一度開封してみると、その不思議な特徴が理解できるのがロザリーナオイル。香りそのものに変化があるわけではなく、香りに触れる状況によって変化か感じられる・・・
言葉では説明しにくいのですが、開封したボトルの口から直接その香りを試した時と、ボトルのキャップを閉めた後にほのかに残る香りを比べてみてください。前者には強いスパイクを感じる一方で、後者にはフンワリとしたローズを思わせるスイートな香りを感じることができるでしょう。
この理由はオイルの成分に含まれる1,8シネオールを中心とした成分の存在が理由と推測されます。この成分はスッキリ感がある一方で、刺激的なため、フローラル感を覆い隠してしまう作用があるのです。
ロザリーナには40%台と、ラベンダーオイルと同等かそれ以上のリナロールが含有されていますので、本来はフローラル感がたっぷり楽しめるオイルです。これが刺激成分でマスクされることで、香りの印象が大きく変わってしまう・・・。
こんなこともあって、ボトルから直接上がってくる香りと、ワンクッション置いた香りに違いが大きく感じられることになります。この特徴を活かした活用法はブレンド。他のオイルとブレンドで利用することで、スパイクな部分が抑えられ、ローズオイルを思わせるようなフローラルな香りをより上手に引き出すことができるのです。