすめするのは使用サイクルと保管・使用期限のバランスを考えること。
一般的なユーザーであれば2年以上の保管に耐えられる、精製されたアーモンドやマカデミアナッツのオイルが便利かも。また、ホホバオイルは未精製であっても2年以上の保管に耐えられます。容量が大きいほどに単価が低くなりますので、まとめ買いする場合にはこうした長期保存に適した種類のキャリアオイルがオススメです。
一方で、ハイペースで3ヶ月〜半年以内に使い切れるなら、未精製のアボカドオイルなどはユニークな選択肢かも。

価格重視で、オリーブオイルやグレープシードオイルで安価な食用オイルで代用しているケースもあるようですが、もしベタつきや香りが強く、植物由来の不純物の含有も多くいため酸化の影響を受けやすいので、プロのセラピストは絶対に採らない方法ですね。

せっかく品質の優れたエッセンシャルオイルを使うのですから、キャリアオイル選びにもこだわってみませんか?

画像は精製マカデミアナッツオイル。オーストラリアではマッサージセラピストのほとんどが、このキャリアオイルを選択しています。

ティーツリーオイルを使ってキッチンやシンクのお掃除!


デスクについたボールペンインクの汚れ。ティッシュペーパーにティーツリーオイルを1滴ドロップして拭き取ると、一瞬できれいになることでしょう。ティーツリーオイルには油性の汚れを簡単に除去できる、そんな効果があるのです。

こうした効果が活用できるのはデスクだけではありません。たとえばキッチン。シンクで使用すれば油汚れの除去にとどまらず、その優れた抗菌成分による抗菌効果&食中毒予防としても魅力的ですね。
シンクのお掃除では、まずお湯を流してシンク全体を温めます。そしてティーツリーオイルを特に汚れが目立つ箇所を中心に数滴ドロップ。そして固く絞った雑巾やお掃除用のスポンジ、キッチンペーパーなどを使って隅々までしっかりクレンジング。
そしてあとはきれいに洗い流せば完了。特に金属製のシンクならお掃除後にはピカピカに見えるかも。

水でうすめて使えるティーツリーオイル」を10倍に希釈し、スプレー容器に入れて拭き掃除に使用する方法もいいですね。食卓のテーブルやキッチンベンチのお掃除にはこの方法が簡単・最適。ピンポイントで汚れが特に目立っている箇所にはキッチンペーパーにティーツリーオイルを1滴ドロップしてお掃除する方法も。ただし、ティーツリーオイルはニスや樹脂などの表面コーティングを溶かしてしまう事があるので、木製家具や樹脂製の仕上げの家具では注意が必要です。

カビ対策・予防としても効果的ですし、これらが原因となる「キッチンの嫌なニオイ」の予防対策にもなりますので、定期的に活用してみませんか?

ティーツリーで、果樹の樹皮に生えたカビを退治


微量でも強い抗真菌効果があるのがティーツリーオイル。真菌とはカビ。さらにキノコも真菌に区分されます。

果樹園のオレンジの木の樹皮に黒いカビがたくさん生えたことがあります。カビは放射状にどんどん広がり、やがて胞子を放つために小さなキノコがニョッキリ。
問題なのはこのカビが生えた部分から先の枝が弱ってしまい、枯死してしまうこと。こうなるともう放置しておくわけにはいきません。

そこでティーツリーを活用。水溶化された「水でうすめてつかえるティーツリーオイル」を10倍に希釈(これでティーツリーの濃度は1.5%になります)し、スプレー散布。1回のスプレーだでけ、その後1週間ほどでカビは死んでしまい、やがて乾燥してボロボロと剥がれ落ちてしまいました。

屋内のカビ対策として注目されるティーツリーですが、屋外でもこうした活用方法がありました。

ささくれ・さかむけなら、マカデミアナッツオイルが効果的


ネイルオイルをご存知ですか? その名前の通り爪をケアするためのオイルですね。
オーストラリアではベタつきが少なく、爪を強くしてくれるマカデミアナッツオイルをつかったトリートメントが人気です。

