10月のオーストラリア、今年もティーツリーの花が咲きました。
毎年刈り取られるティーツリーの畑に咲いた花だけを見ていると、人の背ほどの低い低木にチラホラと花を咲かせる、そんなイメージなのですが、畑ではなく、森林に自生して5メートルほどまで大きく育ったティーツリーの木に咲いた場合にはこんな感じになります。
大きく育った木の場合、枝先に付く葉の量が少なくなって、花ばかりが目立ちます。
一方で、すべての樹木が一斉に花を咲かせるわけではなく、樹木ごとに開花のタイミングが異なり、この時も、隣の木は全く開花していませんでした。
ちなみに、「この木を切って蒸留すればティーツリーオイルができるのか?」と思った方はいませんか?。
答えは「Yes」であり「No」でもあり。
オイルは蒸留できます。でも、そのオイルは必ずしも一般的に知られている、テルピネン4オールを中心に組成されているティーツリーオイルであるかは分かりません。全然違う香りと成分のオイルが抽出される可能性も高いです。
こうした違いが、いわゆる『ケモタイプ』の違いなのです。