ネロリーナのエッセンシャルオイルはニアウリと同じ”Melaleuca quinquenervia”という木から抽出されるオイルです。
よく、柑橘系のネロリと勘違いされるのですが、どうしてこのような名前になったかといいますと、その主成分にネロリドールとリナロールが多く含まれており、これらの成分の最初の音、ネロとリナをくっつけてネロリーナとなったという、単純なものです。
学名がメラルーカで始まっているため、植物学的にティーツリーの近似種であることも容易に想像いただける事でしょう。海岸に近い汽水域の湿地帯に多く自生していますので、塩分にも強い木であることがわかります。
ネロリーナには毒性も刺激成分も皮膚感作用成分もほぼない一方で、鎮痛や消毒、抗菌作用のほか、抗寄生虫などの作用が知られているため、虫よけの素材としても利用されます。
最近ではその成分が更年期における男性機能の活性化に効果が期待できるとの情報もあり、マイナーな精油ながら、注目を集めるようになりました。
また、何より甘くフローラルな特徴的な香りは人気が高く、香りのプロ・アロマセラピストの中で人気が高い香りなのですが、生産者やロットごとにその成分構成比や香りの違いが比較的大きくなるオイルでもあります。