円安とインフレと・・・そして精油の価格上昇でこれから起きること


著しい円安で輸入品の価格上昇が懸念されていますが、ティーツリーオイルを含む精油・エッセンシャルオイルの価格に影響を及ぼし始めています。

エッセンシャルオイルについては、水蒸気蒸留で利用するためのエネルギーコスト、人件費、そして梱包や輸送、保険など関連する様々な分野でのコスト上昇の影響を受けて、その生産者価格は既に大きく上昇しています。
ここに円安と人件費の上昇を伴うインフレが加わった結果は大幅な価格上昇。現在、各メーカーが既に日本国内に持っている在庫が無くなった時点で、急激に大幅な影響が出ることでしょう。
国内に在庫される量の少ない希少種のエッセンシャルオイルでは某有名ブランドが値上げを断念して販売そのものを終了するなど、「日本では入手できなくなる」といった形で、既に大きな影響が出ています。

誠実なブランドはここで価格上昇分を販売価格に転嫁します。一方で従来価格を維持するために品質を犠牲にしてグレードや仕入先を変更するブランドや、新たに安価な価格で参入してくるブランドがあることも予想されます。

もし、この安価な商品に十分な品質が伴えば良いのですが、生産コストさえも下回るような価格設定の商品であれば、品質以前に、それが本物のエッセンシャルオイルなのか、というレベルで疑問を持つ必要が出てきます。
つまり、品質と価格の両面で、現在よりも商品レベルの二極化がさらに大きくなることを私達は予想しています。

カビ臭を消す、エッセンシャルオイルの消臭効果とは?


アロマといえば強い香りで知られるエッセンシャルオイルを利用することから、カビ臭対策などでも「強い香りで覆うことで、マスクしてしまう」というように誤解されているケースが未だに多いようです。

誤解されている・・・そう、選択するエッセンシャルオイルによっては、カビ臭をその根源から絶やしてしまう効果があるのです。

カビ対策といえばティーツリーオイル。その強い抗菌成分はカビなどの真菌に強く作用します。超音波式のディフューザーを利用してティーツリーオイルやその抗菌成分を利用した抗菌エッセンシャルオイルを拡散した結果、カビは死滅し、カビ臭も低減。さらにカビが原因だったと思われるアレルギー症状や喘息などの気管支系のトラブルまで改善してしまったケースもありました。
参考記事

たしかに、抗菌力のないエッセンシャルオイルや、合成香料を利用し
た場合であれば、芳香剤や柔軟剤のように、香りを拡散することで嫌なニオイをマスクする効果しか期待できません。
しかし、抗菌力に優れたエッセンシャルオイルを上手に利用することで、そのニオイを根源から対策することができるのです。

ティーツリーオイルを使って作ったスプレーなら簡単に始められますね。自作が難しい&面倒な方はティーツリーの抗菌スプレーが利用できます。
エッセンシャルオイルでお部屋のニオイ対策と生活空間の改善を始めてみませんか?

睡眠を改善するために選ぶべきラベンダーオイルとは?


ラベンダーオイルにはリラックス効果や睡眠導入効果があることが知られています。しかし、実際に使ってみてイマイチ効果が感じられなかったり、逆に眠りにくくなったり・・・そんな経験をする方も多いようです。
その理由のひとつとして考えられるのが、ラベンダーオイルの成分が体質に合わないケース。ラベンダーオイルに多く含まれるリナロール成分が体質に合わないため、頭痛などの症状が出ることがあり、これではリラックス効果は期待できませんね。

ただ、今回注目したいのはもう一つのケース。ラベンダーオイルの成分バランスによる違いです。。ラベンダーオイルは産地によりその香りや成分構成に大きな違いがあることが知られています。ラベンダー(主に安価なラベンダーオイル)にあるツンとした香りに心当たりはありませんか? これは主にカンファー成分による香りです。また、このカンファー成分は刺激が強く、一部では覚醒作用をもたらすため、睡眠導入には不向きなのです。あまりリラックスできない、心地よく眠ることができない、そう感じたラベンダーの香りにはこのカンファー成分が影響している可能性があるのです。

一方、オーストラリア・タスマニア産のラベンダーオイルは、カンファーの含有量が少ないため、ツンとした香りがほとんどありません。そのため刺激が抑えられ、優れたリラックス効果を発揮します。これにより心身が落ち着き、自然な眠りへと導かれやすくなるほか、肌や呼吸器への刺激が軽減されるため、安全性も高まるのです。
リラックスや睡眠導入の効果を期待するなら、ラベンダーオイルのカンファー含有量に注目してみてはいかがでしょうか?

