マカデミアナッツオイルやホホバオイルの影に隠れて、有名なオイルなのにオーストラリア産であることがあまり知られていないのがアーモンドオイル。オーうストラリアは世界でも有数のアーモンド生産国です。
食用として用いられることの多いアーモンドオイルですが、化粧品用途向けに精製処理されたオイルも生産されています。アロマのキャリアオイルで利用されるのもこのタイプのオイル。
ホホバとは異なり、精製しなければコスメ用途としては使用できません(正確には、未精製オイルでも使用できますが、成分が不安定で腐敗しやすく、べとつきが強いため適しません)。精製されたオイルはべとつきが少ないのが特徴。同時にアーモンド特有の香りが抑えられています。さらに食用オイルとの大きな違いは酸化に強く、腐敗しにくいこと。時折、この違いを理解しないままに食用のアーモンドオイルを用いてエッセンシャルオイルを希釈したり、マッサージオイルを自作し、数週間で香りが急激に劣化してしまうケースがあるようですから、この違いを理解しておくことは重要です。
アーモンドオイルはマカデミアナッツオイルと比較してやや赤みがかった色が特徴。この記事の画像のオイルのような色のほかに、もっと赤みがかったオイルもあり、ロットにより違いが見られます。肌で使用する場合、マカデミアナッツオイルのような、すっと肌に浸透するような感覚はあまりありませんが、塗布後に軽くタオルを使ってタッチドライすることで、しっとりとした仕上がりが体感できます。
また、化粧品用途として用いられる品質に加えて、もう一つの魅力は経済性。ホホバなど他のキャリアオイルと比較して安価ですから、多量に利用したい場合に適しています。未開封の場合で3年間は問題なく保管できる(開封後は1年以内に使いきることを推奨)成分の安定性も魅力ですね。
オーストラリア産の精製アーモンドオイルをキャリアオイルとして活用してみませんか?