2019年11月以降、日本でも大きくニュースで取り上げられているオーストラリアの大規模な森林火災。当社の位置するNSW北部地域では11月下旬から12月上旬にかけて激しい森林火災が発生していました。
この地域はティーツリー農園やそれに関連する産業が集積している地域でもあります。今回の火災では社屋や設備が焼失してしまったり、在庫として保管されていたティーツリーオイルを焼失してしまったケースもありました。
この火災から6週間後の様子を画像でご紹介します。
火災当時、この幹線道路(ハイウェイ)も完全通行止めになりました。背の高い木のほとんどはユーカリの木です。
地面には灰が積もっています。
火災で倒れた木が道をふさいでしまうため、道路沿いにはチェーンソーで切断された木がたくさん積まれています。中には直径1メートルを超える大木も多くあり、消火活動だけでなく、火災後の交通網の確保も大変な仕事であることが理解できました。
この画像は火災の発生していた当時、2019年12月6日に撮影。午後3時頃の様子です。煙が立ち込め、太陽が真っ赤でした。
一見、全てが死に絶えてしまった森に見えるのですが、早くも次の緑の葉が育っていました。
てっぺんまで焼けてしまったこんな大きなユーカリの木ですが、幹から新しい枝が伸び始めています。
火災で燃えてしまったティーツリーの畑の様子。
木はてっぺんまで燃えてしまっていますが、その根本からは早くも次の緑が大きく育っています。
わずか6週間後にこれだけ復活するのですから、やはり強い木ですね。
森林火災という厳しい自然環境。一方で火災を経て木々の周囲、そして上方には日光や雨を遮るものがなくなりました。
ピンチを次の成長へのチャンスとして伸びていく木々のたくましい姿です。
ユーカリやティーツリーの生命力の強さ、そしてこうした火災がオーストラリアにとっては自然サイクルに組み込まれている「必然の試練」であることが伝わってきました。
※今回の画像はすべてティーツリーファームズが2020年1月9日に自社で撮影したものです。画像の転載をご希望の場合には当社までご連絡ください。