ニキビ対策でのティーツリーオイルの利用 改善しなかった原因は「濃度が高すぎた」から


ニキビ対策として肌に直接塗布できる・・・このように紹介されることが多いティーツリーオイルですが、強力な抗菌成分がある一方で肌へのインパクトも強いため、やはりその利用には注意が必要です。

Kさんのケース。ニキビ対策としてピュアオイルを綿棒で使用していました。1週間ほど利用していましたが、ニキビ周りの肌は赤くなり、一向に改善しません。理由は単純で、ティーツリーオイルの成分が強すぎたことでした。
Kさんは敏感肌というほどではありませんが、虫刺されやかぶれなどの症状が出やすい・・・そんな肌質でした。そのため、相談を受けた専門家はティーツリーオイルをオリーブオイルを利用して20倍に希釈することを提案。5%にまで濃度を低下させました。結果、数日でニキビも肌の赤みも同時に解消。ニキビ対策は終了となりました。

高い濃度で使用すれば、より効果が高まるように思えるティーツリーオイルですが、決してそんなに単純なものではありません。体質との整合性を考慮し、適度に希釈した上での利用が重要だということが良くわかるケースでした。

ケモタイプ違いで香りの成分も全然違うことを実感! ニアウリ リナロール・ネロリドールケモタイプ


ティーツリーの近似種になる、ニアウリの木。日本でもユーカリに似てすっきりした香りのニアウリオイルは人気がありますね。このタイプのオイル(1,8シネオールを主成分としたタイプのオイル)はニューカレドニア産が有名ですが、オーストラリアでも生産されています。
でも、オーストラリアではもう一つ、ネロリドールとリナロールという2つの成分を主として構成されたオイルが抽出される、異なったケモタイプのニアウリが生産されています。ニアウリ リナロール・ネロリドールケモタイプ(LNCT)、別名はネロリーナ(これ以外にニアウリ・ネロリドールと表記される場合もあるようです)。
ロットによって主要な2つの成分構成のバランスには大きな違いが出ますが、合計でこの2つの成分で9割前後含有され、その香りはフローラル。「普通のニアウリオイル」とは全く違った香りです。
ところでこのオイルに多く含まれるネロリドールは男性ホルモンの値を上げる効果があるという研究データもあり、「男性を元気」にしてくれる作用が期待できるのだとか。

オーストラリア国内でも生産量が限られ流通量の少ないオイルですが、最近は生産者数も減少してさらに入手が困難になってきました。一方で、「普通のニアウリ」のイメージとは全く異なる香りが楽しめ、またケモタイプによるエッセンシャルオイルの違いを学ぶという上で、とても秀でたサンプルになりますので、アロマを深く学んでいる方には是非一度試していただきたいエッセンシャルオイルですね。

ブッシュハーブとしても愛用されているアニスマートル


アニスのような、特徴的な香りを持つ「アニスマートル」。この香りに対しては好き嫌いがはっきり分かれる傾向がありますが、オーストラリアでは多くの方がリコリス菓子に親しんでいることもあって、この香りを好む方が多いですね。
この植物から抽出されたエッセンシャルオイルはその成分がアニスシードオイルに似ている一方で、樹木の枝葉から抽出されるため青臭さがなく、使いやすい香りです。また成分上、優れた鎮静効果があり、子供の癇癪をコントロールする効果も知られています。

こんなアニスマートルですが、エッセンシャルオイルだけでなく、その葉を乾燥させたドライハーブでも人気です。ハーブはブレンドされてハーブティーとして利用されることがあるほか、スパイスとして使われることも。オーストラリア原産の植物であることから、同じくオーストラリア産の植物から作られたスパイス類と混ぜ合わせて「オーストラリアン・ブッシュハーブ」として、肉料理などで利用されたりしています。ただ、まだかなりマイナーな存在ですから、オーストラリアでも全国規模の大型店では取扱がされず、個人商店規模の小さな食料品店で時折、目にすることができます。
エッセンシャルオイル、ドライハーブと共にオーストラリア国内での生産量はまだとても少ないアニスマートルですが、レモンマートルの世界的な人気を追って、ヨーロッパを中心とした今後の人気上昇が期待されているオーストラリア産農産物の期待の新人です。

マカデミアナッツオイルをアロマで使うなら、精製オイルがオススメな理由


オーストラリアでもっとも多用されているキャリアオイルといえばマカデミアナッツオイル。精製オイルされたオイルが主にマッサージオイル用として活用されています。
オーストラリアで生産されているマカデミアナッツオイルには大きく分けて2つの種類があります。1つ目は未精製のオイル、二つ目は精製オイルです。

未精製オイルはナッツを低温圧搾で絞りフィルターで濾過したもの。主な用途は食用です。この種のオイルは栄養価が高くナッツの香りが楽しめる一方で、粘性が高くべとつき感が強いことから、マッサージ用途にはあまり適しません。また酸化の影響を非常に受けやすいことから香りの劣化が早く(古いオイルが持つ独特の匂いになります)、長期保存には適しません。

