あまりメリットがないため、業界関係者は多くを語らない・・・今回はこのテーマです。
その強力な抗菌作用で知られるティーツリーオイル。新型コロナウイルスの世界的な流行で世界中から一躍注目を集めました。特にティーツリーオイルが多く活用されている北米での注目度は高く、ウイルス予防への活用方法として様々な記事が発信されました。
ティーツリーオイルには経験的に風邪予防への効果が知られており、またインフルエンザウイルスに対する作用についても研究が行われていることから、こうした反応は予測されたことでしたが、このブームによってティーツリーオイルへの需要が急激に高まったのです。
前年(2019年)末から今年(2020年)の年初にかけて猛威を奮ったのが大規模森林火災。ティーツリーの大規模農園の多くがこの影響を受けていたことで市場全体におけるティーツリーオイルの流通量が少なめだったのですが、ここにこのブームが到来したため、ティーツリーオイル不足が発生します。主だった農園は在庫を完売し、その後の市場に流れ出てきたのはちょっと怪しいオイル。引火点検査で揮発性物質の混入が疑われる(簡単に言えばアルコールで水増しした)ようなオイルや、蒸留時の不純物が処理されていない中途半端なオイルなどなど。小規模な農園や中間業者が様々な理由で溜めていた在庫を処分する為には良い機会だったのでしょうが・・・実に様々なティーツリーオイルが一気に出回りました。
こんな混乱も4月後半頃より始まった大規模農園の生産再開で収束し、現在では再び元の安定した生産状況に戻っています。
なお、ティーツリーファームズでは全てのエッセンシャルオイル、キャリアオイルで信頼できる農園さんとの取引に加えて、独自の検査を含めて品質の確認を行い、また徹底&安定した在庫管理の下で商品をお客様にお届けしていますので、今回の影響はありませんでした。