ちょっぴり強めの『ティーツリースプレー』活用法

ちょっぴり強めがコンセプトのこの『ティーツリー抗菌スプレー』
何が違うかというと、ティーツリーの抗菌成分として知られるテルピネン4オールの含有濃度なんです。
5分間で99%のコロナウィルスを不活性化させるために必要な濃度は3.3%なのですが(詳細なデータはこちら)これを上回る3.5%。

もちろんウィルス対策だけでなく、雑菌やカビ対策としても広く活用いただけます。(参考データ:病原菌に対するティーツリーオイルの抗菌濃度の一覧

では、このちょっぴり強めの『ティーツリースプレー』が、具体的に日常の生活の中でどのように利用できるのか、考えていきましょう。

お部屋の消臭・ニオイ対策
シューボックスのある玄関で活躍します。特にマンションでは玄関のニオイって気になりますよね。靴やシューボックスのニオイの原因の多くは雑菌やカビの増殖。なので、ティーツリーの抗菌力が役立つのです。消臭スプレーや芳香剤でごまかすのではなく、ニオイの原因を根っこの部分から退治します。

持ち物の消臭にも
靴やカバン、スポーツ用品なども、汗や皮脂に由来する汚れでニオイが発生しやすいですよね。靴下にも効果的。

浴室やクローゼットのカビ予防
浴室や湿気の多いクローゼットスペースなどはカビが増殖しやすい環境です。週1回のスプレーでティーツリーの強力な抗カビ機能を活用しましょう。

車のエアコンのニオイ対策
カーエアコンを室内循環に切り替えて、車内でこのスプレーを使用することで、気になるエアコン臭対策に。

ルームスプレーとして空間や床面の抗菌
ルームスプレーとして空間に噴霧して使用します。爽やかなティーツリーの香りが楽しめると同時に、ミストの多くは徐々に落下し、カーペットやフローリングの表面に付着します。蒸発してしまうまではこの成分が十分な抗菌効果を維持していますので、床面に落下したウィルスや雑菌、真菌に対する効果が期待できます。

不特定の人が触れる箇所の抗菌
シュッと一吹きで対策完了。ドアのハンドルやノブなどのほか、押しボタン、郵便受け、手すり、椅子の肘掛けなど、様々な箇所がイメージできることでしょう。

このちょっぴり強めの『ティーツリースプレー』を利用して、毎日の生活で気軽にティーツリーの抗菌力を活用してみませんか?

秋の長雨で蚊が大発生中・・・で、効果があったのはレモンユーカリ


4月のオーストラリアは秋。今年は雨が多く、蚊が大発生しました。
例年なら葉や草の陰に隠れているのでしょうが、今年は雨を避けたからなのか、建物の軒下にたくさん集まっています。1平方メートルあたり30匹はいるでしょうか。特に扉の周囲に多く集まり、開くとスッと中に入ってきます。
そこで使ったのが蚊が嫌うことで知られるレモンユーカリオイル。

<作り方>
スプレー容器を用意し、レモンユーカリオイル5%、アルコール95%の割合で混ぜ合わせれば完成。

こんなシンプルなスプレーですが、まずは網戸の内側から外に向かって使用することで網戸の外側に待機していた蚊をすべて追い払いました。レモンユーカリがとっても嫌いらしく、数時間後にも蚊は寄ってきません。
その後、ドアの外側や軒下をスプレー。効果を確認するために軒下の一部にスプレーをしない箇所を決めて蚊の動きを比較しましたが、結果、スプレーをしていない箇所に多くの蚊が集まりました。やはりかなり効果的なようです。

アルコール成分が強いため、スプレーの際に目に入ると強い刺激を感じますので注意が必要ですが、屋外の蚊対策としては良い結果でした。

ケミカルからナチュラルへ・虫よけに精油を活用するということ


夏を目前に、外出の機会が増えるのではないでしょうか。一方で蚊が媒介する病気も増える傾向があり、また野山ならマダニのリスクもあります。

これからの時期に役立つ精油といえば、蚊が嫌う成分をタップリ含んだエッセンシャルオイルたち。
その代表となるのが「シトロネラール」という成分で、レモンユーカリオイルの構成成分として70〜80%ほども含まれています。
ペパーミントオイルに多く含まれる「メントール」成分も効果的ですね。このほか、レモンティーツリーオイルにも蚊が嫌う成分が適度に含有されていて、その香りの良さからオーストラリアでは虫よけの素材として多用されています。
これらのオイルは虫よけとして直接的に衣服や体に使用するほか、ディフューザー等で部屋空間に拡散することで、その部屋に蚊を近づけさせないという利用方法もあります。

オーストラリアでは虫よけ効果を持つ化学薬品によるリスクが広く知られた結果、近年、こうした天然成分を活用した虫よけが積極的に活用されるようになっています。
特に最近は日本を含めてアジア地域で広く蚊が媒介するデング熱の流行があり、ますます注目されています。

ケミカルからナチュラルへ。この流れは世界的なもの。特に毎日使うような場合なら、もっと安全性を重視したいですよね。
エッセンシャルオイルを理解すれば、虫よけは自作することもできますので、上手に活用してみませんか?

