ティーツリーの花が咲きすぎて、まるでカリフラワーのよう


厳しい乾燥と激しい森林火災で大変だった去年(2019年-2020年の夏)と比べて、適度な雨と日照に恵まれた穏やかな初夏を迎えたからでしょう、今年のティーツリーの花は例年に増して大きく満開です。
普通なら枝先にチョコンと、雪が載っているかのように咲くのですが、今は「カリフラワー」のように、木全体が白く見えるほどに花をつけています。

今シーズンのティーツリーオイルは現在までのデータによると、品質でも前シーズンを上回っていますので、これからが楽しみです。

高濃度のレモンマートルオイルを扱う際の注意点


他を圧倒するような強い香りを持つのがレモンマートル。高濃度のシトラール成分で構成され、レモン果汁を思わせる鮮烈な香りが特徴です。
ただし成分が強いため、その取扱いにはちょっと注意が必要。

まず、オイルが直接肌に触れることのないようにすること。特に敏感肌の方は微量のオイルであっても肌が赤くなったり、痒みを伴う湿疹の原因となる場合がありますので、要注意です。
ティーツリーファームズでもこのオイルを多量に取り扱う場合にはアクシデントでオイルが肌に多量に付着することの無いよう、スタッフは必ずゴム手袋を使用しています。
もし、仮に肌にオイルが多量に触れてしまった場合には石鹸を利用して、しっかり洗い流しましょう。

また多量にオイルを扱う場合には換気が必要かも。アロマなのに「換気」なんて矛盾するようですが、レモンマートルの成分はそれほど強く、そのため狭い空間で多量に扱った場合、肌や目にチクチクした刺激を感じることがあるのです。

なおハーブティー等としても広く一般的に利用されているレモンマートル自体には毒性はなく、オイルもオリーブオイルの香り付けとして、食用で用いられているほどですので、危険なオイルではありません。
ただ、高濃度の段階での取り扱いに注意してください。

水虫予防! フットケアオイルの作り方


ティーツリーオイルの優れた抗菌・抗真菌効果。たとえば水虫に原因となる白癬菌に対しては1%未満の濃度でその増殖を抑制する十分な効果があることが知られています。(詳細な数値データはこちら

そこで今回は水虫対策としてのティーツリーオイルの活用方法をご紹介しましょう。

フットケアオイル
キャリアオイル(98-99%)+ ティーツリーオイル(2-1%)のブレンド。これを就寝時に利用します。
ポイントはキャリアオイルの選択によって使用感が大きく違ってくること。ベトつき感が少なくなるように作るなら化粧品グレードのマカデミアナッツオイルやホホバオイルの利用がお勧めです。保湿効果もありますから、水虫予防だけでなく、爪や肌のスキンケアとしての効果もすぐに実感できることでしょう。より安価な化粧品グレードのアーモンドオイルでプリブレンドされている商品もありますから、作るのが面倒な方にはこの商品も選択肢ですね。

フットケアスプレー
水でうすめてつかえるティーツリーオイル(15%水溶液)をペットボトル入りの飲用水で10倍に希釈し、スプレー容器に入れて完成。お風呂上がりや就寝時に足に直接スプレーして使用します。また靴の内側にスプレーしておくと、水虫菌対策と同時に靴のニオイ対策にも効果的です。

大切なポイントはティーツリーの濃度管理。ティーツリーの濃度を高めればよく効くように思いがちですが、実は高濃度での利用は状況を逆に悪くしてしまうこともありますので、適切な濃度で使用しましょう。

レモンの香りのティーツリーでしょ? レモンティーツリーオイルに多い誤解とは


芳香剤や洗剤などでは、まず標準の商品があって、そこにレモンの香りをつけたバージョンの商品があって・・・
こんな商品構成をしている製品は多くありますね。
きっと、この感覚の延長なのでしょう、時折、誤解されるのは『レモンティーツリー(レモンセントティーツリー)』のオイル。それって「レモンの香りをつけたティーツリーオイルなんでしょ?」という具合に。

こういった誤解が前提になっている場合、元の機能は同じだと思われていますから、レモンティーツリーもティーツリーと同じ抗菌効果があって・・・という具合に、話が進んでゆきます。

これら2つのオイルは、抽出される植物の見た目が似ている、というだけの関係で、植物学的な分類では全く違う植物。加えて、抽出されるエッセンシャルオイルの化学的な構成成分も全然違いますから、そこから期待される機能も香りも全く異なります。

