開封後、1年を過ぎた頃から徐々に変化が感じられるようになるのがティーツリーオイルの香り。酸化による劣化です。澄んだ爽やかな香りは酸化による癖のある香りに遮られ、この割合は時間の経過とともに徐々に高まってきます。
オイルの色はフレッシュな時の白ワインのような色から、だんだんと黄色へ、そしてさらにオレンジ色に近い色に変化します。
もう、こうなってしまうと残念ながら香りを楽しむ用途では使えません。
一方で面白いのは「抗菌用途」ではまだ活用が可能だということ。古くなったティーツリーオイルはエッセンシャルオイル全体としては酸化による香りの劣化があり、品質が劣化していますが、主要な抗菌成分「テルピネン4オール」は酸化の影響を受けない成分のため、古くなっても「健在」! つまり抗菌目的なら古いティーツリーオイルでも問題なく使えてしまうのです。
香りの劣化はあるものの、腐ってカビが生えてしまうようなことはありませんので、抗菌目的だけなら古くなったティーツリーオイルにも活躍の場がまだ残っているのです。