加湿器+水溶性ユーカリオイルで喉の痛みを予防


空気が乾燥すると喉が痛くなる、そんな皆さんに大きのが呼吸の傾向。鼻ではなく口から呼吸していることが多くありませんか?
特にアレルギー気味や風邪気味で鼻がグズグズすると鼻からの呼吸が困難になって口からの呼吸量が増えてしまいますよね。

こんな時にオススメなのが加湿器と水溶性のユーカリオイルの組み合わせ。水溶性オイルはそのまま加湿器のタンクに加えて使います。
湿度の上昇とともに空気の乾燥による喉の奥の乾きも緩和されるのと同時に、ユーカリの成分が鼻のグズグズを抑制してくれるので、鼻からの呼吸も少し楽になることがすぐに実感できることでしょう。少しラベンダーを加えて就寝時などに利用するのもオススメ。
こうした使用で活躍するのはユーカリの中でも1.8シネオールの含有量が多いグロブルス種ラディアータ種のオイル。ブルーマリー種も選択肢になりますが、こちらについては少し刺激が強いので濃度にご注意を。

加湿器と水溶性ユーカリオイルで快適な空間づくりをしてみませんか?

通常の検査では見つけられない成分の異常を引火点検査で発見


先日入荷した、とあるエッセンシャルオイル。初めて取引する農園さんのオイルでしたので、こういったケースでは当社では通常より詳細な解析を行います。
で、まず確認したのがガスクロマトグラフィー(ガスクロ)を使った検査。成分分析表に書かれている、お客様にもお馴染みのデータです。農園さんが添付してきたデータと、自社で解析したデータを比較しましたが特に大きな数値の差異は見られませんでした。この点では合格。
しかし、なんだか香りの違いが気になります。添付されたデータから想像される香りと実際の香りに微妙な「乖離」が感じられたのです。

一抹の不安を感じながら、次に実施したのが引火点検査。何度でオイルが引火するのかを確認するための試験です。通常はエッセンシャルオイルが国際輸送する上での「危険物」に該当しないことを確認するための検査になります。天然成分で都度微妙に成分構成が変わるとはいえ、エッセンシャルオイルはおおよその引火点が知られていますので、これらを比較することで実は「異物の混入」の有無を推測することができるのです。
で、出てきた数値には驚かされました。なんと15度近くも引火点が低いのです。あまりに数値が違うので、機器の故障さえ疑って何度か試験を繰り返しましたが、結果は同じ。いくらエッセンシャルオイルの個体差を考慮しても、これだけの違いが出ることは考えられません。むしろ成分分析表から推測される温度は平均的な数値より高い引火点の可能性を示しているにも関わらず、まったく真逆の結果だったのです。
ということで、この農園さんには試験結果を説明し、この取引は結局、取り消しにさせていただきました。農園さんは「調査してみる」とは言っていましたが・・・その後、連絡はありません。
きっとティーツリーファームズがここまで細かく徹底している会社だとは思わなかったのでしょうね・笑。

成分分析表に表れる数値はそのエッセンシャルオイルに含まれるであろう、一定の温度範囲の中で出てきた成分の様子を解析しています。つまりこの「一定の範囲外」で出てくる成分については解析データでは把握しきれないのです。今回解析データに現れることのない、極端に引火点の低い何らかの物質の混入が疑われる結果でした。

エッセンシャルオイルの成分分析というとガスクロマトグラフィー検査ですが、こうした引火点を用いた検査ではガスクロでは見つけられないモノを見つけることができるのです。
今回は技術と設備が整ったエッセンシャルオイルメーカーだからできる、品質管理の一端をご紹介しました。

マスクのニオイ防止用・アロマスプレーの作り方・その2

マスクのニオイ防止用・アロマスプレーですが、アクアフレグランスの水溶性エッセンシャルオイルティーツリー抗菌エクストラクトを組み合わせるオプションもありますのでご紹介します。

