エッセンシャルオイルを使った「デオドラント」といいますと、爽やかな香りで汗や肌の気になる臭いをカバーしてしまうイメージですが、今回は少し視点を変えてのお話です。
嫌な香りをレモンやミントなどのトップノートと呼ばれる嗅覚で捉えやすい香りでカバーしてしまう・・・分かりやすくいえば誤魔化してしまう、そんな方法のデオドラントは即効性があり、単純ですので感覚的にも分かりやすいですね。これは香水の使われ方と同じですが、しかしこの方法では臭いの原因を放置していますので、すぐに効果が失われてしまいます。そこで、エッセンシャルオイルを使って臭いの原因を抑える方法を考えてみてはどうでしょうか?
気になる体の臭いの原因の多くは皮脂に増殖する雑菌によるもの。そしてその酸化臭が原因とされています。エッセンシャルオイルの持つ抗菌成分で雑菌の増殖を抑制できれば、臭いを根本から抑えられるのではないかと考えました。
以下はスタッフの家族が実際に使用した例です。
「水でうすめてつかえるティーツリーオイル」(ティーツリー15%水溶液)を水道水で15倍〜30倍に希釈し、ティーツリーオイルの濃度を1%〜0.5%程の溶液を作りました。「水でうすめてつかえるティーツリーオイル」には香り付けのためにペパーミントオイルを数滴混ぜ合わせました。水を加える前にペパーミントオイルを混ぜ合わせることでペパーミントオイルも水溶化され、そのまま水に溶解させることができます。
これをスプレーを使って1日1回、就寝前に腋下にスプレーして使用した結果、腋下の臭いは数日間かけて大幅に軽減されました。その後、数日間使用を止めたところ、再び臭いが戻った事からスプレーの効果が裏付けられたと言えるでしょう。
ティーツリーオイルには優れた抗菌効果、菌の増殖を抑制する効果があることが知られています。今回はこの特性がうまく生かされたようです。
ただし、ティーツリーには皮脂の分泌を抑制する効果はありませんので、スプレーを使用していたとしても入浴などで体を清潔に保つ事は重要です。