オーストラリア産のペパーミントオイルが「甘い香り」と感じられる理由


オーストラリア産以外の、他産地のペパーミントオイルを手にとって香りを試すと、初端に少し引っかかるような、スパイシーな香りがあります。これは結構普通なことで、普段、甘いお菓子などでペパーミントの香りに触れている方が、精油からの香りを試した時に感じる「違和感」になる部分です。
もし、この「初端の引っかかる部分」がなかったなら、ペパーミントのエッセンシャルオイルに対して感じる印象は大きく異なることでしょう。

この記事の冒頭で「オーストラリア産以外」と書きました。そう、オーストラリア産のペパーミントにはこの「引っかかるスパイシーな部分」がありません!
そのためオーストラリア産のペパーミントを試した方の大半はその香りを「甘い香り」と表現します。そう、お菓子で感じる雑味のない澄みきった香りは、多くの方の記憶から「甘いお菓子の香り」を引き出します。そしてその結果、オーストラリア産のペパーミントの香りに対して「甘い香り」という印象にたどり着くようです。

ある方はこうも表現しました。『深呼吸したくなる香り』
メントールによる心地よい刺激がある一方で、イガイガした雑味を感じさせることのない、そんなオーストラリア産のペパーミントの香りの心地よさをとてもよく表す表現ですね。

こんなオーストラリア産のペパーミントオイルは食用を前提として生産されているため、オーストラリア・タスマニア産のラベンダーオイルと並んでアロマセラピストさんなど「香りのプロ」の皆様からのご注文が多い商品です。ただし、その甘い香りのイメージにつられて、オイルを舐めてみると・・・全然甘くありませんので・・・ご注意を。

ペパーミントで「暑さ対策」&「虫除け」をスーッと同時に解決!


東日本大震災以降、「節電&夏の暑さ対策」を目的に薄荷(ハッカ)オイルが注目されました。これはこのオイルに含まれる成分「メントール」による清涼感によるものです。
今でも夏になると薄荷が人気のようです。
ところで皆さんが「薄荷」と呼んでいる植物、日本語ではニホンハッカ、英語ではジャパニーズミント。そう、ミントなのです。
そしてペパーミント。こちらは日本語ではセイヨウハッカ。そう、ハッカです。
ということで、これら2つのミント・ハッカは実は近似種だったんですね。

ペパーミントにもメントール成分がたっぷり含まれていますから、もちろん清涼感も同じ。涼しく感じます。このオイルの簡単な使い方はスプレーでの使用。
スプレー容器に水を入れて、数滴のペパーミントオイルを加えるだけ。オイルは水に溶解しませんから、毎回使用前に容器を振ってオイルを水に撹拌して使うのがポイント。スーッと心地よいミストが吹き出します。使用する際にスプレーが目に入らないようにすることが注意点ですね。

そしてこのペパーミント、実は蚊がすごく嫌う成分・香りなんです。スプレーを噴霧すると蚊もスーッと飛び去って行きます。簡単に作れて屋外でも使用できますから、キャンプやバーベキューなどでも使えますね。

「夏マスク」をアロマのチカラで快適に!


6月は花粉が収束して、いつもの年ならマスクをしている人が少しずつ減る季節ですが、コロナウイルスの予防・対策で2020年は暑い夏の時期もマスクが欠かせない年になりそう。
蒸れや息苦しさ、そして時間の経過で強くなるニオイ・・・こんな問題をエッセンシャルオイルが持つアロマのチカラで改善しましょう。

暑さ対策で活躍するのが「メントール」成分を多く含む精油。この成分を多く含むペパーミントや薄荷などのオイルが活躍できる分野です。清涼感と共に集中力を高めてくれる効果が知られる一方で、強い刺激がありますので、適度な濃度での使用が推奨されるオイルです。