使用するのは
・アクアフレグランスの水溶性オイル(香りの種類は問いません)
ティーツリー・抗菌エクストラクト
・飲用水
の3つ。
アクアフレグランスの水溶性オイル2mlに対してティーツリー・抗菌エクストラクトを1滴加えてよく撹拌します。そこに水を8ml加えて混ぜ合わせて完成。
※実際の製作にあたっては30ml以上の量を作ったほうが撹拌しやすく、混ぜやすいかと思います。

十分な水溶化力がないため少し濁り・白濁が出たり、そのまま静置すると数時間後に若干の分離が出る可能性がありますが、使用前にスプレー容器を振って撹拌すれば問題なくご利用いただけることでしょう。

なお、画像にある当社の実証実験ではアクアフレグランスのペパーミントを利用しました。他の香りでは白濁が濃くなったり分離が多くなる可能性もありますので、予めご了承ください。

マスクのニオイ防止用・アロマスプレーの作り方の1つ目の記事はこちらのリンクからどうぞ

マスクのニオイ防止用・アロマスプレーの作り方


半日もするとニオイが気になるのがマスク。使い捨てで都度、交換できればいいのですが、そうもいかない場合にはアロマでニオイ対策をしてみましょう。

ニオイ対策と言っても、ただ香りでニオイをごまかすワケではありません。まずはニオイ予防から。
ティーツリーに含まれる抗菌成分はニオイの原因となる雑菌の増殖を抑えてくれます。ティーツリースプレーが靴やカバンのニオイの発生を抑えてくれるのはこれが理由。今回はこの機能をマスクに活用します。

このレシピで利用するのはスプレー容器と水溶性エッセンシャルオイル「アクアフレグランス」、市販のペットボトル入りの飲用水です。
※アクアフレグランスにはアルコール成分が含有されていないので、マスクでも安心してご利用いただけます。
これを活用したレシピをご紹介しましょう。できあがった溶液はスプレーを使ってマスクに外側からスプレーして使用します(3時間に1回程度が目安)。
レシピは10mlあたりの数値ですので、製作量に合わせて調整してください。

1.ティーツリーを使ったニオイ防止
アクアフレグランスの水溶性ティーツリーオイル 2.5ml
飲用水7.5ml

より経済的なレシピなら
水でうすめてつかえるティーツリーオイル 2ml
飲用水8ml

2.ニオイ防止+リラックス効果
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性タスマニアンラベンダーオイル 2ml
飲用水7ml

リラックス効果に加えて清涼感を加えたい場合には
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性タスマニアンラベンダーオイル 1ml
アクアフレグランスの水溶性ロザリーナオイル 1ml
飲用水7ml

3.ニオイ防止+喉や鼻のグズグズ感の緩和
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性ユーカリ・ラディアータオイル 2ml
飲用水7ml

少し刺激が強め(よりすっきり感がある)をお好みの場合には
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性ユーカリ・グロブルスオイル 2ml
飲用水7ml

4.ニオイ防止+集中力アップ
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性ペパーミントオイル 1ml
飲用水8ml
※ペパーミントの量にご注意! 多すぎると目に強い刺激を感じます

子供に人気の香り&柑橘系の香りがお好みの場合には
アクアフレグランスの水溶性ティーツリー・抗菌エクストラクト 1ml
アクアフレグランスの水溶性オレンジ または グレープフルーツ 2ml
飲用水7ml

なお、水溶性エッセンシャルオイルを活用したこれらのレシピは他社様の商品でも製作が可能ですが、その商品が精油の水溶化にエタノールを使っている場合には、マスクから長時間連続してアルコール(エタノール)を吸引することになるので、使用には適しません。十分にご注意ください。


アクアフレグランスのエッセンシャルオイルと、普通のティ―ツリー・抗菌エクストラクトがお手元にあるという場合、これらを組み合わせたレシピを次の記事でご紹介します。

香りが!成分が! 大きく変わったユーカリ・シュタイゲリアナ


しばらく欠品していましたユーカリ・シュタイゲリアナオイルの出荷を再開しました。
ただ、取引農園が変わり、「Eucalyptus staigeriana」という学名は同じでも、従来までの出荷商品とはその成分構成も香りにも大きな違いが出ています。

