芳香剤や洗剤などでは、まず標準の商品があって、そこにレモンの香りをつけたバージョンの商品があって・・・
こんな商品構成をしている製品は多くありますね。
きっと、この感覚の延長なのでしょう、時折、誤解されるのは『レモンティーツリー(レモンセントティーツリー)』のオイル。それって「レモンの香りをつけたティーツリーオイルなんでしょ?」という具合に。
こういった誤解が前提になっている場合、元の機能は同じだと思われていますから、レモンティーツリーもティーツリーと同じ抗菌効果があって・・・という具合に、話が進んでゆきます。
これら2つのオイルは、抽出される植物の見た目が似ている、というだけの関係で、植物学的な分類では全く違う植物。加えて、抽出されるエッセンシャルオイルの化学的な構成成分も全然違いますから、そこから期待される機能も香りも全く異なります。
ここまで説明させていただくと、皆さんご理解いただけるのですが、それでも未だに誤解を受けることの多いエッセンシャルオイル。画一的に生産される工業製品ではなく、個体ごとに個性が現れる農産物であるという点も忘れられやすい点ですね。