息苦しさ対策ならユーカリですね。喉や鼻のグスグズ感を緩和してくれるのが「1,8シネオール」という成分。この成分はブルーマリー種グロブルス種ラディアータ種などのユーカリオイルに多く含まれます。特に鼻呼吸を楽にしてくれる効果が知られていますので、口呼吸の多い方や鼻炎気味の方にはより効果的かも。

このほか、リフレッシュを重視するならオレンジレモングレープフルーツなどの柑橘の香りが人気ですし、リラックス効果を期待するならラベンダーですね。リラックスと息苦しさ対策の両立なら、「1,8シネオール」と「リナロール」の両方の成分を多く含有するロザリーナという選択肢も。

ところでニオイ対策の基本はニオイを香りをマスクするのではなく、ニオイを原因から退治すること。ニオイの原因の多くは靴やカバンのニオイと同じく雑菌の増殖によるものですから、抗菌力に優れたティーツリーが活躍します。ティーツリーオイルや微香性のティーツリー・抗菌エクストラクトが役立つでしょう。

このように様々なチカラが期待できアロマ。これをどのようにブレンドするかは、あなた次第です。
良質なエッセンシャルオイルが持つアロマのチカラを活用して、「夏マスク」をより快適なものにしてみませんか。

除菌・抗菌スプレーに適したティーツリーオイルの濃度とは?


ドアノブやテーブル、そのほか人が触れる様々なモノの除菌・抗菌が不可欠になってきました。
除菌・抗菌といえばティーツリーオイルが広く活用されている分野なのですが、では、実際にどのように、そしてどの程度の濃度で使えば良いのか・・・今回はこんな疑問への答えをまとめてみたいと思います。

除菌・抗菌を目的としたスプレー液等、多くの除菌・抗菌剤はアルコールを基材にしたものです。アルコールはすぐに気化するため使用後の違和感・ベトつき感が残らないことから使いやすいイメージがあるのですが、アルコール成分の気化と同時にその除菌・抗菌効果もすぐに失われてしまうことに留意すべきでしょう。
これに対して、ティーツリーオイルは表面に残留してして4時間の抗菌効果持続が知られています。より長い抗菌効果が期待できることから、即効性の抗菌効果が期待できるアルコールに対して持続的効果が期待できるティーツリーの併用が注目されています。

このことから、アルコールに対してティーツリーオイルを組み合わせた使用方法が検討されます。
この時のティーツリーオイルの濃度ですが、オーストラリアンティーツリー産業協会(ATTIA Ltd)によりますと、人体への使用においては5%の濃度を最大値として検討するよう推奨しています。一方でティーツリーオイルの使用に詳しいオーストラリアの薬剤師によれば、体質によっては発赤等の反応を示す場合があるため、ティーツリーの濃度は1%をベースに設計し、最大でも3%以内に抑えたほうが安全だとの認識を示しています。

人体ではなく、モノを対象にした除菌・抗菌であれば5%を超えた濃度での設計も可能ですが、既に研究によって知られているティーツリーオイルの抗菌・抗真菌効果のために必要な濃度に関するデータを参考に検討するなら、ほとんどのケースで1〜3%の濃度でも十分な効果が期待できることがわかります。

ティーツリーオイルはそのままアルコールに溶解しますので、これらを混ぜ合わせることは難しくありません。一方で高濃度のアルコールは除菌・抗菌作用がある一方で、同時に強い刺激があるため、狭い空間での多量の使用には適しません。
アルコールによる抗菌・除菌作用に依らず、ティーツリーオイルによる抗菌作用の活用を考えて設計するなら、水で希釈する方法が安全な選択肢と言えるでしょう。この場合、利用できるのが水溶性のティーツリーオイルです。ティーツリーファームズの『水でうすめてつかえるティーツリーオイル(15%)』であれば10倍の希釈で1.5%濃度のティーツリー水溶液が作れる計算です。一般家庭の身の回り品の除菌・抗菌であれば十分な濃度といえるでしょう。またアルコール成分を含まない水溶液であればマスクにスプレーして活用することもできます(マスク用のレシピははこちらのリンクから)。

