インフルエンザ予防では予防接種を受けるのが一般的になりましたが、並行しての様々な予防方法も考慮されるべきでしょう。オーストラリアにおいては古くから風邪予防としてティーツリーオイルが活用されており、インフルエンザに対しても経験的にその予防効果が知られています。
そして、経験的に効果が知られていたティーツリーとインフルエンザの関係を科学的に解明した研究結果が2007年3月31日から4月4日までの間にドイツのミュンヘンで開催されたEuropean Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseases で発表されました。
この時、発表された研究はティーツリーオイルがインフルエンザウイルス(H1N1型)に対してどのように作用するのかを実験によって検証するというものでした。
そして実験の結果、ティーツリーオイルそのもの、及びティーツリーオイルの主要成分となるテルピネン4オール(terpinen-4-ol)、そしてティーツリーオイルに含有されるテルピノレーネ(terpinolene)、アルファテルピネオール(alpha-terpineol)による効果ではウイルスを死滅させる事はありませんでしたが、ウィルスの増殖を抑える抗菌作用によりウィルス感染を防止する効果が確認されました。またこの作用には細胞への悪影響を与えることもありませんでした。
経験的に知られていたティーツリーの効果はこうして科学的に確認されたのでした。
※この研究結果についてさらに詳しい情報はこちらのリンクからご覧いただけます。