その成分にはシトラール系の含有が多いため、レモンに似た香りのユーカリとして知られているシュタイゲリアナ種。ちなみにレモンユーカリとして一般的に知られてるのは蚊が嫌う成分として知られるシトロネラールを多く含むシトリオドラ種(Eucalyptus citriodora)です。

さて、話をシュタイゲリアナ種に戻しましょう。今回出荷を開始した2020年産オイルは、ケモタイプ分類するならば「リナロール・ケモタイプ」となるのでしょう。フローラルな香りとして知られるリナロールの含有量は全体の46%にも及び、なんとラベンダーオルを大きく凌ぐ数値です。ちなみに以前の出荷商品ではわずか1.4%しか含有がありませんでしたから、香りに大きな違いが出ることが化学的・論理的にもご理解いただけることでしょう。一方で柑橘を印象づけるシトラール成分の含有量には大差はありません。

この成分構成から期待される香りといえば、フローラルな一方でレモンのすっきりした香りのハーモニーですよね。
こればかりは言葉を尽くしてもなかなかお伝えできませんので、是非、2020年産のユーカリ・シュタイゲリアナの香りをご自身の嗅覚でご確認いただきたいと思います。

 

工業用アルコールを利用した「ティーツリー除菌ローション」の作り方


手の除菌に利用される除菌ローション(ハンドサニタイザー)。これに使われているのはエタノールですが、工業用のアルコールとして知られる「イソプロピルアルコール(イソプロパノール)」でも代用することが可能です。
ただし「イソプロピルアルコール」をそのまま利用すると肌荒れの原因になりますので、今回はこのあたりの対策を含めてレシピを考えてみましょう。

【今回のレシピ】
イソプロピルアルコール(65%)
精製水(30%)
グリセリン(4%)
ティーツリーオイル(1%)

作り方はシンプルで、ただこれらを混ぜ合わせれば完成。

ではレシピの内容を順番に説明しましょう。
まず、「イソプロピルアルコール(イソプロパノール)」。これは使用するものが100%であることが前提の量です。この濃度が90%がったり70%だった場合、混ぜ合わせる精製水の量を調整して、全体の65%の量となるように調整してください。

次にグリセリン。これは保湿剤です。「イソプロピルアルコール」は強い抗菌効果がある反面で、肌をカサカサにしてしまう作用がありますので、これを抑えるために加えています。エタノールが使われた市販の除菌ローションで使用後にしっとり感が残るのはこうした保湿剤が添加されているから。
今回のレシピではグリセリンにその役を担ってもらいました。

そして最後にティーツリーオイル。
アルコールに十分な除菌効果があるのに、さらにティーツリーオイルって必要あるの? と思いませんでしたか?
確かにアルコールには強力な除菌効果があります。一方でこの成分はすぐに揮発してしまって手に残りません。一方でティーツリーオイルに気化温度はアルコールよりも高いのですぐに気化することなく、手に残留します。オーストラリアでの研究では今回の除菌ローションに類似した条件で使用したところ、アルコールの揮発後にも4時間、ティーツリーオイルの抗菌成分の塗布表面への残留が確認されたとのデータがありました。
つまり、アルコールは除菌、ティーツリーオイルはアルコールが揮発して無くなってしまった後の予防という関係になるのですね。

もし「イソプロピルアルコール」が入手できるようであれば、こんな組み合わせで肌に優しい除菌ローション(ハンドサニタイザー)づくりに挑戦してみませんか? もちろんエタノールを使ってもこれと同様に自作できますね。