抗菌に優れたティーツリーオイルですから、使用場面に応じた適切な素材を選択して適度な濃度で設計&使用を検討してください。

加湿器+水溶性ユーカリオイルで喉の痛みを予防


空気が乾燥すると喉が痛くなる、そんな皆さんに大きのが呼吸の傾向。鼻ではなく口から呼吸していることが多くありませんか?
特にアレルギー気味や風邪気味で鼻がグズグズすると鼻からの呼吸が困難になって口からの呼吸量が増えてしまいますよね。

こんな時にオススメなのが加湿器と水溶性のユーカリオイルの組み合わせ。水溶性オイルはそのまま加湿器のタンクに加えて使います。
湿度の上昇とともに空気の乾燥による喉の奥の乾きも緩和されるのと同時に、ユーカリの成分が鼻のグズグズを抑制してくれるので、鼻からの呼吸も少し楽になることがすぐに実感できることでしょう。少しラベンダーを加えて就寝時などに利用するのもオススメ。
こうした使用で活躍するのはユーカリの中でも1.8シネオールの含有量が多いグロブルス種ラディアータ種のオイル。ブルーマリー種も選択肢になりますが、こちらについては少し刺激が強いので濃度にご注意を。

加湿器と水溶性ユーカリオイルで快適な空間づくりをしてみませんか?

通常の検査では見つけられない成分の異常を引火点検査で発見


先日入荷した、とあるエッセンシャルオイル。初めて取引する農園さんのオイルでしたので、こういったケースでは当社では通常より詳細な解析を行います。
で、まず確認したのがガスクロマトグラフィー(ガスクロ)を使った検査。成分分析表に書かれている、お客様にもお馴染みのデータです。農園さんが添付してきたデータと、自社で解析したデータを比較しましたが特に大きな数値の差異は見られませんでした。この点では合格。
しかし、なんだか香りの違いが気になります。添付されたデータから想像される香りと実際の香りに微妙な「乖離」が感じられたのです。

一抹の不安を感じながら、次に実施したのが引火点検査。何度でオイルが引火するのかを確認するための試験です。通常はエッセンシャルオイルが国際輸送する上での「危険物」に該当しないことを確認するための検査になります。天然成分で都度微妙に成分構成が変わるとはいえ、エッセンシャルオイルはおおよその引火点が知られていますので、これらを比較することで実は「異物の混入」の有無を推測することができるのです。
で、出てきた数値には驚かされました。なんと15度近くも引火点が低いのです。あまりに数値が違うので、機器の故障さえ疑って何度か試験を繰り返しましたが、結果は同じ。いくらエッセンシャルオイルの個体差を考慮しても、これだけの違いが出ることは考えられません。むしろ成分分析表から推測される温度は平均的な数値より高い引火点の可能性を示しているにも関わらず、まったく真逆の結果だったのです。
ということで、この農園さんには試験結果を説明し、この取引は結局、取り消しにさせていただきました。農園さんは「調査してみる」とは言っていましたが・・・その後、連絡はありません。
きっとティーツリーファームズがここまで細かく徹底している会社だとは思わなかったのでしょうね・笑。

成分分析表に表れる数値はそのエッセンシャルオイルに含まれるであろう、一定の温度範囲の中で出てきた成分の様子を解析しています。つまりこの「一定の範囲外」で出てくる成分については解析データでは把握しきれないのです。今回解析データに現れることのない、極端に引火点の低い何らかの物質の混入が疑われる結果でした。

エッセンシャルオイルの成分分析というとガスクロマトグラフィー検査ですが、こうした引火点を用いた検査ではガスクロでは見つけられないモノを見つけることができるのです。
今回は技術と設備が整ったエッセンシャルオイルメーカーだからできる、品質管理の一端をご紹介しました。

