オーストラリア産のペパーミントの香りの特徴は「甘さ」を感じさせる香り」。
実際のところ決してオイルそのものが甘いわけではないのですが、なぜこのように感じるのでしょうか?
その理由はキャンディーなど、甘い食品から連想されるイメージです。そう、口に入れた瞬間にスパイスのような感覚に遮られることなく、スッとメントールの澄んだ香りが抜け出て広がる、皆さんがよくご存知のあの香りですね。
他産地のペパーミントオイルの多くは、香りの最初にスパイシーでトゲトゲした雑味を思わせる香りがあります。そのため、キャンディーの香りをイメージしたまま、こうしたペパーミントオイルの香りを試したなら、一番最初に感じられるスパイスのような香りに、ちょっとしたショックと違和感を感じるのではないでしょうか? お店のサンプルでペパーミントオイルの香りを試して、食品として知っているペパーミントの香りとの間でギャップを感じたことのある方は少なくないことでしょう。
おそらくこのスパイスのような香りは食品に加える香りとしてはあまり好まれなかったのでしょう。結果、多くのキャンディーは今の香りとなったのではないかと想像できますね。
オーストラリア産のペパーミントオイルの香りは、このスパイスっぽい刺激部分がほとんど感じられないのがその特徴。そのため、食品として親しまれているペパーミントの香りにとても似ていて、これが「甘さ」を連想させることにつながっているようです。