ここまで説明させていただくと、皆さんご理解いただけるのですが、それでも未だに誤解を受けることの多いエッセンシャルオイル。画一的に生産される工業製品ではなく、個体ごとに個性が現れる農産物であるという点も忘れられやすい点ですね。

スペアミントオイルとペパーミントオイルの使い分けを考える


ミントの香りといえば、歯磨きなどで毎日触れている香りではないでしょうか。加えて、ガムやキャンディーなどのお菓子でもしばしば触れる香りです。
こうしたこともあり、多くの方がミントに抱くイメージは強い清涼感ですね。この清涼感・スッとする感覚の源泉はメントール成分。この成分を多く含んでいるのがペパーミントオイルです。
刺激的でスッキリした香りは集中力を高めてくれる香りとしても知られていますが、一方で強すぎるその香りは主張が強く、ブレンドで用いるのが難しい香りでもあります。たとえば、メントールが持つ虫除け効果を期待してレモンユーカリやラベンダーなどと合わせて「虫除けブレンド」で使った場合、混沌として収拾がつかない香りに仕上がってしまうことも多いですね。

これに対してスペアミントオイル。こちらはミントの爽やかな香りがある一方で、刺激成分の含有がほとんどありません。そのため、トップノートの他の香りとのブレンドでも調整がしやすい香り。たとえばレモン系の香りに合わせれば心地よいレモン&ミントの香りとして楽しめます。
協調性のある香りですから、単体ではあまり目立ちませんが実はブレンドで活躍できる場面の多い香りですから、常備しておいていただきたい一本です。

ペパーミントとスペアミント。それぞれの個性を楽しんで活用してみませんか?

ティーツリーオイルの酸化で変わるもの・変わらないもの


ティーツリーオイルはエッセンシャルオイルの中でも比較的酸化の影響を受けやすいオイルと言えるかと思います。そのためその保管にはボトル内の酸素量を減らすなど、酸化の防止・抑制が重視されることになります。

さて、ティーツリーオイルが酸化することで大きく変わるのはその香り。本来は澄んだ爽やかな香りだったものが、酸化による劣化により、まるで化学調味料を多量に溶かしたような、独特の尾を引くような強い香りが和感を感じさせるようになります。
時折『ティーツリーの香りは薬品にような香り』と感じるという方がいますが、おそらくアロマ用の高いグレードのティーツリーオイルではなく、刺激成分の含有が多いクリーニングや日用品用グレードのオイルか、こうした酸化の進んでしまったオイルの香りを試されたのだと思います。
ちなみに、(しっかり管理されたアロマ専門店ではこうしたことはないのでしょうが)雑貨店や量販店などの店頭に配置されているテスト用のボトルで、酸化が進んでしまった残念な香りに出会うことがあります。

一方で、酸化が進んでも大きく変わらないのが抗菌力。このオイルの抗菌効果の源泉であるテルピネン4オールは酸化に強い成分であるため、抗菌だけに着目とすると酸化による劣化の影響を受けません。つまり香りは悪くても、抗菌用途としては活用できる・・・(腐ってカビが生えるようなことは絶対にありません・笑)。

オーストラリアの家庭にある救急箱でしばしば見つかる10年以上も前のティーツリーオイルの小瓶は、抗菌剤としてはまだまだ『現役』ということになりますね。

目がチクチク・・・レモンマートルオイルの連続利用では濃度に気をつけて


レモンマートルオイルを超音波式のディフューザーを使って利用していたDさん。噴霧量の多いタイプの機器を使って経営するお店で利用してました。レモン果汁を思わせる済んだ香りは店に来るお客さんからの評判も上々でした。

オイルは水を満たした機器のタンクに数滴、加えます。シトラル成分を多く含むレモンマートルの香りはとても強いのですが、毎日利用しているとやはり香りに対して「慣れ」が生じてきます。結果、Dさんには日を追うごとに香りが感じられにくくなり、オイルの使用量が徐々に高まる結果に。
数週間後、Dさんは目に異常を感じます。それはチクチクした刺激。
そう、理由はレモンマートルオイルでした。空間に充満したレモンマートルオイルに多く含まれるシトラル成分による目に対する刺激作用がこの原因でした。

エッセンシャルオイルはとても強い成分で構成されていますが、中でもレモンマートルは刺激が強めのオイルです。香りに慣れることで使用濃度が上昇しないよう、使用量(今回の場合はタンクへの滴下数)をきちんと管理し、またブレンドや他の種類のオイルへの定期的な変更をすることで「香りへの慣れ」を防止するなど、工夫をしながら活用するようにしてください。