一方で精製オイルは、低温圧搾で抽出されたマカデミアナッツオイルをさらに精製加工することで作られるオイルです。精製処理によりナッツの香りが抑えられ、粘性が低くなることからサラサラした仕上がりになります。栄養価は失われてしまいますが、酸化の影響を受ける成分が除去されることで長期の保存が可能になります。もちろん化粧品用として利用されるオイルはこちらの種類のオイルです。
食用としてももちろん利用可能ですが、ナッツに特徴的な味も香りも失われていますので、美味しいオイルではありませんね。

このように、これら2つの種類のマカデミアナッツオイルはその特徴が大きく異なるオイルです。アロマのキャリアオイルやマッサージオイルとして使うなら精製オイルが適しているという理由がお分かりいただけることでしょう。

ところで食用として使うなら、未精製で新鮮なマカデミアナッツオイルを探すのがポイント。ナッツの香りたっぷりのオイルに少しだけ塩味を足せば、それだけでパーフェクトなサラダドレッシングになります。

手作りの小物・クラフトを香りでデコレーション


ぬいぐるみや編みぐるみ、ペーパークラフト、小物づくり・・・家で過ごす時間が増えて、こんなクラフトを始めた方も多いのではないでしょうか?
作品の見た目には皆さん、しっかりとこだわりますが、ここに香りを加えてみませんか?
たとえばラベンダーの形をしたクラフト作品から本当にラベンダーの香りがしたり、柑橘の作品から本当にあの爽やかな柑橘の香りがしたり・・・そうすると作品がもっと素敵なものとなることでしょう。

こうしたクラフトの香り付けで活用できるのがアクアフレグランス・水溶性エッセンシャルオイルです。用意するのはお好みの香りのアクアフレグランスとペットボトル入りの飲用水、そしてスプレーや霧吹き。
水で適度の香りにまで希釈したアクアフレグランスをシュッとスプレーすれば、作品がより素敵になりますよね。
自慢のクラフト作品を香りでデコレーションしてみませんか?

新型コロナウイルス流行後のティーツリーオイル不足で起きたこと


あまりメリットがないため、業界関係者は多くを語らない・・・今回はこのテーマです。
その強力な抗菌作用で知られるティーツリーオイル。新型コロナウイルスの世界的な流行で世界中から一躍注目を集めました。特にティーツリーオイルが多く活用されている北米での注目度は高く、ウイルス予防への活用方法として様々な記事が発信されました。
ティーツリーオイルには経験的に風邪予防への効果が知られており、またインフルエンザウイルスに対する作用についても研究が行われていることから、こうした反応は予測されたことでしたが、このブームによってティーツリーオイルへの需要が急激に高まったのです。

前年(2019年)末から今年(2020年)の年初にかけて猛威を奮ったのが大規模森林火災。ティーツリーの大規模農園の多くがこの影響を受けていたことで市場全体におけるティーツリーオイルの流通量が少なめだったのですが、ここにこのブームが到来したため、ティーツリーオイル不足が発生します。主だった農園は在庫を完売し、その後の市場に流れ出てきたのはちょっと怪しいオイル。引火点検査で揮発性物質の混入が疑われる(簡単に言えばアルコールで水増しした)ようなオイルや、蒸留時の不純物が処理されていない中途半端なオイルなどなど。小規模な農園や中間業者が様々な理由で溜めていた在庫を処分する為には良い機会だったのでしょうが・・・実に様々なティーツリーオイルが一気に出回りました。

こんな混乱も4月後半頃より始まった大規模農園の生産再開で収束し、現在では再び元の安定した生産状況に戻っています。
なお、ティーツリーファームズでは全てのエッセンシャルオイル、キャリアオイルで信頼できる農園さんとの取引に加えて、独自の検査を含めて品質の確認を行い、また徹底&安定した在庫管理の下で商品をお客様にお届けしていますので、今回の影響はありませんでした。

判断材料を「香り」から「成分」にまで広げることで見える、アロマの機能と魅力


車に乗っている時を思い出してください。あなたが運転をしている時と、助手席に座っている時とでは、同じ道を走っていても車窓から見ている景色や見ているポイントって結構違っていたりしませんか?
これと同じ様にエッセンシャルオイルのブレンドを考える場合、香りだけを考えている場合と、その成分構成まで含めて考えてている場合とでは、見えてくる光景が違って、きっとブレンドの設計にも大きな違いが出てくる事でしょう。

