サンダルウッドやローズウッドのエッセンシャルオイルはその香りの良さで人気があるものの、その希少性から価格が高騰したため乱伐が進み、絶滅が危惧される状況になっています。特に樹木から抽出されるウッド系のエッセンシャルオイルは花や枝葉から抽出されるエッセンシャルオイルよりもその生育に時間がかかる場合が多く、結果、希少性が高まり、価格が高騰し、乱伐が拡大する・・・という負の循環に陥ります。
こんな中で、強い生育力で安定したオイルの生産が期待できるオーストラリアの『ブッダウッド』が注目されています。濃い茶色をした粘性の高いブッダウッドオイルはその色と同様に濃厚な香りが特徴。その別名は「偽サンダルウッド」や「砂漠のローズウッド」などとも呼ばれ、これらのオイルの代替として強く意識されていることが分かります。
樹木自体は豊富に存在し、また生命力が強いため一部の州では植樹が禁止されているほど。つまりブッダウッドは商業的に利用しても絶滅を危惧する必要のない、サステナブルなウッドオイルと言えるのです。
危機的な状況にある他のウッド系オイルの香りを守るためにも、こうしたサステナブルなウッドの香りの人気が高まることは、私達の未来にとってもきっと良い事なのではないでしょうか。