入浴時にエッセンシャルオイルを活用したい・・・そんなお問い合わせをしばしば頂きます。その目的は芳香だったり、スキンケアだったり、水虫対策だったり・・・と実に様々。
で、今回はそんな入浴時にオイルを活用する際の注意点とコツについて、実験画像を元に解説しましょう。
時々、紹介されているのを見て「これは危険だね」と感じているのは『浴槽に好みのオイルを2〜3滴入れて入浴』という記述。これはやってはダメです!
その理由はエッセンシャルオイルはそのままでは水・お湯に溶解しないから。つまり湯面に浮かんでいます。浮かんでいるそのオイルは直接肌に触れることとなります。
さらに、粘性の低いエッセンシャルオイルの場合、この画像のように湯面より高くなっている場所に集まってきますので、結果、浴槽や湯面から出ている体に対して高濃度で多量に触れることになるのです。
なお、実験画像ではビーカーに入れたお湯に対して色が見えやすいようにオレンジオイルを選択して、多めに10滴加えました。
実験画像は極端な条件でのサンプルと言えますが、実際に過去にあったティーツリーオイルを使った足湯でのトラブルでは、湯面部分に接していた足首部分がリンク状に赤く腫れてしまったケースが報告されています。まさに画像と同様に、湯面でピュアオイルに直接、長時間触れたことがその原因でした。
ではどのようにすれば安全に入浴で活用できるのか・・・答えは希釈です。
キャリアオイルを使って薄め、それを加えて入浴する方法です。希釈の濃度はエッセンシャルオイルの種類や目的に応じて異なりますから一概に言えませんが、芳香なら1%未満でも十分に香りが楽しめます。 たとえばゴールデン・ホホバオイルを使えば湯上がりの肌もしっとり・モチモチになりますから、楽しめるのは香りだけではありませんね。
エッセンシャルはとても強い成分で構成されていますから、安易に肌に触れる使い方は避けて、適切な方法と濃度で上手に活用いただきたいと思います。