アプローチは簡単。コスメティックグレードのマカデミアナッツオイルを爪に直接塗って、指先で丁寧にマッサージするだけ。爪周りも同時に保湿されることでささくれ・さかむけといった問題も一緒に解決する事ができるのです。

ココで重要なのは化粧品グレードのオイルを選択すること。もし似ているからといってキッチンにあった食用のマカデミアナッツオイルを使ったりすると、ベトベトしてスマホの画面も油まみれ・・・みたいな、ちょっと大変な事になってしまいますので、ご注意を。

ホホバで簡単にできる! ボサボサの髪をしっとりサラサラにする方法


乾燥によりダメージなドによりボサボサになった髪。高価なシャンプーやコンディショナーでトリートメントをする方も多いのではないでしょうか? こうした髪は、ホホバオイルを使って簡単にケアすることができるのです。

ホホバオイルをつかった「ヘアパック」。手のひらにゴールデンホホバオイルをとり、両手で広げてから髪全体になじませます。もしフケっぽいような状態であれば、髪と同時に頭皮にもしっかりと馴染ませてみましょう。
短い髪の場合には乾いた髪にそのまま使用しても構いませんし、もし長い髪であれば事前に軽く洗髪してからタオルドライした後に使用すると使いやすいですね。
髪にホホバを入れてから10分ほど置いて、後はいつもどおりにシャンプーをつかって洗い流します。これだけでしっとりした髪に仕上がりますので、コンディショナーは不要になることでしょう。

ホホバをつかった簡単ヘアパック。わずかこれだけでしっとりサラサラの髪を取り戻すことができます。

虫刺されとティーツリーオイル


虫刺されの後のかゆみ。これに効果的なのがティーツリーオイルで、オーストラリアでも多用されています。
これにはいくつかのプロセスがあります。その1つ目はかゆみを抑える効果。
ティーツリーオイルには軽い麻酔作用があるため、あのガマンできないかゆみを軽くしてくれる効果があるのです。

2つ目は抗菌力による消毒効果。虫刺されは刺された事によるダメージ以上に、かゆみにのために爪先をつかって肌を引っ掻いてしまった事による傷口が様々なトラブルとダメージの原因になりがちですよね?
ティーツリーの抗菌成分が傷口の消毒とケアに役立ちますので、こうした虫刺されの後の「2次的なトラブル」対策にも効果的なのです。

一方で虫に刺されないための虫よけ効果について。ティーツリーオイル自体はとても強い成分のため、虫がオイルに直接触れた場合には死んでしまうのですが、虫が嫌って近付いてこなくなるような成分の含有には乏しいため、残念ながら虫よけとしてはあまり役立つことはありません。
虫よけには適しているのはレモンティーツリーレモンユーカリの香りになります。

ホホバオイルとティーツリーオイルで体臭対策&予防


チーズのようなニオイ、とも表現されることの多い体臭。古くなった皮脂に雑菌が増殖することで、あのニオイが発生すると言われています。
つまり、皮脂と雑菌をコントロールすることで体臭問題の改善が期待できる、ということになりますね。

そこで考えられる方法は2つ。1つ目は皮脂をコントロールする方法。活用するのはホホバオイルです。
ホホバオイルは皮脂の成分に近いため、固化した皮脂を溶解する効果があります。ホホバオイルを使って腋下など、ニオイの気になる部分をしっかりとクレンジングしてから、石鹸を使って洗い流しましょう。古い皮脂を減少させることでニオイの原因を取り除きます。

2つ目は雑菌をコントロールする方法。活用するには高い抗菌効果のあるティーツリーオイルです。
マカデミアナッツオイルなどのキャリアオイルやエタノールを利用して希釈したティーツリーオイルをバスタブに入れるなどの方法で入浴時に利用します。ニオイを発生させる雑菌の増殖を抑制することでニオイの原因を取り除きます。

