ティーツリーオイルが、かつてオーストラリア軍の常備薬として用いられた事は有名な話です。事実、切り傷やすり傷など、皮膚の外傷に対して、現在も家庭で用いられています。
具体的な使われ方ですが、一般的なのは、これらの傷口に対してピュアオイルや希釈されたオイルを直接塗布する方法。綿棒などがあればより良いのですが、緊急時であれば指先やティッシュペーパーなどを使ってそのまま塗布されます。
これはあくまでも、緊急時における消毒と麻酔効果を期待してのものであり、必要に応じて医療機関等で治療を受ける事を忘れてはいけません。
また希釈のないオイルを利用する場合、当然ですがその濃度は大変高いものとなります。優れた消毒・殺菌効果はむしろ逆に強すぎる場合があり、肌が赤くなったり湿疹などの症状を示す場合もあります。そのためこうした場合には広範囲に塗布するのではなく、できるだけ必要な箇所にピンポイントで利用するのがコツと言えるでしょう。
緊急時に希釈して使用する場合、ティーツリーオイルの濃度が10〜20%程度になるようにするのが目安です。その場にキャリアオイルがない場合にはオリーブオイルやサラダオイルなどの食用油が代替になります。(ベトつきが多く匂いも気になりますが大丈夫です)
緊急時の豆知識として覚えておいていただければと思います。