抗菌と抗ウイルス効果が知られる成分「シトラール」を多く含むレモンマートル


抗菌と抗ウイルス効果が知られる成分で、しばしば名前が出るのが「シトラール」という成分。そのため、「シトラール配合」などを謳った除菌シートなどをしばしば見かけますね。
シトラールは主にゲラニアール (geranial) とネラール (neral) を合わせたものの総称です。そのため、エッセンシャルオイルの成分表には通常、ゲラニアールとネラールの、それぞれの含有量が記され、これらを合算してシトラール含有量として表示されるのが一般的です。
さて、このシトラール成分を多く含有するエッセンシャルオイルとして名前が挙がるのはレモングラスですね。含有の割合は約70%程になります。しかし、これをさらに大きく上回るエッセンシャルオイルオイルがあることをご存知でしょうか?
そのオイルの名前はレモンマートルオイル。なんとシトラールの含有割合が90%を超えています(成分分析表)。

レモン果汁を思わせる鮮烈でパワフルな香りが特徴で、オーストラリアではアロマや食用のほか、抗菌作用を生かした洗剤なども製造されています。
一方で成分が大変強いため、ピュアオイルが肌に直接触れると発赤や湿疹などの原因となったり、アロマでも高濃度で使用した場合には目や粘膜に刺激を感じることがありますから、取り扱いに注意が必要なオイルです。
その優れた抗菌・抗ウイルス効果を上手に活用するためには適度なキャリアオイルによる希釈や水溶化による希釈がポイントになってくるでしょう。
そのためレモンマートルではエッセンシャルオイルのほか、水溶性エッセンシャルオイル(アクアフレグランス)も選択肢になります。

なお、「シトラール」と名前が似ているのが「シトロネラール」で、レモンユーカリオイルに多く含まれる、虫よけ効果に優れた成分として知られます。しかしこれら2つは化学的に全く別の成分ですので混同しないよう気をつけてください。

アロマデフューザーの使用で「いびき」が減った!


前回の記事でウイルス感染予防を期待してのディフューザー使用についてご紹介しました。今回はこれに関連して利用者の方が気がついた面白い事実、「いびきの軽減」についてご紹介したいと思います。
就寝時のディフューザーの利用の目的はリラックス効果とウイルス感染予防でしたが、継続して使用するうちに「いびき」にも効果があることがわかったのだそうです。

この方のパートナーの場合、鼻がつまり気味で普段より「口呼吸」が多いのだそうで、空気が乾燥するとさらに鼻からの呼吸が困難になるようです。そしてこれが「いびき」につながっていたようです。
事実、就寝時に枕元から1メートルほど離れた棚に置いてディフューザーを使用していたのですが、3時間ほどでディフューザーが止まってからさらに数時間経過し、空気が乾燥しはじめて呼吸がしにくくなった頃に「いびき」が始まるのだそう・・・そこでディフューザーを再び始動。するとすぐにこの「いびき」は止まるという・・・。使用しているのは抗菌エッセンシャルオイル『メディフテグランス』のラベンダーでした。
おそらく適度な湿度と抗菌エッセンシャルオイルに含まれる成分による呼吸改善が理由だと思われます。

アロマが「いびき」予防に効果を示すことが発見された、とても興味深いケースでした。

ウイルス感染予防にメディフレグランスをディフューザーで使い続けている理由


今回はウイルス感染とそれに関連する肺炎が懸念される時期に、ティーツリーファームズのスタッフとその家族が抗菌エッセンシャルオイル『メディフレグランス』を噴霧量の多い超音波式のディフューザーで使い続けている理由をお話したいと思います。

ティーツリーファームズが日本の医療機関との共同研究を行ったのが2014年から15年にかけてでした。高齢者の方の入院が多いこの医療機関との当初の研究目的は認知症患者さんの症状改善効果を調査するものでした。この病院では認知症患者さんに加えて、気管切開手術を受けた患者さんの入院が多く、風邪やインフルエンザの流行る11月頃からこうした病気が原因となって肺炎になり、亡くなるケースがあることから、感染予防には特に気を使っている環境でした。
ご存知の通り、メディフレグランスの主成分はティーツリーの抗菌成分として知られるテルピネン4オールです。この成分は優れた抗菌効果で知られていますが、当初の目的であった研究の結果は、睡眠時間の安定による深夜のナースコール減少・睡眠薬の使用の減少となってはっきりと現れました(詳細記事:認知症患者さんへのシニアアロマの睡眠効果
一方で、医師が感じた大きな変化は風邪の減少です。研究では主に病室で就寝時にメディフレグランスを使用していましたが風邪をひく患者さんが大きく減少し、同時に肺炎にまで悪化するケースが減少しました。

