オーストラリアにおいて、ティーツリーやユーカリオイルは風邪対策としてしばしば活用されます。具体的には熱湯を入れた洗面器にオイルを数滴投入し、上がってくる蒸気を吸入するという方法。
しかしこの方法は喘息の発作を誘因する可能性があるとして、喘息の症状のある場合の使用は控えるよう、警告がされている方法でもあります。
アメリカに住むWさん一家のケース。ある冬、ティーツリーオイル・エクストラクトを含むブレンドオイル(メディフレグランスに相当)を風邪予防を期待して自宅で使用しました。その家の子供には喘息の症状があり、高濃度でのオイルの吸引が起きないよう、抗菌専用のディフューザーを使って少しづつ冬に閉め切った屋内に噴霧。すると、心配していた喘息の症状は逆にピタリと止まりました。
専門家はこの理由を「屋内のアレルギー物質の減少ではないか」と考えているそうです。つまり、強い抗菌成分であるティーツリーオイル・エクストラクトを拡散することで屋内のカビやダニなどのアレルギー物質が減少、その結果、アレルギーが誘引していた喘息の症状が出なくなったのではないか、という分析です。
風邪予防のつもりが、喘息に対する意外な効果を見せたケースでした。