たとえば蚊をターゲットにした虫除けブレンドを作る場合。
単純に「レモンっぽい香りが効果的」だと考えたなら、レモンマートルやレモングラスのオイルなどを選択してしまうかもしれません。しかし、これらのオイルにはコバエなどが嫌う「シトラール」は多く含まれている一方で、蚊が嫌う成分「シトロネラール」が含まれていませんから、残念ながら蚊除けとして効果的なブレンドは作ることができません。一方で、レモンユーカリレモンティーツリー、シトロネラのオイルなら蚊が嫌う「シトロネラール」を多く含有していますので、このブレンドで選択すべきなのはこれらのオイルだということを判断することができます。

このほか、ペパーミントに多く含まれる成分「メントール」にも蚊除けの効果があります。これがわかれば、同様に「メントール」を多く含む日本ハッカのオイルにも蚊除け効果が期待できることが容易に想像できることでしょう。
印象が似ていてもメントールをほとんど含まないスペアミントオイルでは直接の代替にならないことも想像できますよね。

エッセンシャルオイルを考えるとき、その香りはとても重要な要素ですが、考える幅をそのオイルに含まれるメジャーな構成成分にまで広げることで、アロマはさらに楽しく、そしてより機能的で実用的なものになると思いませんか?

水溶性ティーツリーオイルの希釈でペットボトル入り飲用水をお勧めする理由


日常生活での抗菌を目的にご注文が多いのが「水でうすめてつかえるティーツリーオイル」。その名前の通り、ティーツリーを簡単に水を加えるだけで希釈して使えるようにした商品です。
ここで、お客様よりしばしばいただくご質問が、希釈に使う水についてです。

一般的に理想的な水として精製水や蒸留水が挙げられますが、当社でお勧めしているのは一般的ペットボトル入りの飲用水です。確かに、精製水を利用すれば不純物がほぼゼロのため長期保存ができますし、水質によって起こる希釈時の白濁も防ぐことができます。しかし、購入するには薬局・薬店にいかなければならず、また価格も高めです。
一方でペットボトル入りの飲用水の場合、スーパーやコンビニで購入できますし安価。さらに水自体は長保保存も可能です。希釈時に水質の胃影響により若干の白濁がある場合がありますが、激しく分離するわけではなく、抗菌スプレーの製作には全く影響を与えることはないと言えるでしょう。

ちなみに水道水ですが、こちらは水質に地域差が大きいため一概に言えないのですが、腐敗しやすい場合が多いこと、水質に地域差が多く希釈時に白濁する可能性が高いことからお勧めはしていませんものの、2〜3日以内に使い切るような場合であれば、問題なくご利用いただけるかと思います

使用する状況で変化する、ロザリーナの香りの秘密


一度開封してみると、その不思議な特徴が理解できるのがロザリーナオイル。香りそのものに変化があるわけではなく、香りに触れる状況によって変化か感じられる・・・
言葉では説明しにくいのですが、開封したボトルの口から直接その香りを試した時と、ボトルのキャップを閉めた後にほのかに残る香りを比べてみてください。前者には強いスパイクを感じる一方で、後者にはフンワリとしたローズを思わせるスイートな香りを感じることができるでしょう。

この理由はオイルの成分に含まれる1,8シネオールを中心とした成分の存在が理由と推測されます。この成分はスッキリ感がある一方で、刺激的なため、フローラル感を覆い隠してしまう作用があるのです。
ロザリーナには40%台と、ラベンダーオイルと同等かそれ以上のリナロールが含有されていますので、本来はフローラル感がたっぷり楽しめるオイルです。これが刺激成分でマスクされることで、香りの印象が大きく変わってしまう・・・。

こんなこともあって、ボトルから直接上がってくる香りと、ワンクッション置いた香りに違いが大きく感じられることになります。この特徴を活かした活用法はブレンド。他のオイルとブレンドで利用することで、スパイクな部分が抑えられ、ローズオイルを思わせるようなフローラルな香りをより上手に引き出すことができるのです。

抗菌力も! ロザリーナオイルの成分構成はフローラル感とスッキリ感が共存

ロザリーナの別名はラベンダーティーツリー。その別名の理由は香りが似ているからではなく、ティーツリーと同じメラルーカ種の樹木の枝葉から水蒸気蒸留によって抽出されるこのオイルに、ラベンダーオイルと同等の割合のリナロール成分が含まれるという、化学的な理由によるものです。

現在出荷中のオイル(ME-070)を例にとると、含有されるリナロールの割合は約40%。ティーツリーオイルの抗菌成分として知られるテルピネン4オールは4%弱ですが、双方ともに強い抗菌効果が知られていますから、抗菌目的としても実は有用なオイルであることがお分かりいただけることでしょう。
そして同時に多く含まれているのが1,8シネオール。約20%ほど含まれるこの成分はユーカリオイルの主成分として知られる、去痰効果で呼吸をスッキリさせてくれる成分です。

マイナーであまり目立たないエッセンシャルオイルですが、超音波式のディフューザーを使って拡散すれば、抗菌とフローラル感&リラクセージョン、そしてスッキリ感を一度に実現してくれる、ロザリーナオイルはそんな隠れた逸品と言えるでしょう。