今回は事情を分かりやすくするために、少し奇妙なタイトルを付けさせていただきました。
「コロッケ」と「野菜コロッケ」。どちらもコロッケであることが共通点です。一方で、「ティーツリー」と「レモンティーツリー」。メラルーカ種の植物から抽出されたオイルと規定するISOの基準を軸に考えるなら、レモンティーツリーはメラルーカ(Melaleuca)種ではなくレプトスペルマム(Leptospermum)種という、植物学的な分類で異なる種類の樹木から抽出されているので、「ティーツリー」ではありません。
樹木の見ためがティーツリーに似ている、ということが理由で「レモンの香りがするティーツリー」と名付けられたこの木の学名は『Leptospermum petersonii』。もちろん抽出されるオイルの香りも、そしてその成分構成も全く異なりますので、お互いが代替となるような関係ではないのです。
晩御飯のおかずが「コロッケ」から「野菜コロッケ」に代わったとしても目立った影響のあるご家庭は少ないかと。
一方でエッセンシャルオイルにおいて「ティーツリーオイル」が「レモンティーツリーオイル」に代わると名前は似ていますが、全く違ったものとなりますので、『レモンの香りがついただけのティーツリーオイル』といった誤解をされないよう、お気をつけください。
ちなみにオーストラリアではこの画像のように、レモンティーツリーの木は自宅の庭に植えて育てるハーブの一つなどとして、ローズマリーの苗などとともにホームセンターでしばしば販売されていたりします。