さらに、これらのハイブリット方式としてこれら両方を同時に試したり、抗菌タイプのホホバオイルをクレンジングで活用する方法もありますね。

超簡単! オーストラリアで一番人気のマッサージオイルのレシピ


今回はオーストラリアで最も多用されているマッサージオイルのレシピの紹介です。
といっても、あまりに簡単すぎて、レシピと呼べるほどの内容でもありませんが・・・。

準備するものはコスメグレードのマカデミアナッツオイルとラベンダーオイル、これだけ。
マカデミアナッツオイルに対して0.1〜0.3%程度の割合でラベンダーオイルを混ぜ合わせて完成です。

オーストラリアでマカデミアナッツオイルが多用されている理由は、これが国産(オーストラリア産)のマッサージ用キャリアオイルとして品質的にも価格的にもダントツで優れているから。伸びもよくベタつきもなく、ナッツ特有の香りも抑えられている上、酸化に強く安定していて使いやすい、と良いとこ尽くめ。そんな事もあってでしょう、過去にお話を伺いに行った数箇所の某超高級サロンさんの全てで、このレシピが使われていました。

ちなみに、食用グレードのマカデミアナッツオイルはベトベトして匂いも強く、酸化の影響も受けやすいので、代替になりません。また、某高級サロンさんで使っていたラベンダーオイルはオーストラリア・タスマニア産の高品質オイルでしたから、加えるラベンダーの香りもこだわってみると良いでしょう。

オーストラリア産のペパーミントオイルが「甘さ」を連想させる理由


オーストラリア産のペパーミントの香りの特徴は「甘さ」を感じさせる香り」。
実際のところ決してオイルそのものが甘いわけではないのですが、なぜこのように感じるのでしょうか?

その理由はキャンディーなど、甘い食品から連想されるイメージです。そう、口に入れた瞬間にスパイスのような感覚に遮られることなく、スッとメントールの澄んだ香りが抜け出て広がる、皆さんがよくご存知のあの香りですね。

他産地のペパーミントオイルの多くは、香りの最初にスパイシーでトゲトゲした雑味を思わせる香りがあります。そのため、キャンディーの香りをイメージしたまま、こうしたペパーミントオイルの香りを試したなら、一番最初に感じられるスパイスのような香りに、ちょっとしたショックと違和感を感じるのではないでしょうか? お店のサンプルでペパーミントオイルの香りを試して、食品として知っているペパーミントの香りとの間でギャップを感じたことのある方は少なくないことでしょう。
おそらくこのスパイスのような香りは食品に加える香りとしてはあまり好まれなかったのでしょう。結果、多くのキャンディーは今の香りとなったのではないかと想像できますね。

オーストラリア産のペパーミントオイルの香りは、このスパイスっぽい刺激部分がほとんど感じられないのがその特徴。そのため、食品として親しまれているペパーミントの香りにとても似ていて、これが「甘さ」を連想させることにつながっているようです。

ホームパーティー直前! 蚊よけで効果のあったレシピ


3月に入り、雨の降る日が増えてきたオーストラリア。太陽の日差しも少し柔らかくなり、気温も暑すぎることなく快適になってきました。
こんな中、ちょっとしたパーティーを自宅でホストしたのですが、困ったことが一つ。雨後の蚊の大量発生です。
ちょっと庭に出ただけでたくさんの蚊が後を追ってくる状態で、玄関や庭への出入り口付近にもタムロして人の出入りを待っている・・・
そこで作って活用したのがレモンユーカリを使ったスプレー。パーティーの2時間ほど前に大きめのスプレー容器に入れて玄関や窓まわり、家の外壁、床タイルなどにスプレーしたところ、パーティー中にはほとんど蚊が寄ってこなくなり、快適に過ごすことができました。(スプレー中には多くの蚊が慌てて飛び去って行きました!)

その時のレシピは以下のようなもの。詳細に計量していませんので、割合はおおよその目安数値です。
レモンユーカリオイル 10%ほど
ペパーミントオイル 3%ほど
・エタノール 37%ほど
・蒸留水 50%ほど
これを混ぜ合わせて、よく振りながら窓用掃除スプレーの空き容器に入れて散布して使用しました。

ちなみに、レモンユーカリは少し古くなって酸化の進んだオイルのほうがより効果的のようです。