エッセンシャルオイルを使って作ったミストスプレー。しかししばらく利用しているとスプレーポンプが詰まったりして、うまくミストが作れなくなることってありますよね。
この原因の多くはエッセンシャルオイルによる樹脂部品の腐食です。エッセンシャルオイルの多くは樹脂・プラスチック成分を腐食する作用があり、たとえばティーツリーファームズの商品であれば、ラベンダーやティーツリーといったオイルがスチロール系の樹脂を腐食します。低温圧搾により主に果皮から抽出されたオレンジやグレープフルーツなど、リモネンという成分を多く含むエッセンシャルオイルにも激しく樹脂を腐食する作用があり、発泡スチロールにこれらのオイルを滴下すると、すぐに穴があいてしまいます。
こうしたことから、ミストスプレーポンプのメーカーでは、商品化の前に必ず使用する素材でのスプレーポンプの耐性試験を推奨しています。(こうした試験をして採用しても、時折、ロットによっては故障が多発することがありますので、悩ましいところですが。。。)
もっとも個人利用のために自作したアロマミストでは事前の耐性試験などできませんから、ある意味「一発勝負」でスプレーポンプを選択することになります。故障は、残念ながらスプレーポンプの価格とは関係なく発生していますので、選ぶ際には故障することを前提に、安価なものを選択することを勧めします。
もしくは、利用しているアロマスプレーのポンプが故障なく動くようあれば、洗浄して再利用するのもお勧めですね。