ティーツリーの木が属する「メラルーカ種」の植物には様々な種類があるのですが、先日、海岸沿いの沼地近くで見つけたのがこの木。はっきりした種類はわかりませんが、メラルーカ種の木に特徴的なフワフワとした花と薄い紙を何重にも重ねたような柔らかい樹皮を持っています。
同じメラルーカ種のティーツリーより葉が幅広く、ニアウリより細い葉の木で、真冬のこの時期には珍しく(多くのメラルーカ種の木は春から夏にかけて花を咲かせます)たくさんの花を咲かせていました。
高さ6メートルほどの大きな木。メラルーカ種の木の多くは塩分にも強いようで、こうした海岸沿いの低地・汽水域の沼地にもしばしば見られます。
ところで「メラルーカ」と言うと「ティーツリーオイルの採れる木」だと誤解されている方も多いようですが、コレは某エッセンシャルオイルメーカーさんが商業上の理由でティーツリーオイルを『メラルーカオイル』と名付けたことが理由で(詳しくはこちらのリンク記事をご一読ください)、メラルーカというのは植物学上の分類で決してティーツリーオイルの採れる木だけを指すものではありません。
逆にオーストラリアではメラルーカ種の木とその近似種までを広く一括りにして「ティーツリーの木」と呼んだりしますので、コレもまた誤解の原因になっていて、理解をややこしくしています。