マスクのニオイ防止用・アロマスプレーの作り方・その2

マスクのニオイ防止用・アロマスプレーですが、アクアフレグランスの水溶性エッセンシャルオイルティーツリー抗菌エクストラクトを組み合わせるオプションもありますのでご紹介します。

使用するのは
・アクアフレグランスの水溶性オイル(香りの種類は問いません)
ティーツリー・抗菌エクストラクト
・飲用水
の3つ。
アクアフレグランスの水溶性オイル2mlに対してティーツリー・抗菌エクストラクトを1滴加えてよく撹拌します。そこに水を8ml加えて混ぜ合わせて完成。
※実際の製作にあたっては30ml以上の量を作ったほうが撹拌しやすく、混ぜやすいかと思います。

十分な水溶化力がないため少し濁り・白濁が出たり、そのまま静置すると数時間後に若干の分離が出る可能性がありますが、使用前にスプレー容器を振って撹拌すれば問題なくご利用いただけることでしょう。

なお、画像にある当社の実証実験ではアクアフレグランスのペパーミントを利用しました。他の香りでは白濁が濃くなったり分離が多くなる可能性もありますので、予めご了承ください。

マスクのニオイ防止用・アロマスプレーの作り方の1つ目の記事はこちらのリンクからどうぞ

マスクのニオイ防止用・アロマスプレーの作り方


半日もするとニオイが気になるのがマスク。使い捨てで都度、交換できればいいのですが、そうもいかない場合にはアロマでニオイ対策をしてみましょう。

ニオイ対策と言っても、ただ香りでニオイをごまかすワケではありません。まずはニオイ予防から。
ティーツリーに含まれる抗菌成分はニオイの原因となる雑菌の増殖を抑えてくれます。ティーツリースプレーが靴やカバンのニオイの発生を抑えてくれるのはこれが理由。今回はこの機能をマスクに活用します。

このレシピで利用するのはスプレー容器と水溶性エッセンシャルオイル「アクアフレグランス」、市販のペットボトル入りの飲用水です。
※アクアフレグランスにはアルコール成分が含有されていないので、マスクでも安心してご利用いただけます。
これを活用したレシピをご紹介しましょう。できあがった溶液はスプレーを使ってマスクに外側からスプレーして使用します(3時間に1回程度が目安)。
レシピは10mlあたりの数値ですので、製作量に合わせて調整してください。

1.ティーツリーを使ったニオイ防止
アクアフレグランスの水溶性ティーツリーオイル 2.5ml
飲用水7.5ml

より経済的なレシピなら
水でうすめてつかえるティーツリーオイル 2ml
飲用水8ml

2.ニオイ防止+リラックス効果
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性タスマニアンラベンダーオイル 2ml
飲用水7ml

リラックス効果に加えて清涼感を加えたい場合には
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性タスマニアンラベンダーオイル 1ml
アクアフレグランスの水溶性ロザリーナオイル 1ml
飲用水7ml

3.ニオイ防止+喉や鼻のグズグズ感の緩和
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性ユーカリ・ラディアータオイル 2ml
飲用水7ml

少し刺激が強め(よりすっきり感がある)をお好みの場合には
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性ユーカリ・グロブルスオイル 2ml
飲用水7ml

4.ニオイ防止+集中力アップ
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性ペパーミントオイル 1ml
飲用水8ml
※ペパーミントの量にご注意! 多すぎると目に強い刺激を感じます

子供に人気の香り&柑橘系の香りがお好みの場合には
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性オレンジ または グレープフルーツ 2ml
飲用水7ml

なお、水溶性エッセンシャルオイルを活用したこれらのレシピは他社様の商品でも製作が可能ですが、その商品が精油の水溶化にエタノールを使っている場合には、マスクから長時間連続してアルコール(エタノール)を吸引することになるので、使用には適しません。十分にご注意ください。