エッセンシャルオイルの利用でスプレーが壊れる理由


エッセンシャルオイルを使って作ったミストスプレー。しかししばらく利用しているとスプレーポンプが詰まったりして、うまくミストが作れなくなることってありますよね。
この原因の多くはエッセンシャルオイルによる樹脂部品の腐食です。エッセンシャルオイルの多くは樹脂・プラスチック成分を腐食する作用があり、たとえばティーツリーファームズの商品であれば、ラベンダーティーツリーといったオイルがスチロール系の樹脂を腐食します。低温圧搾により主に果皮から抽出されたオレンジやグレープフルーツなど、リモネンという成分を多く含むエッセンシャルオイルにも激しく樹脂を腐食する作用があり、発泡スチロールにこれらのオイルを滴下すると、すぐに穴があいてしまいます。

こうしたことから、ミストスプレーポンプのメーカーでは、商品化の前に必ず使用する素材でのスプレーポンプの耐性試験を推奨しています。(こうした試験をして採用しても、時折、ロットによっては故障が多発することがありますので、悩ましいところですが。。。)

もっとも個人利用のために自作したアロマミストでは事前の耐性試験などできませんから、ある意味「一発勝負」でスプレーポンプを選択することになります。故障は、残念ながらスプレーポンプの価格とは関係なく発生していますので、選ぶ際には故障することを前提に、安価なものを選択することを勧めします。
もしくは、利用しているアロマスプレーのポンプが故障なく動くようあれば、洗浄して再利用するのもお勧めですね。

アロマで虫よけ・レモンティーツリーとペパーミントの組み合わせ


一部のエッセンシャルオイルに虫よけ効果があることはすでに広く知られています。一方で、虫よけ効果がほとんど期待できないのに、効果的だと誤解されているケースも見受けられます。
たとえば、ある会社さんの虫よけブレンド。レモンユーカリなど、虫よけ効果に優れたオイルをベースにとしている一方で、含まれる数種類のオイルは香り付けのために加えられたものであったり、効きそうなイメージを高めるため(一部のオイルは虫よけ効果がほとんどないにも関わらず、効果があるように誤解されています)に加えられているようでした。
事実、虫よけ効果に優れたエッセンシャルオイルの多くは強く個性的な香りが多いため、これらを組み合わせて心地よいブレンドを作り上げるのは至難の業です。

で、今回オススメするのは比較的相性のいい2種類のオイル、レモンティーツリーペパーミントのオイルの組み合わせです。そう、レモン&ミント。
レモンティーツリーオイルには蚊が嫌う成分シトロネラールが豊富に含まれる一方で、柑橘系の香りの源泉となるシトラールも含まれ、甘酸っぱさを感じさせるスッキリした香り。シトラールを含まないレモンユーカリでは出せない香りです。
ペパーミントは刺激的なメントールの香りが主体ですが、この成分も清涼感を感じる爽やかな香りであると同時に、実は蚊が嫌う成分ですから、虫よけに効果的。
エッセンシャルオイルのブレンドのバランスはお好みによりますが、レモンティーツリー8割に対して、ペパーミント2割が目安でしょうか。甘みを強く感じさせるオーストラリア産のペパーミントオイルであれば3割程度にまで量を増やしても良いかと思います。

このブレンドをそのままディフューザー使って拡散すれば、お部屋の虫よけとして利用できるほか、水溶化すれば虫除けスプレーが作れますし、キャリアオイルを使って希釈すれば汗に流されにくい虫よけオイルにもなりますね。

就寝時に抗菌エッセンシャルオイルを使って風邪予防を始めよう!


ティーツリーファームズが2014年に日本の医療機関と共同で行った研究では「抗菌エッセンシャルオイル・メディフレグランス」の拡散したこの年の秋〜冬、風邪の罹患数が大きく減少したことが報告されました。利用した抗菌エッセンシャルオイルにはティーツリーの抗菌成分として知られるテルピネン4オールが多く含まれています。
また、夜間にはラベンダーオイルを多く含むタイプの抗菌エッセンシャルオイルを拡散したことで睡眠状況が大きく改善されたという報告もあり、生活サイクルの改善・安定がさらにこの改善に影響している可能性もあります。

風邪予防には適度な湿度も効果的。つまりエッセンシャルオイルと共にミストを拡散する超音波式のディフューザーはベストの選択肢。特に締め切った寝室での利用は抗菌成分の拡散も容易ですから、就寝時に活用するのが良さそうですね。
ちなみにディフューザーには色々な種類がありますが、抗菌目的での利用では購入時に店頭で比較して、できるだけ噴霧されるミストの量が多い機器を選択するのがポイントです。