世界的なインフレ傾向が続く2022年。エッセンシャルオイルもその影響を免れませんが、今回はその中でも特に大きな値上げが進みそうなエッセンシャルオイルについて、その理由とともに予想してみましょう。
予想1.ティーツリーオイル
最大の生産地となるオーストラリア東海岸地域で発生した大水害により多くの有力農園が被災したため、2023年第1四半期頃まで、一時的な生産量の減少によるオイル不足が予想されます。これに加えて大規模な蒸留生産施設が多いティーツリーの場合、これまではその規模を生かして蒸留コストを抑えていたものの、今年は燃料高によるコスト負担の急増で、この転嫁が一気に進む可能性があります。
予想2.レモンマートルオイル
国際標準化機構(ISO)による、エッセンシャルオイルの標準化の制定を受けて、この基準を満たさないオイルの流通が困難になりつつあります。結果、基準を満たすレモンマートルオイルに価格上昇が進んでおり、今度さらなる値上げに繋がる可能性があります。
予想3.レモンティーツリーオイル
ティーツリーオイルと同じく洪水被害による影響が起きているため、2023年までオイルの生産量が大きく減少する可能性があります。
予想4.ラベンダーオイル(タスマニア産)
既にここ数年、毎年生産者価格の上昇改定が続いているため、2023年産の急激な価格上昇はないと予想されますが、燃料高による蒸留コストの転嫁が進むため、例年より生産者価格の上昇幅が大きくなる可能性があります。
このように、エネルギー・燃料価格や物流コストの上昇の影響を受けて値上がりが予想されるエッセンシャルオイル。植物の作柄や生産規模、物流条件などにより、どのオイルも同じように値上がりが進むわけではありませんが、全体としてはやはり値上がり傾向にあることは間違いなさそうです。
こうした値上がりに加えて、アジア各国を中心とした需要の増加もあり日本向けに出荷されるオイルの確保において近年、困難に直面することが目立ってきました。それでも、ティーツリーファームズでは日本のお客様に鮮度の高い良質なオイルをお届けできるよう、これからもより一層の努力をさせていただきますので、ご愛顧とご支援を宜しくお願いします。