アクアフレグランスのエッセンシャルオイルと、普通のティ―ツリー・抗菌エクストラクトがお手元にあるという場合、これらを組み合わせたレシピを次の記事でご紹介します。

香りが!成分が! 大きく変わったユーカリ・シュタイゲリアナ


しばらく欠品していましたユーカリ・シュタイゲリアナオイルの出荷を再開しました。
ただ、取引農園が変わり、「Eucalyptus staigeriana」という学名は同じでも、従来までの出荷商品とはその成分構成も香りにも大きな違いが出ています。

その成分にはシトラール系の含有が多いため、レモンに似た香りのユーカリとして知られているシュタイゲリアナ種。ちなみにレモンユーカリとして一般的に知られてるのは蚊が嫌う成分として知られるシトロネラールを多く含むシトリオドラ種(Eucalyptus citriodora)です。

さて、話をシュタイゲリアナ種に戻しましょう。今回出荷を開始した2020年産オイルは、ケモタイプ分類するならば「リナロール・ケモタイプ」となるのでしょう。フローラルな香りとして知られるリナロールの含有量は全体の46%にも及び、なんとラベンダーオルを大きく凌ぐ数値です。ちなみに以前の出荷商品ではわずか1.4%しか含有がありませんでしたから、香りに大きな違いが出ることが化学的・論理的にもご理解いただけることでしょう。一方で柑橘を印象づけるシトラール成分の含有量には大差はありません。

この成分構成から期待される香りといえば、フローラルな一方でレモンのすっきりした香りのハーモニーですよね。
こればかりは言葉を尽くしてもなかなかお伝えできませんので、是非、2020年産のユーカリ・シュタイゲリアナの香りをご自身の嗅覚でご確認いただきたいと思います。

 

工業用アルコールを利用した「ティーツリー除菌ローション」の作り方


手の除菌に利用される除菌ローション(ハンドサニタイザー)。これに使われているのはエタノールですが、工業用のアルコールとして知られる「イソプロピルアルコール(イソプロパノール)」でも代用することが可能です。
ただし「イソプロピルアルコール」をそのまま利用すると肌荒れの原因になりますので、今回はこのあたりの対策を含めてレシピを考えてみましょう。

【今回のレシピ】
イソプロピルアルコール(65%)
精製水(30%)
グリセリン(4%)
ティーツリーオイル(1%)

作り方はシンプルで、ただこれらを混ぜ合わせれば完成。

ではレシピの内容を順番に説明しましょう。
まず、「イソプロピルアルコール(イソプロパノール)」。これは使用するものが100%であることが前提の量です。この濃度が90%がったり70%だった場合、混ぜ合わせる精製水の量を調整して、全体の65%の量となるように調整してください。

次にグリセリン。これは保湿剤です。「イソプロピルアルコール」は強い抗菌効果がある反面で、肌をカサカサにしてしまう作用がありますので、これを抑えるために加えています。エタノールが使われた市販の除菌ローションで使用後にしっとり感が残るのはこうした保湿剤が添加されているから。
今回のレシピではグリセリンにその役を担ってもらいました。

そして最後にティーツリーオイル。
アルコールに十分な除菌効果があるのに、さらにティーツリーオイルって必要あるの? と思いませんでしたか?
確かにアルコールには強力な除菌効果があります。一方でこの成分はすぐに揮発してしまって手に残りません。一方でティーツリーオイルに気化温度はアルコールよりも高いのですぐに気化することなく、手に残留します。オーストラリアでの研究では今回の除菌ローションに類似した条件で使用したところ、アルコールの揮発後にも4時間、ティーツリーオイルの抗菌成分の塗布表面への残留が確認されたとのデータがありました。
つまり、アルコールは除菌、ティーツリーオイルはアルコールが揮発して無くなってしまった後の予防という関係になるのですね。

もし「イソプロピルアルコール」が入手できるようであれば、こんな組み合わせで肌に優しい除菌ローション(ハンドサニタイザー)づくりに挑戦してみませんか? もちろんエタノールを使ってもこれと同様に自作できますね。