『本当のオーストラリア産』を見抜いた、お客様の超感覚


お客様より『私達が知っている、本当のオーストラリア産にようやく出会えました』というメッセージをいただきました。

以前にオーストラリアにお住まいだったとのことで、こちらで高品質なゴールデンホホバオイルを活用されていたそうです。日本に戻った後、色々なホホバオイルを試したそうですが、どれも以前に使用していた本当のオーストラリア産には及ばなかったとのこと。
そしてたどり着いたのがキュアス、そしてティーツリーファームズのゴールデンホホバオイルだったのだそうで、『ほのかに香るホホバの香りとその使用感は、他産地のホホバとははっきり違うのですぐに分かります』、とのことでした。

私達が出荷しているオーストラリア産のホホバオイルは精製処理されないゴールデンホホバオイル。圧搾して出てきたオイルからフィルターで殻などの異物を除去しただけの、とってもシンプルなオイルです。そのため、生産年によってその色にもばらつきがあったりしますが、こんな素朴なホホバオイルだからこそ、深い魅力を感じていただけたのでしょう。

実は過去にも何度か同様のご感想を頂いており、肌感覚でオーストラリア産の品質を見抜くお客様の優れた「超感覚」には本当に驚きながら、同時に品質の高さを見抜いていただき、とても嬉しく思います。

ニアウリと同じ種類の木から作られるネロリーナオイルとは?


ネロリーナのエッセンシャルオイルはニアウリと同じ”Melaleuca quinquenervia”という木から抽出されるオイルです。
よく、柑橘系のネロリと勘違いされるのですが、どうしてこのような名前になったかといいますと、その主成分にネロリドールとリナロールが多く含まれており、これらの成分の最初の音、ネロとリナをくっつけてネロリーナとなったという、単純なものです。

学名がメラルーカで始まっているため、植物学的にティーツリーの近似種であることも容易に想像いただける事でしょう。海岸に近い汽水域の湿地帯に多く自生していますので、塩分にも強い木であることがわかります。

ネロリーナには毒性も刺激成分も皮膚感作用成分もほぼない一方で、鎮痛や消毒、抗菌作用のほか、抗寄生虫などの作用が知られているため、虫よけの素材としても利用されます。
最近ではその成分が更年期における男性機能の活性化に効果が期待できるとの情報もあり、マイナーな精油ながら、注目を集めるようになりました。

また、何より甘くフローラルな特徴的な香りは人気が高く、香りのプロ・アロマセラピストの中で人気が高い香りなのですが、生産者やロットごとにその成分構成比や香りの違いが比較的大きくなるオイルでもあります。

マカデミアとティーツリーで作るネイルケアのためのオイル


ネイルケアで活躍するのはマカデミアナッツオイル。
マカデミアナッツオイルにはパルミトレイン酸を多く含有し、肌への浸透が素早いことから、爪のコンディションを表面だけでなく内側からも整えてくれます。さらに甘皮部分に目立つ逆剥けなどのケアにも効果的なのです。

食用グレードのオイルも利用できますが、酸化しやすく、べとつきが多いのが難点。なので指先にはべとつきがなく、浸透性が高いコスメグレードの精製オイルがオススメです。精製オイルの魅力は酸化の影響を受けにくい点も魅力ですね。

こんな優れたマカデミアナッツオイルにティーツリーオイルをブレンドすることで、優れたスキンケア効果を実現します。加えるティーツリーオイルの量は全体の1〜3%が目安。
ティーツリーオイルが持つ優れた抗菌成分により、スキントラブルの原因となる雑菌や水虫の原因となる白癬菌などのカビ・真菌対策にも効果が期待できます。

これらを混ぜ合わせたネイルケアオイルはスポイトやドロッパー付きのボトル容器に入れて使用します。指先を上に向けた状態でオイルを滴下して、ゆっくり降りてきたオイルを指先になじませるようにマッサージして使用します。
もちろん足の爪にも利用でき、こちらは水虫予防に効果的です。

『本物のラベンダーの香り』で見えないおしゃれを楽しむ


最近は柔軟剤や芳香剤などで多用される、ラベンダーっぽい香り。
でも、ティーツリーファームズのエッセンシャルオイルで『本物のラベンダーオイルの香り』を知っている皆さんには、これらの違いがはっきりと感じられることでしょう。
だからこそ、ラベンダーの香りで「見えないおしゃれ」をするのなら、やっぱり本物の香りを使って演出したいですよね。

香りを楽しむためのボディスプレーを作るなら、アクアフレグランス(水溶性オイル)のタスマニアンラベンダーオイルがオススメ。
作る方はとっても簡単で、15mlサイズの小さな小分け用のスプレー容器にアクアフレグランスを10〜15滴程度加えて水で希釈するだけ。もちろんルームスプレーとしても使えるので、お部屋のおしゃれにも使えます。

ピュアオイルを使ってスプレーを作る方法もあります。
エッセンシャルオイルを使ったルームスプレーの作り方
ただし、ラベンダーオイルの成分は樹脂を腐食してしまう効果が強いため、(構造と種類によりますが)スプレーポンプが故障しやすいのが難点かもしれません。