コロナウイルスについては、初期の症状が風邪のようなもので、それが悪化して肺炎に進むことが知られています。果たしてコロナウイルスに対して、メディフレグランスに感染予防や感染後の肺炎へと進む「悪化」を抑止する効果があるのかは研究がされていないため分かりませんが、このような過去の研究データによる可能性として効果が期待できると推測して使用しています。
また、空気中に浮遊するウイルスはディフューザーや加湿器を使って湿度を高めることにより、浮遊数を減少させることができるほか、のどの粘膜の防御機能が高められる事が知られていますので、もし仮にメディフレグランスによる十分な抗菌効果が得られなかった場合においても、一定の役割を果たしてくれるものと期待しています。

これが私達がメディフレグランスとディフューザーを使い続けている理由です。

なお、未だ解明されていないウイルスが対象となっているため、今回の記事の内容には科学的に十分な裏付けがとれていない、過去の検証結果からその関連性が推測される事実が含まれていますことをご理解ください。

空間の抗菌を目的にアロマを利用するための、3つの重要なポイント


空間の抗菌に関心が高まってきました。特に気密性の高いマンションのお部屋など、締め切った空間というのは、抗菌力に優れたエッセンシャルオイルを活用したアロマでの抗菌に適しています。
今回は抗菌を目的としてアロマを活用する際の重要な3つのポイントをご紹介しましょう。

1.抗菌成分を豊富に含んだ精油を選択する

普段は香り優先で精油を選んでいることでしょう。しかし、目的が抗菌となれば、注目しなければいけないのが抗菌成分。この成分が豊富に含まれた精油を選択することがポイントとなります。
抗菌力で研究が進み、その効果がよく知られる精油といえばティーツリーオイルラベンダーオイルですね。ティーツリーオイルの抗菌成分として知られる「テルピネン4オール」を精油を二次蒸留することで抽出・濃縮して作られる微香性の抗菌エクストラクトも選択肢です。
このほか、香りと抗菌を両立する「抗菌エッセンシャルオイル(メディフレグランス)」も選択肢になるでしょう。オレンジやミントなど13種類の香りが選択できるのが魅力です。

2.噴霧量の多いディフューザーを選択する

どんなに抗菌に優れたオイルを使っても、空間への拡散力に劣っていては十分に機能しません。オイルをドロップして静置するだけの方法では力不足です。アロマポットを使ってキャンドルや熱で拡散する方法も空間に香りを漂わせるには良いでしょうが、抗菌成分を拡散する目的では十分とはいえません。
ここで利用をオススメするのは超音波式のディフューザーです。超音波振動で水とともに抗菌成分を多量に含んだ精油をミストとして空間に拡散してくれる、そんな機器です。ただ、超音波式のディフューザーも噴霧量は機器によってさまざま。ですから店頭で試運転されているものを確認して、噴霧されるミストが常にはっきり見える機種を選択しましょう。

3.意外な盲点は香りに慣れてしまうこと

単なる芳香とは異なり、比較的高い能度で長時間使用することになる抗菌目的でのアロマ。そのため香りに慣れてしまうことで香りが感じられにくくなり、使用量・濃度が高くなる傾向があります。
そのため、適度な濃度で安全に利用するために、使用する際には必ずオイルの使用量を計量することが重要です。このほか、メディフレグランスを利用したり、ブレンド等で香りを変えて利用することで、こうした慣れによる使用量の増加をコントロールすることが可能です。