周囲の木と比較して、甘い実のなるミカンの木。ほとんどの場合、毎年その木は周囲の木よりも甘い実を実らせます。これは樹木のもつ個体差が理由で、ティーツリーオイルについてもこれと同じように、より高いグレードのオイルが抽出される木からは毎年高いグレードのオイルがつくられます。
ただ、一方でエッセンシャルオイルは植物の成分を濃縮したものですから、その年の作柄が大きく出がちに。雨や日照時間の多さ・少なさ、温度の状況、そしてハーベストの時期(ティーツリーは通年でハーベストが可能な一方、その時期により抽出されるオイルのバランスは時期により大きく変化します)など、様々な要因が違いをもたらします。
結果、化学的な成分分析の上では例年通りに変わらず高い品質ではあるものの、成分構成の微妙なバランスの変化により、その香りは毎年一定ではなく、時として大きな違いさえも生じさせることがあるのです。