ティーツリーオイルの使い方
8.ティーツリーオイルを使う
ティーツリーオイルはその強力な抗菌・殺菌効果から、怪我の際の傷口の殺菌や感染症(水虫やカンジダ)対策としてオーストラリアでは使用されています。ピュアオイルを使うケースもありますが、肌への直接の塗布は成分が強いため最近では15%〜20%程度に希釈された希釈オイルや水溶化したオイルの利用が増えてきました。
こうした体への使用のほか、香りを楽しむアロマテラピーの分野でも人気があります。日用品用途のオイルなどは刺激が強く「薬臭い」と敬遠されがちですが、Tea Tree Farmsの商品にような、プレミアムグレード以上のレベルのオイルの場合、1,8シネオールの含有量が2%台と少なく、薬臭さを感じられることはあまりないと思います。また鮮度も香りに大きく影響しますので、香りを楽しむ事を目的にティーツリーオイルを購入する際には生産年などにも注意して下さい。
このほか殺菌効果を生かしてお掃除などにも使えます。机や家具、電話の受話器などの拭き掃除、窓のお掃除などにも活用いただけますほか、お風呂などのカビのつきやすい場所のお掃除にもお勧めです。
拭き掃除の場合、バケツに入れたぬるま湯に対して10滴ほどティーツリーオイルを加えて雑巾がけに使ってください。窓のお掃除などには(100mlのスプレーを作る事を前提にした量で)アルコール20ml、ティーツリーピュアオイル5mlを加えて混ぜ合わせ、最後に水を75ml加えてよく混ぜ合わせ(白く濁りますが問題ありません)スプレーをして拭き取ってください。
また、Tea Tree Farmsではさらに強力な抗菌・殺菌効果が活用できるティーツリー・抗菌エクストラクトもご用意しています。
9.ティーツリーオイルの抗菌効果
ティーツリーオイルの抗菌効果についてカビを実験を行った結果をご紹介します。
<実験方法>
カビが少し生え始めたパンを密封した容器に保存しカビの成長を観察する。
食パンですが、カビの付着が多いと予想される両端部分は除外し、真ん中の連続した3枚を選択しました。そしてこれらを1枚ずつプラスチック容器に入れて密封し、その後の経過を観察する方法をとりました。
上の画像は実験を始める前のパンの状態。3枚使用しましたが3枚とも空気に接していたフチの部分にカビが生えている状態で、真ん中部分にはカビがは生えていませんでした。
サンプルA
コットンにティーツリーオイルを3滴含ませたものをパンと一緒に密封しました。
サンプルB
ティーツリー より強い抗菌効果が期待されるティーツリー・オイルエクストラクト(現在の商品名はティーツリー・抗菌エクストラクト)を同様に3滴含ませたものをパンと一緒に密封しました。
サンプルC
何も加えない状態でパンだけを密封しました。
この状態で5日間、室温で保管し経過を観察しました。なお、途中2日目に容器を誤って開封してしまい容器内に気化して広がっていたオイルの成分が散逸してしまった可能性があったため、各3滴ずつオイルをさらに加えました。
<実験結果>
サンプルC 何も加えずに密封
上の画像は5日目のもので何も入れていないパンの様子。当初カビのあったフチの部分のカビも大きく成長し、カビの無かったパンの真ん中部分にもカビが広がっている様子が観察できます。
サンプルA ティーツリーオイルを加えて密封
上の画像は5日目のサンプルAの様子。ティーツリーオイルをドロップしたコットンを入れて密封したものです。フチの部分のカビには広がりがありましたが、真ん中の部分にはカビが生えていません。ティーツリーオイルの成分によりカビの活動が抑制されたことが観察できます。
サンプルB ティーツリーオイル・エクストラクトを加えて密封
上の画像は上の2つと同じ5日目のサンプルBの様子。ティーツリーオイルの抗菌成分を濃縮した「ティーツリーオイル・エクストラクト」をドロップしたコットンを入れて密封したものです。ティーツリーオイルを密封したものよりもさらにカビの活動が強く抑制された様子が観察できます。こちらも真ん中の部分にはカビは全く生えてきておらず、カビがコットンに含まれるティーツリー・抗菌エクストラクトの成分に近づけない様子がよくわかります。
今回のこの実験から、ティーツリーオイルの抗菌効果、そして抗菌成分を濃縮したティーツリーオイル・エクストラクトのさらに強力な抗菌効果が見えてくるかと思います。
補足:本実験において使用しています「ティーツリーオイル・エクストラクト」はその商品内容を一部変更し、同等品の「ティーツリー・抗菌エクストラクト」として出荷しています。
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