抗菌効果のあるエッセンシャルオイルとして、最もよく知られているのが、オーストラリア産のティーツリーオイル、そしてニュージーランド産のマヌカオイルの2種ですね。
これらの植物は共にフトモモ科に属する近似種なのですが、抗菌効果の源泉となる成分はそれぞれに全く異なっています。
ティーツリーオイルの抗菌は主に「テルピネン4オール」という成分。大変強い成分で、水虫などにも高い効果が知られています、またこの成分を濃縮したエッセンシャルオイルを使えば、内服薬の服用以外に治療が困難とされる爪水虫の退治にも効果が見られるほど。
そしてマヌカオイル。こちらの抗菌成分は「レプトスペルモン (leptospermone)」を中心としたトリケトンと呼ばれる成分群。全体的に刺激の強い成分の含有が少ないため、愛用している方も多いオイルです。ただし、特徴的な香りがありますので、「香りを楽しみたい」という方にはあまり人気のあるオイルではありません。
2つの全く異なる方向から抗菌アプローチができますので、もしどちらか一方の効果が十分に感じられない場合などには、この2つのオイルを併用する選択肢も。
ただし、どちらのオイルも大変強い成分が含まれていますから、適度な希釈で、安全に使用するように心がけることが重要です。