まるで「油性ペンのインクのような、ツーンとする揮発性の強い香り」が原因でラベンダーの香りが嫌いになってしまった方、いませんか?
実はこのような香り、安価なラベンダーやその亜種のエッセンシャルオイルを中心に珍しいものではありません。芳香剤や消臭スプレーなどでもおなじみかもしれませんね。
一方で、こんなツンツンした香りのしないラベンダーもあります。たとえばオーストラリア・タスマニア産やブルガリア産のラベンダーなど、(生産者価格にして2〜3倍も高い)高級ラベンダーの香りがそう。
これらの場合、香りの初端でツンツンと嗅覚を遮る香りがないため、最初からフルーラルな香りが一気に広がってきます。一般的に香りのプロが使っているのはこちらのラベンダーの香り。
これらを比較した方はみなさん必ず『同じラベンダーなのに、こんなに違うんだ・・・』とびっくりしていますね。
ラベンダーの香りがイマイチ好きになれない、という方。もしかすると本当に良い香りのラベンダーオイルにまだ出会えていないだけかもしれません。
ところで、どのメーカーでもほぼ必ずあるラベンダーの香りは、そのメーカー&ブランドのオイルの品質レベルを見分ける目安にもなります。産地の記載がないラベンダーオイルがあった場合で、その香りが「インクのような揮発性の高いツンツンする香り」であれば、ブランド全体であまり高い品質のオイルは期待できないかも。事実、オーストラリアのスーパーマーケットで販売されている、安価な日用品用途のラベンダーオイルは例外なくこの香りです。
もちろん、産地をしっかり明記しているブランドの場合は意図してその香りを採用しているわけですから、このような香りであっても例外と言えることを付け加えさせていただきます。