オーストラリアで生産されているウッド系オイル。その中で近年、新しいオイルとして注目を集めているのがブッダウッドのエッセンシャルオイルです。
見た目は画像の通り、赤みの強い茶色。例えるならキャラメルやウィスキーのような色でしょうか。
光を当てるとその赤さが更に強く見えてきます。これほどに濃い色を持つエッセンシャルオイルはマンダリンなどの柑橘系のオイル以外ではそれほど多くないように思います。
そしてその香りも濃厚。木工の工房を訪れた時に感じる、あの力強い「木の香り」そのもの。特にクセの強い香りではありませんが、存在感が消えることはない、そんなベースノートにふさわしい香りです。
技術的な面で、ブッダウッドオイルを活用する上で注意したいのは色。濃い色ですからシミになりやすく、スプレーでの使用などでは注意が必要となります。
そして粘性。オイル自体の粘性が強いため、ボトルから取り出した直後はそれほど不便はないものの(他のウッド系精油と同等程度)、少し乾き始めると、まるで接着剤のように粘性が高まります。
そのためガラス器具などでこのオイルを扱う場合には、予めエタノールを準備し、取り扱い後には早めに器具のクリーニングをすることが肝要です。
保管時にはキャップのドロッパー内にオイルが流入しないよう、必ず立てた状態で保管しましょう。
他のウッド系オイルと同様に、活用では少し手間のかかるブッダウッドオイルですが、その香りには手間をかけるだけの十分な魅力があります。
オーストラリア産の新しいウッド系精油を是非、いろいろな場年で活用してください。