人の感じる「印象」とはとかくエモーショナルなもの。その時の感情に大きく作用されます。
世界的なコーヒーチェーンで知られるスターバックスのプロデュースにも関わったマーケティングのプロによれば、人が物事を判断するのに最も影響を与えるのは論理的思考ではなく、直感を含む感情的な思考なのだとか。つまり相手に与える最初の印象がその後の関係を大きく左右することになるというのです。
この印象を構成する要素の中には視覚的な要素のほかに嗅覚的な要素も含まれることを忘れてはいけません。たとえば、スペアミントの香り。この香りは日常生活において歯磨きなどでも多用されていることもあって、清潔な印象を感じませんか? サンダルウッドならオリエンタルなイメージ、オレンジやレモンなら活発で爽やかなイメージでしょうか。
そう、人が抱く香りに対するイメージを上手に利用することで香りによる「印象操作」が可能になります。
とある世界的な高級ホテルチェーンでは世界各地にあるすべてのホテルのロビーで同じ香りを使った演出を行っています。これにより宿泊客に対してホテルのイメージを暗示できるほか、嗅覚で「いつもの香り」を感じることで、宿泊客は初めての旅先でもリラックスした感情を抱けるのだとか。
このテクニック、お店や会社だけでなく、個人でも十分に活用できるテクニックですね。
※画像は抗菌エッセンシャルオイル「メディフレグランス」